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第2部 Servlet/JSP編 | > 第8章 Servletサービスの機能 | > 8.6 トレース機能 |
この機能を有効にすることにより、サーブレット・コンテナはWebアプリケーションのサーブレットおよびJSPがJava(TM) Servlet APIのメソッドを呼び出すたびにそのトレース情報をログに出力します。
出力されるトレース情報から、次のことがわかります。
たとえば、次のような現象が発生する場合、この機能を有効にしてトレース情報を採取することにより、Webアプリケーションの処理がどこまで正常に行われているか、どの処理で停止または異常が起こっているかを診断する上での有用な情報を得ることができます。
トレース機能は、アプリケーションのロジック部分のトレース情報は出力できないため、アプリケーションで発生している異常の原因の特定はできません。
しかし、問題がServlet API内部で起こっているのか、それともアプリケーションのロジックで起こっているのかを診断することが可能です。
アプリケーションのロジック部分の問題の解決を行うためには、トレース機能で大まかな問題箇所の絞り込みを行った後、Servlet APIのlogメソッドなどを使用してアプリケーションでトレース情報を出力して問題を解決してください。
また、対象となるメソッドへの引数や戻り値の情報を出力することにより、アプリケーションがServlet APIとの値の受け渡しにおいて、期待どおりに動作しているかどうかを確認することができます。
トレース機能を有効にした場合、性能が劣化します。また、トレース機能を有効にした場合、ログ(コンテナの標準出力、標準エラー出力のログ)の出力量が増えます。したがって、本運用では設定を無効にすることをお勧めします。
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