Interstage Application Server インストールガイド −Windows(R)−

1.3.1.2 インストール作業

　クライアント機能のインストール作業について説明します。
　クライアント機能のインストールは、通常、インストーラを起動し、対話形式で行います。
　以下では対話形式でインストールする方法について説明します。また、対話形式のほかに定義ファイルを使用した非対話形式でのインストールも可能です。非対話形式でのインストール作業については“サイレントインストール”を参照してください。

１）Interstageのインストール

　提供媒体であるCD-ROMをパソコンのCD-ROM装置にセットし、表示される以下の画面で[クライアント インストール]を選択してください。

• Windows(R) 2000 ServerまたはWindows(R) 2000 Advanced Serverでターミナルサービスをアプリケーションサーバモードでインストールしている場合は、インストールを行う前に、以下のコマンドを実行し、インストールモードへの切り替えを行う必要があります。また、インストールが終了した後は以下のコマンドを実行し、実行モードに切り替えてください。実行モードでインストールを行った場合、正常にインストールされません。アンインストール後、インストールモードに切り替え、再度インストールを行ってください。

  [インストール前]

  　CHANGE USER /INSTALL

  [インストール終了後]

  　CHANGE USER /EXECUTE

• インストールフォルダ名に、“：”、“；”、“/”、“*”、“?”、“\”、“<”、“>”、“(”、“)”、“|”の文字は指定できません。

1. インストール先の選択画面で、Interstageのインストールフォルダを指定し、[次へ]をクリックしてください。

• すでにInterstageがインストールされている場合、この項目は省略されます。

2. クライアント機能の選択画面が表示されます。下表を参照して、必要な機能をチェックし、必要でない機能のチェックをはずし、[次へ]をクリックしてください。

• 図の選択状態はデフォルトのものです。すでにInterstageのクライアント機能がインストールされている場合は、インストールされている機能のみチェックされます。
• 各機能にはそれぞれ、前提としている機能があります。前提機能がチェックされていない場合は、「選択された機能を使用するためには、以下の機能が必要です。以下の機能は自動でインストールされます。」というメッセージが表示され前提機能をチェック状態にします。
• すでにInterstageのクライアント機能がインストールされている場合、ここで[次へ]をクリックするとインストール処理が開始されます。
• 選択をはずした機能はアンインストールされます（コンポーネントトランザクションサービスディベロップメントツールは、選択をはずしてもアンインストールされません）。

　それぞれの機能について以下に説明します。

機能名	説明	前提機能（注1）
CORBAサービスクライアント	Interstageのクライアント機能におけるCORBAの仕様を採用した通信基盤です。分散オブジェクト環境において、プラットフォームに依存しないアプリケーション間の相互連携を実現させるための中核となるサービスです。分散環境を実現するためのランタイムライブラリ、コマンド群がインストールされます。	なし
EJBサービスクライアント	EJBサービスクライアントは、EJBのクライアントアプリケーションを実行するために必要な、ランタイムを提供します。	CORBAサービスクライアント JRE JBKプラグイン
Portable-ORB	Javaクライアントアプリケーションの実行時に、WWWサーバからJavaランタイムをダウンロードして実行環境を構築するサービスです。クライアントにインストールすることで、WWWサーバからJavaランタイムをダウンロードしない実行環境の構築が可能となります。EJBクライアントをWWWサーバからダウンロードして運用する際には、必ずインストールしてください。	なし
InfoDirectory 管理ツールクライアント	InfoDirectoryを運用する際の環境設定や、ディレクトリデータベースの作成と保守を行うためのツールです。	なし
セキュア通信サービス	セキュア通信(SSL,SMIME,Securecryptoライブラリランタイム)およびセキュア通信で使用する証明書の管理を行います。 Interstageでセキュア通信を行う場合の基盤です。	なし
CORBAサービスディベロップメントツール	CORBAアプリケーション開発用ツールです。CORBAアプリケーションを開発するためのライブラリファイル、インクルードファイルおよび、サンプル集がインストールされます。CORBAアプリケーションを開発する際には、必ずインストールしてください。	CORBAサービスクライアント
コンポーネントトランザクションサービスディベロップメントツール	Apworksと連携し、クライアント環境でコンポーネントトランザクションサービスのCOBOLアプリケーションおよびラッパー連携時に必要な属性情報ファイルを作成するために必要な機能です。本機能を使用するにはCORBAサービスクライアントが必要です。	CORBAサービスクライアント CORBAサービスディベロップメントツール
Interstage JMS（注2）	分散オブジェクト環境における、J2EE準拠の非同期通信機能を提供します。	CORBAサービスクライアント
SOAPサービスクライアント	Apworksと連携し、クライアント環境でWebサービス、CORBA/SOAPゲートウェイを開発するために必要な環境、およびWebサービスの実行環境がインストールされます。	CORBAサービスディベロップメントツール
JRE JBKプラグイン	Java Runtime Environment 1.3.1およびJBKプラグインです。本バージョン以外のバージョンをインストールしたい場合には、Apworksよりインストールしてください。	なし
UDDIクライアント	UDDIレジストリへアクセスするためのJavaクラスライブラリです。	SOAPサービスクライアント CORBAサービスクライアント CORBAサービスディベロップメントツール

注1）
　前提機能とは、特定の機能を選択した場合に必須としている機能で、必須としている機能が選択されていない場合、メッセージが表示され、自動で選択されます。

注2）
　Interstage Application Server Enterprise Editionのみに提供されます。

3. “インストール先の選択”画面で、J2EE資源の共通フォルダを指定し、[次へ]をクリックしてください。

• すでにInterstage V5.0L20のクライアント機能がインストールされている場合、この項目は省略されます。
• インストールを途中でキャンセルした場合、次回のインストールは、続きから続行するか、最初からやり直すかを選択することができます。最初からやり直す場合は、[コントロールパネル]-[アプリケーションの追加と削除]メニューから“Interstage Application Server”を選択し、“追加と削除(R)”をクリックしてください。
• 上書きインストール中にインストール処理をキャンセルすると、資源を移行することができません。上書きインストール中はインストール処理を中止しないでください。

4. 以下のメッセージボックスで[次へ]ボタンをクリックするとインストールが開始されます。

• Windows(R) 98、Windows(R) Meへのインストール時に、メッセージボックスがアクティブにならずインストール処理が停止したように見える場合があります。その場合は、[Alt]+[TAB]キーでメッセージボックスをアクティブにし、メッセージボックスを閉じてください。

5. コンポーネントのインストール終了後に表示されるシステム再起動の選択画面で、「はい、今すぐコンピュータを再起動します。」または「いいえ、後でコンピュータを再起動します。」を選択し[OK]ボタンをクリックしてください。
　インストール処理はコンピュータの再起動をもって完了します。「いいえ、後でコンピュータを再起動します。」を選択した場合、環境作成をする前にコンピュータの再起動が必要です。

• インストール終了後、コンピュータの再起動を行っていない場合、Interstageの機能が正しく動作しない場合があります。必ず、コンピュータの再起動を行ってください。