Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド

30.2.4 キュー制御

　複数クライアントから同一アプリケーション(オブジェクト)に対して要求が出された場合に、すべての要求分のアプリケーションを起動してしまうと、サーバの負荷が大きくなってしまいます。
　このような場合に、キュー制御で負荷を平準化させることができます。
　クライアントからの要求は、該当するオブジェクトの待ち行列であるキューに接続(キューイング)され、キューイングされた要求は、アプリケーションにより順に処理されます。

　以下に、キュー制御の運用イメージを示します。

　EJBアプリケーションでは、ワークユニットの機能を利用してキュー制御を行うことができます。

　また、Interstage Application Server Enterprise EditionでのEJBアプリケーションの場合は、以下の機能を利用できます。

• 最大キューイング機能
  　キューイングされる要求の最大数が指定できます。これにより、サーバアプリケーションに一定以上の負荷が掛かった場合に、クライアントからの要求を制限することができます。なお、サーバアプリケーションが現在処理中の要求は、キューイングされている数には含まれません。サーバアプリケーション上で処理中の要求を除いた、処理待ちの要求の最大数が指定できます。

• 滞留キュー数のアラーム通知機能
  　処理状況に応じて、処理が終わらず滞留しているキュー数が、設定した監視キューイング数を超えるとアラーム通知を行います。また、設定した監視再開キューイング数まで滞留キュー数が減少すると、監視を再開します。

• オブジェクト閉塞/閉塞解除機能
  　キューに対する要求の抑止/抑止解除を、tdinhibitobj、tdpermitobjコマンドを利用して行うことができます。