Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド |
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第2部 Servlet/JSP編 | > 第7章 Servletサービスの概要 | > 7.3 Servletサービスの特長 |
Servletサービスは、HTMLファイルやイメージファイルだけでなく、サーブレットやJSPを含めたWebアプリケーションを制御しています。
アプリケーションの形態を運用に応じて選択することができます。
以下にサーブレットとJSPの特長を説明します。
サーブレットやJSPの特長を生かしたWebアプリケーションを構築し、アプリケーションの生産性と保守性を向上することができます。
サーブレットは、WWWサーバ上のダイナミックな処理結果を返却するアプリケーションの開発に適しています。
サーブレットの特長を説明します。
CGIは、リクエストごとにプロセスを生成します。
サーブレットは、リクエストに対して1つの実行スレッドが対応していて、プロセス生成によるオーバヘッドがありません。
また、一度実行されたサーブレットは、サーブレット・コンテナ上に常駐化(インスタンス化)するため、2回目以降のリクエストのレスポンスが速いという特長があります。
サーブレットはJava言語で作成するため、オブジェクト指向、ガーベージコレクション、プラットフォーム非依存などのJava言語の特長を受け継いでいます。
また、Javaの各種クラスを利用できるため生産性が高く、プラットフォーム非依存のため、Java(TM) Servlet APIを使用して作成されたサーブレットは、あらゆるサーブレット実行環境で動作することが可能です。
サーブレットはライフサイクルに基づいて動作しています。
ライフサイクルには、サーブレットの初期化(initメソッド)、サービス実行(serviceメソッド)、消滅(destroyメソッド)というプロセスがあり、サーブレット・コンテナによって制御されています。
初回リクエスト時には、サーブレットの初期化(initメソッド)を実行し、サーブレットはサーブレット・コンテナ上に常駐します。
2回目以降のリクエストでは、サービスの実行(serviceメソッド)だけを行っています。
そのため、WWWブラウザへのレスポンスが速くなります。
JSPは、HTMLやXMLの中にJavaのプログラムコードやコンポーネントを埋め込み、動的にWebページを作成する技術です。
JSPの特長を説明します。
1つのWebページは、ビジネス(アプリケーション)ロジックとプレゼンテーションロジックから構成されます。
ビジネスロジックはサーブレットやJavaBeans、プレゼンテーションロジックはJSPというように担当を分離することができます。
その結果、役割分担が明確化されます。
アプリケーション開発者とWebページのデザイナーがそれぞれの専門に専念できるため、アプリケーション開発の生産性や保守性が向上します。
また、デザインの変更はJSPファイルを編集するだけでよく、コーディング、コンパイル、デバッグなどの作業を簡素化することができます。
再利用可能な部品としてのサーブレット、JavaBeansコンポーネント、Enterprise JavaBeansコンポーネントを作成し、利用できます。
また、独自タグを定義したタグライブラリの再利用も可能です。
これにより、アプリケーションの開発期間を短縮できます。
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