Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第11部 保守編> 第29章 保守情報採取コマンド

29.7 odcntllog

名前

 odcntllog − CORBAサービスのログ採取環境の変更/状態表示

形式

(1)ログ採取開始/停止

 odcntllog [-M system] -s | -e logname

(2)ログ採取環境の状態表示

 odcntllog [-M system] logname

(3)ログファイルサイズの変更

 odcntllog [-M system] -z size -t logname

(4)アクセスログ採取レベルの変更

 odcntllog [-M system] -v level

機能説明

 本コマンドは、ログ採取開始/停止、ログ採取環境の状態表示と動的変更(ログファイルサイズ、アクセスログ採取レベル)を行います。

 本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。

-s

 ログ採取を開始します。

-e

 ログ採取を停止します。

logname

 操作対象のログ名として、"accesslog"(アクセスログ)、"proclog"(プロセスログ)、"errlog"(エラーログ)、"infolog"(インフォメーションログ)、"internallog"(内部ログ)のいずれかを指定します。

-z size -t logname

 ログファイルの最大サイズを一時的に変更します。
 変更対象のログ名として、lognameに"accesslog"(アクセスログ)、"proclog"(プロセスログ)、"errlog"(エラーログ)、"infolog"(インフォメーションログ)、"internallog"(内部ログ)のいずれかを指定することにより、configファイルのaccess_log_level、process_log_size、error_log_size、info_log_size、log_file_sizeパラメタ定義が一時的に変更されます。

-v level

 アクセスログの採取レベル(configファイルのaccess_log_levelパラメタ定義)を一時的に変更します。levelには、採取レベルを示すキーワードを区切り文字コロン(":")で連結して指定してください(空白は指定不可)。"all"を指定すると、すべての採取レベルを指定したものとみなされます。
 採取レベルのキーワードとその意味を以下に示します。

アクセスログ採取レベルのキーワード

No.

キーワード

採取箇所

意味

1

connect

クライアント側ライブラリ

クライアントアプリケーションからサーバマシンに接続

2

stub_begin

スタブ

スタブでサーバメソッド呼出しが開始

3

send_req

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションにリクエストを送信

4

queue_in

CORBAサービス(サーバ側)

CORBAサービスでリクエストを受付け、キューイング

5

recv_req

サーバ側ライブラリ

サーバアプリケーションでリクエストを受付け

6

skel_begin

スケルトン

スケルトンでサーバメソッド呼出しが開始

7

skel_end

スケルトン

スケルトンでサーバメソッド呼出しが終了

8

send_reply

サーバ側ライブラリ

リクエスト返信をクライアントアプリケーションに送信

9

send_stex

サーバ側ライブラリ

標準例外をクライアントアプリケーションに送信

10

send_userex

サーバ側ライブラリ

ユーザ例外をクライアントアプリケーションに送信

11

recv_reply

クライアント側ライブラリ

リクエスト返信をサーバアプリケーションから受信

12

recv_stex

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションから送信された標準例外を受信

13

recv_userex

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションから送信されたユーザ例外を受信

14

stub_end

スタブ

スタブでサーバメソッド呼出しが終了

15

close_resp

CORBAサービス(サーバ側)

クライアントマシンとの接続が閉塞

16

close_init

クライアント側ライブラリ

サーバマシンとの接続が閉塞

17

close_resp_info

CORBAサービス(サーバ側)

クライアントマシンとの接続が閉塞された際における、サーバで処理中のリクエスト情報

-M system

 拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
 本オプションは、以下の製品で指定可能です。
 − Interstage Application Server Enterprise Edition

[ログ採取環境の状態表示]

 形式(2)で実行すると、ログ採取環境の状態として、指定されたログ名のログ採取/非採取状態とログファイルサイズ、およびアクセスログの場合は採取レベルも表示されます。
 表示内容について説明します。

表示内容

ログ採取/非採取状態(mode)

 ログ採取が行われているか("logging")か、行われていないか("not logging")が表示されます。

ログファイルサイズ(size)

 ログファイルの最大サイズ(単位:バイト)が表示されます。

アクセスログ採取レベル(level)

 アクセスログ("accesslog")が指定された場合は、採取レベル(キーワード)が表示されます。

注意事項

使用例

[アクセスログ]

 odcntllog accesslog
  mode  : logging
  size  : 3000000
  level : send_stex:recv_stex:send_userex:recv_userex:close_resp_info

[プロセスログ]

 odcntllog proclog
  mode  : logging
  size  : 3000000

[エラーログ]

 odcntllog errlog
  mode  : logging
  size  : 3000000

[インフォメーションログ]

 odcntllog infolog
  mode  : logging
  size  : 3000000

[内部ログ]

 odcntllog internallog
  mode  : logging
  size  : 3000000

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