Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド |
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第3部 EJB編 | > 第33章 アプリケーションの開発(Java言語) | > 33.10 サーバアプリケーションのプログラミング(POA概要) |
オブジェクトが活性状態とは、POAオブジェクトの管理するAOM(Active Object Map)に、あるServantオブジェクトがオブジェクトIDと関連付けられて登録されている状態のことを指します。
Servantオブジェクトは、インスタンスとして生成されただけでは、POAオブジェクトに認識されないため、activate_object()やactivate_object_with_id()メソッドを使用して、オブジェクトIDとの関連付けをPOAオブジェクトに登録する必要があります。Servantオブジェクトを活性化する方法を以下に示します。
Servantオブジェクトの作成(new)後に、activate_object()またはactivate_object_with_id()メソッドでAOMに登録できます。
【例】
// Servantの生成 org.omg.PortableServer.Servant svt = new UserServant(); // Servantの活性化 Poa.activate_object ( svt ); // ID指定によるServantの活性化 String userid = "USERID"; Poa.activate_object_with_id( userid.getBytes(), svt );
注) ソース内のPoaオブジェクトはPOAクラスのインスタンス
なお、活性化の際にはオブジェクトIDが必要になりますが、オブジェクトIDの割り付けは、IdAssignmentPolicyに従って処理されます。
POAオブジェクトがIMPLICIT_ACTIVATIONポリシを持っている場合、servant_to_reference()メソッドを使用してリファレンスを生成すると、自動的にServantオブジェクトが活性化され、オブジェクトリファレンスが通知されます。暗黙的活性化については、“暗黙的活性化(Implicit Activation)”を参照してください。
【例】
// Servantの生成 org.omg.PortableServer.Servant svt = new UserServant(); // IMPLICIT_ACTIVATIONポリシを指定している場合 // 自動的にactivateされる org.omg.CORBA.Object Obj = Poa.servant_to_reference( svt );
注) ソース内のPoaオブジェクトはPOAクラスのインスタンス
なお、暗黙的活性化の場合は、オブジェクトIDはPOAオブジェクトによって自動的に割り付けます。このため、IdAssignmentPolicyはSYSTEM_IDに設定しておく必要があります。
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