Interstage Application Server UDDIサービス ユーザーズガイド
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第2部 UDDIクライアント編 > 第4章 クライアントアプリケーション開発 > 4.2 アプリケーションのプログラミング

4.2.2 UDDIレジストリに対する呼び出しの準備

UDDIクライアントアプリケーションは、UDDI レジストリに対する呼び出しを行うために、以下の準備を行う必要があります。

4.2.2.1 送信用クラスの選択

UDDIクライアントアプリケーションを開発する際には、まず送信用クラスを選択する必要があります。送信用クラスは、利用するAPIの種類とBasic認証機能の利用の有無によって以下のように選択されます。

利用するAPIの種類

Basic認証機能の利用

送信用クラス

UDDI API (find_business 等)

しない

UDDIProxy

する

UDDIProxyExt

拡張属性API (find_attribute 等)

する

AttributeProxy

しない

UDDIProxy はorg.uddi4j.clientパッケージのクラスです。
UDDIProxyExt はcom.fujitsu.interstage.fjuddi4j.clientパッケージのクラスです。
AttributeProxy はcom.fujitsu.interstage.fjuddi4j.clientパッケージのクラスです。

4.2.2.2 送信するパラメタの準備

UDDI クライアントアプリケーションがUDDI レジストリに対する呼び出しを行う前には,レジストリに送信するパラメタを用意する必要があります。送信するパラメタの種類は,送信用クラスを通じて呼び出す API の種類によって変化します。例として、ビジネス情報の検索API であるfind_business の呼び出しを、クラス UDDIProxy のメソッド find_business を用いて行う場合を示します。

image

/*
* 企業名を送信(検索)パラメタとする find_business API を呼び出す
*/
// 送信(検索)パラメタの準備
java.util.Vector nameVec = new java.util.Vector();
nameVec.addElement(new org.uddi4j.datatype.Name(企業名));

// UDDIProxy オブジェクトの準備
org.uddi4j.client.UDDIProxy proxy = new org.uddi4j.client.UDDIProxy();
proxy.setInquiryURL(UDDIレジストリの検索系APIサービス提供URL);

// 検索の実行 (送信しないパラメタについては null を指定する)
BusinessList bizList
= proxy.find_business(nameVec, // 企業名
null, // DiscoveryURLs
null, // IdentifierBag
null, // CategoryBag
null, // TModelBag
null, // FindQualifiers
10); // maxRows

UDDI 2.0 仕様で定められたAPI、及び送信するパラメタの詳細については、『UDDI Version 2.0 API Specification』及び 『UDDI Version 2.0 Data Structure』を参照してください。これらの仕様は UDDI のウェブサイト(http://uddi.org/)から自由に取得可能です。

拡張属性のAPI、及び送信するパラメタの詳細については、『拡張属性機能仕様』を参照してください。

4.2.2.3 接続情報の準備

UDDIレジストリとの接続情は送信用クラスによって管理されています。クライアントアプリケーションは、UDDIレジストリとの接続前の準備として、送信用クラス のオブジェクトを生成し、UDDI レジストリのサービス提供URLを設定する必要があります。

サービス提供URLは送信用クラスのコンストラクタまたはメソッドで指定可能です。

image


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