Interstage Application Server インストールガイド −Solaris(TM) オペレーティングシステム −
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第1章 インストール> 1.11 その他

1.11.2 注意事項

JDK/JRE1.4を使用する場合の注意事項

ホスト名の指定時に推奨する文字について

 ホスト名には、以下の文字を使用してください。

 JDK/JRE1.4を使用する場合、ホスト名として“_”(アンダースコア)などの使用はできません。

 ホスト名に“_”(アンダースコア)など、推奨されない文字を使用した場合、インストール時に、インストール処理の延長でInterstage Operation Toolサービスの起動に失敗した旨のエラーダイアログが、表示されます。
 エラーダイアログの表示後もインストール処理は継続されますが、IJServerの作成に失敗した旨のエラーダイアログが表示されます。

 インストール完了後、Interstage管理コンソールにログインすると、“IS: エラー: is40001: システムの情報を取得できませんでした”のメッセージが出力され、Interstageの運用操作は行えません。

 ホスト名に推奨されない文字を使用してエラーが表示された場合は、“ホスト名の指定時に推奨する文字について”を参照して、ホスト名を変更してください。

他の富士通製製品導入に関する注意事項

 FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージは、Systemwalker Centric Managerなど、Interstage以外の富士通製製品に同梱されている場合があります。その場合のインストール時の注意事項について説明します。

インストールについて

FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージがインストールされているかを確認します。また、インストールされている場合には、そのバージョン・レベルを確認します。

本バージョンのInterstageが同梱しているFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllのバージョンは以下のとおりです。

FJSVsmee 4.0.1
FJSVsclr 2.0.1
FSUNssll 4.2.19


以下の手順で、インストールされているFJSVsmeeパッケージについて確認します。

# pkginfo -l FJSVsmee | grep VERSION

以下の手順で、インストールされているFJSVsclrパッケージについて確認します。

# pkginfo -l FJSVsclr | grep VERSION

以下の手順で、インストールされているFSUNssllパッケージについて確認します。

# pkginfo -l FSUNssll | grep VERSION

インストールされている場合にはバージョン情報が表示されます。何も表示されなかった場合にはインストールされていないため、特に注意は不要です。通常どおりインストールしてください。

インストールしようとしている富士通製品に含まれているパッケージのバージョンは、以下の手順で確認できます。

# pkginfo -l -d パッケージの格納されたパス名 パッケージ名 | egrep -e 'PKGINST|VERSION'

実行結果は以下のように表示されます。パッケージ名とバージョン情報(下線部)を参照して確認してください。

# pkginfo -l -d /cdrom/cdrom0 FJSVsmee | egrep -e 'PKGINST|VERSION'
PKGINST: FJSVsmee
VERSION: 4.0.1
# pkginfo -l -d /cdrom/cdrom0 FJSVsclr | egrep -e 'PKGINST|VERSION'
PKGINST: FJSVsclr
VERSION: 2.0.1
# pkginfo -l -d /cdrom/cdrom0 FSUNssll | egrep -e 'PKGINST|VERSION'
PKGINST: FSUNssll
VERSION: 4.2.19

1) Interstageがインストールされているマシンに、FJSVsmeeやFJSVsclrやFSUNssllを同梱している他の製品をインストールする場合

他の製品が同梱しているFJSVsmeeパッケージが古いか同じである場合、FJSVsmeeパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFJSVsclrパッケージが古いか同じである場合、FJSVsclrパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFSUNssllパッケージが古いか同じである場合、FSUNssllパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。

他の製品が同梱しているFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージのほうが新しい場合、以下の手順で他の製品をインストールします。

1. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

また、Interstage以外の製品でも使用されている場合がありますので、すべての富士通製製品を停止してください。停止方法については、それぞれの製品のマニュアルを参照してください。

2. 古いパッケージをアンインストールします。
インストールされているFJSVsmeeパッケージが古い場合、以下を実行します。

# pkgrm FJSVsmee

インストールされているFJSVsclrパッケージが古い場合、以下を実行します。

# pkgrm FJSVsclr

インストールされているFSUNssllパッケージが古い場合、以下を実行します。

# pkgrm FSUNssll


3. 他の製品をインストールします。インストール方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

4. Interstageを起動します。

# isstart

2) 他の製品によってFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNslllがインストールされているマシンにInterstageをインストールする場合

以下の手順でインストールします。

1. 全ての富士通製製品を停止します。停止方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

2. FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージをアンインストールします。

# pkgrm FJSVsmee
# pkgrm FJSVsclr
# pkgrm FSUNssll


3. Interstageをインストールします。

4. InterstageのインストールしたFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージのバージョンが、すでにインストールされていたパッケージよりも古い場合、FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージをアンインストールします。

# pkgrm FJSVsmee
# pkgrm FJSVsclr
# pkgrm FSUNssll


5. 新しいバージョンのFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージを同梱していた製品からFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージを再インストールします。インストール方法については、その製品のマニュアルを参照してください。

6. 1.で停止した全ての製品を起動します。起動方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

Fujitsu Enablerを使用する場合の注意事項

omsアカウントの登録について

omsアカウントがシステムに登録されていない場合、Fujitsu Enablerをインストールする時にomsアカウントを新規にシステムに登録します。

使用するポート番号について

 Fujitsu Enablerサービスが使用するポート番号の初期値は9700です。Fujitsu Enablerサービスの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
 /etc/servicesファイル内における以下の記述部分のポート番号を変更してください。
 omsservd 新しいポート番号/tcp
 omsservd 新しいポート番号/udp

 リポジトリが使用するポート番号の初期値は、2000〜9999のうち、リポジトリ生成時に使用されていない番号です。リポジトリの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
 /opt/FJSVena/server/bin/omschangeport "リポジトリ名" -pn "新しいポート番号"


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