Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
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第3章 環境構築 > 3.4 業務サーバの環境構築

3.4.7 マルチポート

 1つのシステムで80番、81番と2つのポート番号でWWWサーバを運用する場合、業務サーバの定義ファイル(ssoatzag.conf)に80番、81番の定義をすることにより業務サーバを2つ運用することができます。この機能をマルチポートといいます。

 業務サーバの定義ファイルにマルチポート指定した場合の構成図です。

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 上記構成図を説明します。

 事前に、SSO管理者にポート80、81のアクセス制御情報の作成とサービスIDファイルの作成を依頼しておきます。

  1. サービスIDファイルをSSO管理者から入手し、ポート80、81の「ServiceIDPath」に設定します。
  2. ポート80用のアクセス制御情報を格納してポート80の「AccessCtl」に設定します。
  3. ポート80用のアクセスログをポート80の「Accesslog-filename」に設定します。
  4. ポート81用のアクセス制御情報を格納してポート81の「AccessCtl」に設定します。
  5. ポート81用のアクセスログをポート81の「Accesslog-filename」に設定します。

注)サービスIDファイルは1つのシステム内で運用する業務サーバ間で共用します。
アクセス制御情報はポート番号ごとにSSOリポジトリに設定し、アクセス制御情報ファイルもポート番号ごとに格納します。
アクセスログファイルはポート番号ごとに指定します。

 マルチポートで運用する場合は“業務サーバの定義ファイルの設定”の基本設定、および詳細設定から必要な項目をWWWサーバに設定したポート番号ごとに設定します。「ServerPort」を先頭に「FQDN」から「CredentialDOMAIN」の各項目を設定し、「ServerPort」から「CredentialDOMAIN」を一句繰りとして複数設定することが可能です。
 業務サーバのマルチポートを使用した場合の設定例は、業務サーバの定義ファイルのマルチポート設定例を参照してください。
 マルチポートを使用すると以下のことが1つのシステムで可能となります。

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・Interstage HTTP Server、InfoProvider Pro、Microsoft(R) Internet Information Serverを同時に業務サーバとして運用することができます。
・InfoProvider Proを複数起動して業務サーバとして運用することができます。

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・Interstage HTTP Server、InfoProvider Pro、Sun ONE Web Server,Enterprise Editionを同時に業務サーバとして運用することができます。
・InfoProvider Proを複数起動して業務サーバとして運用することができます。

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下へ3.4.7.1 業務サーバの定義ファイルのマルチポート設定例
下へ3.4.7.2 InfoProvider Proのマルチホストを使用した業務サーバの定義ファイルのマルチポート設定例
下へ3.4.7.3 業務サーバのマルチポート使用時のWWWサーバの動作

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