Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第15章 EJBサービスの概要> 15.1 EJBとは

15.1.1 EJBの概要

 米国Sun Microsystems社が提唱しているEJBとは、独立した製品ではなく米国Sun Microsystems社が提唱している規約です。

 EJBは、以下のように、ビジネスロジッとシステムサービスを利用したロジックを分離し、その間の規約を規定しています。

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 ビジネスロジックを実装した部分を“Enterprise Bean”と呼びます。データベース処理、トランザクション処理などのシステムサービスを利用したロジックを隠ぺいする部分を“コンテ”と呼びます。
 また、コンテナを管理し、EJBとして必要なシステムレベルのサービス(データベース処理、トランザクション処理など)を実現する部分を“EJBサーバ”と呼びます。

 EJBでは、Enterprise Beanの“配備”を行います。配備を行うことで、Enterprise Beanはコンテナにインストールされ、実行可能な状態になり、各社のいろいろなEJB製品上でEnterprise Beanを動作させることができます。

 また、EJBでは、“deployment descriptor”により、Enterprise Beanがもつ各種の属性値を指定することができます。
 deployment descriptorの内容を変更することで、Enterprise Beanのソースコードを変更することなく、個々の環境やニーズに合わせて運用環境をカストマイズすることができます。


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