Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
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第2章 機能 > 2.8 負荷分散

2.8.2 可用性

 認証サーバに複数の参照系リポジトリサーバを設定することで、運用系と待機系のリポジトリサーバによるシステム構築が可能です。このようなシステム構築を行うことにより、リポジトリサーバがダウンした場合やSSOリポジトリからエラーが通知された場合でも運用を継続することができます。

 例えば、認証サーバが認証依頼を試みた参照系リポジトリサーバがダウンしていた場合、自動的に認証依頼先の参照系リポジトリサーバを切り替え、クライアントからの認証要求に応答することが可能です。

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 また、自動的に認証依頼先の参照系リポジトリサーバを切り替えた時点から、認証サーバの定義ファイルで設定した時間が経過すると、自動的に元の認証依頼先の参照系リポジトリサーバに対して接続を試みます。

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 このように、複数のリポジトリを設置することにより、Interstageシングル・サインオンのサービスを停止することなく運用が可能です。

 なお、認証サーバから複数の参照系リポジトリサーバへの接続順番は、認証サーバの定義ファイルに設定した順番となります。
 設定した参照系リポジトリサーバすべてに対して接続を試み、接続できなかった場合は最初に接続した参照系リポジトリサーバに再度接続を試み、すべて接続できなかった時には利用者に対して認証に失敗したことを通知します。また、更新系リポジトリサーバに接続できなかった場合も、利用者に対して認証に失敗したことを通知します。

 参照系リポジトリサーバの設定については、“認証サーバの定義ファイルの設定”の“詳細設定”の"reference-repository"や"connection-retry-interval"を参照してください。

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