Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
目次 索引 前ページ次ページ

第11部 保守編> 第29章 保守情報採取コマンド

29.11 odformtrace

名前

 odformtrace − トレースファイルの出力

形式

 odformtrace [-p pid] [-d dir] [-M system]

機能説明

 odformtraceコマンドは、メモリ上に採取されたトレース情報をトレースファイル(バイナリ)に出力します。

 本コマンドでオプションを指定しない場合は、すべてのCORBAアプリケーションのトレース情報を出力します。
 トレース情報は、以下に出力されます。

(インストールパスはデフォルト)

 C:\Interstage\ODWIN\var\trace\traceXXXX.log(XXXXは16進数の数値)

(インストールパスはデフォルト)

 /opt/FSUNod/var/trace/traceXXXX.log(XXXXは16進数の数値)

 /opt/FJSVod/var/trace/traceXXXX.log(XXXXは16進数の数値)

 トレース情報の出力先にすでに同じファイル名の古いファイルが存在した場合は、古いファイルのサフィックスを"log"から"old"に変更して同じディレクトリに格納されます。

 なお、トレース機能の詳細については、“トラブルシューティング集”の“障害調査資料の採取”に記載されている“CORBAサービスのトレース情報の採取”を参照してください。

 本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。

-p pid

 pidで指定されたプロセスIDに対応するプロセスのトレース情報をトレースファイルに出力します。

-d dir

 トレースファイルを格納するディレクトリをdirで指定されたディレクトリに変更します。
 絶対パス指定、相対パス指定の両方が可能です。

-M system

 拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
 本オプションは、以下の製品で指定可能です。
 − Interstage Application Server Enterprise Edition

注意事項

メモリ上に採取されたトレース情報の出力処理を行っている途中でアプリケーションが動作しメモリ上のトレース情報が更新される場合があります。この場合、ファイル出力用のトレース情報から不整合を検出し、od15067メッセージを出力してトレースファイルの出力に失敗します。トレースファイルの出力に失敗した場合は、odformtraceコマンドを再実行してください。

使用例

 odformtrace

 odformtrace -p 203

 odformtrace -p 203 -d C:\TEMP\TRACE

 odformtrace -p 203 -d /tmp/trace


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006