Interstage Application Server UDDIサービス ユーザーズガイド
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11.2.1 API利用時の注意事項
UDDIクライアントが提供するUDDIレジストリアクセス機能Java クラスライブラリの API は、オープンソースプロジェクトである UDDI4J の API をベースにしています。提供している API は、基本的にはオリジナルと互換性のある振る舞いを示しますが、オリジナルのAPIのままでは問題があると判断したいくつかの API についてはその動作を変更しています。
また、オリジナルの API には、一部のUDDIデータの扱いにおいて不都合が生じる個所が存在しています。これらの不都合な点について、将来の UDDI4J のリリースにおいて修正が行われる可能性がありますので、本ソフトウェアではあえて代替手段を提供せずに制限事項としています。
本節ではこれらの点について列挙します。
11.2.1.1 org.uddi4j.UDDIElement
以下の API の動作が、2002年9月末時点でのオリジナルのAPI と異なっています。
- メソッド getChildElementsByTagName(Element el, String tag)は、引数として渡された文字列と、タグ名のローカル部分(タグ名からプレフィクスを除いた部分)が一致する子要素のリストを返します。
11.2.1.2 org.uddi4j.transport.TransportFactory
2002年9月末時点でのオリジナルのAPIでは、複数の Transport実装プラグインを動的に切り替えることが可能ですが、本ソフトウェアでは Interstage の SOAPサービスクライアントのみをSOAP通信環境としてサポートするため、この機能は利用できなくなっています。
そのため本クラスを扱う場合は、以下の注意が必要です。
- メソッド getTransport() とシステムプロパティ org.uddi4j.TransportClassName との組み合わせにおいて、Interstage のSOAPサービスクライアント対応プラグイン以外の Transport実装プラグインを利用することはできません。
11.2.1.3 org.uddi4j.response.BusinessInfo
2002年9月末時点でのオリジナルのAPI では、複数の name 要素を扱うAPIが提供されていません。この点を本ソフトウェアでは制限としています。
このため本クラスを扱う場合は、以下の注意が必要です。
- コンストラクタ BusinessInfo(Element base) は、複数の name 要素の内容を保存するようになっています。保存した内容は、メソッド saveToXML(Element parent)において利用されます。
- 2つ目以降の name 要素の内容に対して、直接操作を行うための API は用意されておりません。この点は制限事項となります。
- メソッド saveToXML(Element parent) は、コンストラクタ BusinessInfo(Element base) において複数の name 要素が保存された場合に、その2つ目以降の name 要素の内容についても DOMツリーを構築します。
11.2.1.4 org.uddi4j.response.ServiceInfo
2002年9月末時点でのオリジナルのAPI では、複数の name 要素を扱うAPIが提供されていません。この点を本ソフトウェアでは制限としています。
このため本クラスを扱う場合は、以下の注意が必要です。
- コンストラクタ ServiceInfo(Element base) は、複数の name 要素の内容を保存するようになっています。保存した内容は、メソッド saveToXML(Element parent)において利用されます。
- 2つ目以降の name 要素の内容に対して、直接操作を行うための API は用意されていません。この点は制限事項となります。
- メソッド saveToXML(Element parent) は、コンストラクタ ServiceInfo(Element base) において複数の name 要素が保存された場合に、その2つ目以降の name 要素の内容についても DOMツリーを構築します。
11.2.1.5 org.uddi4j.response.RelatedBusinessInfo
2002年9月末時点でのオリジナルのAPI では、複数の name 要素、複数のdescription要素、複数のsharedRelationships 要素を扱うAPIが提供されていません。これらの点を本ソフトウェアでは制限としています。
このため本クラスの扱う場合は、以下の注意が必要です。
- コンストラクタ RelatedBusinessInfo(Element base)は、複数の name 要素、複数の description 要素、複数の sharedRelationships 要素の内容を保存するようになっています。保存した内容は、メソッド saveToXML(Element parent)において利用されます。
- 2つ目以降の name 要素の内容に対して、直接操作するための API は用意されていません。この点は制限事項になります。
- 2つ目以降の description 要素の内容に対して、直接操作するための API は用意されていません。この点は制限事項になります。
- 2つ目以降の sharedRelationships 要素に対して、直接操作を行うための API は用意されていません。この点は制限事項になります。
- メソッド saveToXML(Element parent) は、コンストラクタ RelatedBusinessInfo(Element base)において、複数の name要素、複数の description要素、複数の sharedRelationships 要素が保存された場合に、それら2つ目以降の各要素の内容についてもDOMツリーを構築します。
11.2.1.6 org.uddi4j.response.RelatedBusinessesList
2002年9月末時点でのオリジナルのAPI では、businessKey 属性を扱うAPIが提供されていません。この点を本ソフトウェアでは制限としています。
このため本クラスを扱う場合は、以下の注意が必要です。
- businessKey 属性の内容に対して直接操作するための API は用意されていません。この点は制限事項となります。
11.2.1.7 org.uddi4j.response.DispositionReport
2002年9月末時点でのオリジナルのAPI では、truncated 属性を扱うAPIが提供されていません。この点を本ソフトウェアでは制限としています。
このため本クラスを扱う場合は、以下の注意が必要です。
- truncated 属性の内容に対して直接操作するための API は用意されていません。この点は制限事項となります。
また、オリジナルのAPI と以下の点で動作が異なりますので、注意が必要です。
- 最初の result 要素に errInfo 要素が含まれていない場合、メソッド getErrInfoText() および getErrCode() は null を返します。
- N番目の result 要素に errInfo 要素が含まれていない場合、メソッドgetErrInfo(int index) および getErrCode(int index) において、引数に N を指定した場合の返り値は null になります。
- メソッド getErrno() は、最初の result 要素に errno 属性が存在しない、あるいは errno属性値が整数以外の場合は、 -1 を返します。
- メソッド getErrno(int index)は、N番目の result 要素に errno 属性が存在しない、あるいは errno属性値が整数以外の場合に、引数に N を指定した場合の返り値が null になります。
また、以下はオリジナルと同様の処理ですが、利用に際しては注意しておいたほうがいい事柄です。
- コンストラクタ DispositionReport(org.w3c.dom.Element elem) で生成した DispositionReport オブジェクトにおいて、元になった XML 文書中の result 要素に errno 属性が存在しなかった場合、その result 要素は メソッド saveToXML() の変換結果には含まれません。
- コンストラクタ DispositionReport(org.w3c.dom.Element elem) で生成した DispositionReport オブジェクトにおいて、元になった XML 文書中の errInfo 要素の errCode 属性値が空文字列であった場合、その errInfo 要素は メソッド saveToXML() の変換結果に含まれません。
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