Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第1部 J2EE共通編> 第1章 J2EEの概要> 1.1 J2EEとは

1.1.1 J2EEが生まれた背景

 今日の情報化社会において、企業はスピードを求められています。それは企業におけるカスタムアプリケーションにも同様なことが言えます。従来の2階層のクライアント・サーバアプリケーションモデルから、より柔軟な3階層および多階層のモデルに移行してきている点もその現れです。

 つまり、カスタムアプリケーションの開発の中心となるビジネスロジックを、システムサービスを利用したデータベース処理やトランザクション処理と分離することによって、開発者は、アプリケーション開発時にビジネスロジックの開発だけに専念することができます。また開発したビジネスロジックは、企業内の適切なサーバに配置することができます。

 そこに登場したJava言語によってビジネスロジックの可搬性が増し、JDBC技術によって既存のエンタープライズシステムへのアクセスが可能となり、EJB規約の成功によってモジュールのカプセル化と再利用が容易になりました。これらのコンセプトを結合するという観点から、J2EE規格が生まれました。

image


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2006