Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第5部 JMS編> 第37章 Interstage JMSの概要> 37.1 JMSとは

37.1.1 JMSの概要

 JMSは、分散環境において信頼できる非同期通信をコンポーネント間に提供するために、米国Sun Microsystems,Inc.によって提唱された規約です。
 JMSは、米国Sun Microsystems,Inc.のJ2EE(Java2 Platform, Enterprise Edition)規約の一部です。
 JMSプロバイダは通信プロダクトのためにJMSを実行するエンティティです。

 JMSに関する詳細情報は、米国Sun Microsystems,Inc.のホームページを参照してください。また、次のリソースもオンラインにて参照可能です。

 以下にJMSのメッセージングモデルについて説明します。

Point-To-Point(PTP)メッセージングモデル

 PTPは、メッセージ・キューを使ってメッセージの受け渡しを行うモデルです。
 このモデルでは、メッセージを送信するSenderがキューにメッセージを送り、受信するReceiverがキューからメッセージを受け取ります。
 キューは複数のSenderとReceiverに対応しますが、メッセージを受け取ることができるのは1つのReceiverのみです。1対1でのメールの送受信のイメージになります。

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Publish/Subscribe(Pub/Sub)メッセージングモデル

 Pub/Subは、トピックを使ってメッセージの送受信を行うモデルです。
 このモデルでは、メッセージを送信するPublisherは、トピックにメッセージを送信し、Subscriberはそのトピックからメッセージを受信します。
 Pub/SubはPTPと異なり、複数のSubscriberが同一のメッセージを受信することができるモデルです。PTPが1対1のメールならば、Pub/Subはメーリングリストというイメージになります。

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