Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第2部 Servlet/JSP編> 第11章 Servletサービスの環境定義ファイル> 11.2 JServlet環境定義ファイル

11.2.3 JREでServletサービスを起動する場合

■概要

 Servletサービスは、JDKを用いてその機能を実現しています。
 しかし、DMZ(DeMilitarized Zone:非武装地帯)でJDKを配置することはセキュリティ上問題となる場合があります。
 この問題を回避するためのひとつの手段として、一部機能制限を伴いますが、JREでServletサービスを起動するという方法が挙げられます。
 以下にJDKの代わりにJREを使用した場合の機能制限を示します。

 ここでは、JREでServletサービスを起動する方法について説明します。

■Servletサービスの環境定義

 JREでServletサービスを起動する場合、JServlet環境定義ファイルをJRE用に設定します。
 以下に設定の方法を説明します。
 なお、環境定義の他の項目および詳細については、“JServlet環境定義ファイル”を参照してください。

1. Java VMを起動するコマンドの指定

 JServlet環境定義ファイルの定義名“default.binまたは[containername].bin”を以下のように指定してください。

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JREのバージョン

“default.binまたは[containername].bin”に指定する定義

JRE1.2.2

C:\APW\JBK2\jre\bin\java.exe(注)

JRE1.3

C:\APW\JBK3\jre\bin\java.exe(注)

JRE1.4

C:\APW\JBK4\jre\bin\java.exe(注)

   注) JREをC:\APWにインストールした場合

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 JRE1.3またはJRE1.4を使用する場合、“Java 2 Classic VM”は使用できません。
 “[containername].bin.parameters”には“-classic”パラメタを指定しないでください。

image

JREのバージョン

“default.binまたは[containername].bin”に指定する定義

JRE1.2.2(拡張モード)

/opt/FJSVawjbk/jre12e/bin/java(注)

JRE1.2.2(互換モード)

/opt/FJSVawjbk/jre12c/bin/java(注)

JRE1.3

/opt/FJSVawjbk/jre13/bin/java(注)

JRE1.4

/opt/FJSVawjbk/jre14/bin/java(注)

   注) JREを/opt/FJSVawjbk配下にインストールした場合

image

JREのバージョン

“default.binまたは[containername].bin”に指定する定義

JRE1.3

/opt/FJSVawjbk/jre13/bin/java(注)

JRE1.4

/opt/FJSVawjbk/jre14/bin/java(注)

   注) JREを/opt/FJSVawjbk配下にインストールした場合

2. その他のパスの指定

 JServlet環境定義ファイルの定義名“default.envまたは[containername].env”で定義しているファイルおよびディレクトリのパスを以下のように置き換えてください。

image

JDKの場合

JREの場合

JDKのインストールディレクトリ\jre\

JREのインストールディレクトリ\

JDKのインストールディレクトリ\

JREのインストールディレクトリ\

imageimage

JDKの場合

JREの場合

JDKのインストールディレクトリ/jre/

JREのインストールディレクトリ/

JDKのインストールディレクトリ/

JREのインストールディレクトリ/

 パスの置き換え先に該当するファイルやディレクトリが存在しない場合、それらを使用する機能は使用できません。
 JServlet環境定義ファイルの定義名“default.envまたは[containername].env”で定義しているJDKの“tools.jar”は指定しないでください。指定した場合、Servletサービスの起動エラーになります。

■運用を変更する場合の注意事項

 JDKを用いて運用を行っていた環境を、JREに換えて運用を行う場合、以下を行ってください。

 このディレクトリ配下にコンパイルされたJSPのオブジェクトが残っている場合、そのJSPを示すURLが有効になり、アプリケーションが動作する場合があります。


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