Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
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第1章 概要 > 1.1 シングル・サインオンとは

1.1.1 従来のシステムが抱える問題

 インターネットの急速な普及に伴い、WWWサーバを中核としたシステムが増加しています。これらのシステムは別々に構築される場合が多いです。このため、

 ということになり、システムを利用する利用者やシステムを運用するシステム管理者が以下のような問題を抱えています。

利便性の低下

 各システムが個々に認証機能を持っているため、利用者はそれぞれのシステムを使用するたびに認証を受ける必要があります。利用者の情報(ユーザID/パスワード)も個々のシステムごとに管理されているため、利用者は利用するシステムごとにユーザID/パスワードを管理する(覚える)必要があり、利用者の利便性を低下させています。

運用コストの増加

 人事異動などによる利用者の追加/変更/削除のたびに、各システムの管理者は利用者の情報を保守する必要があり、その管理コストが増加します。

開発コストの増加

 セキュリティ機能をシステムごとに開発することはコストの増加につながります。また、セキュリティの強化のためにシステムごとに最新のセキュリティアーキテクチャに迅速に対応する必要があります。


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