Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編) |
目次 索引 |
第7部 シングル・サインオン運用編 | > 第24章 Smart Repository運用コマンド |
ldapmodify − リポジトリへのエントリの追加/更新/削除
ldapmodify [-H uri | [-h host] [-p port]] [-D binddn] [-w passwd | -W] [-a] [-c] [-G type] [-m] [-n] [-r] [-S file] [-v] [-V] [-Z file] [-f file]
指定した情報に従い、リポジトリにエントリを追加/更新/削除します。情報の指定方法には、以下の2つがあります。
以下に、ldapmodifyコマンドの引数を説明します。
リポジトリのホスト名、およびポート番号を、URIの形式(スキーム+ホスト名+ポート番号の形式)で指定します。
例)
通常ポート指定の場合 ldap://hostname.fujitsu.com:389
SSLポート指定の場合 ldaps://hostname.fujitsu.com:636
ポート番号を省略、または0を指定すると389になります。-Zオプションを指定して、ポート番号を省略、または0を指定すると、636になります。
-hオプション、および-pオプションとの併用はできません。
リポジトリのホスト名、または、IPアドレスを指定します。
本オプションを省略すると、自ホスト(127.0.0.1)が対象となります。
-Hオプションとの併用はできません。
リポジトリのTCPポート番号を指定します。
本オプションを省略、または0を指定すると、389になります。-Zオプションを指定して、本オプションを省略、または0を指定すると、636になります。
-Hオプションとの併用はできません。
リポジトリの管理者用DNを指定します。DNは、RFC2253で定義される文字列表現である必要があります。また、空白、「*」(アスタリスク)、「\」(エンマーク)といった特殊文字を含む場合、引用符で囲む必要があります。使用するコマンドラインに応じて、シングル引用符とダブル引用符のどちらかで囲んでください。
特殊文字を含むDNについては、“Smart Repository運用ガイド”の“Smart Repositoryの主な機能”-“エントリ管理”を参照してください。
本オプションおよび-W、または-wオプションを省略すると、アノニマス(匿名ユーザ)でのアクセスになります。
リポジトリの管理者用DNのパスワードを指定します。本オプションは、-Wオプションとの併用はできません。
本オプションおよび-D、または-Wオプションを省略すると、アノニマス(匿名ユーザ)でのアクセスになります。
対話入力によりリポジトリの管理者用DNのパスワードを指定します。本オプションは、-wオプションとの併用はできません。
本オプションおよび-D、または-wオプションを省略すると、アノニマス(匿名ユーザ)でのアクセスになります。
LDIFの変更の種別(changetype行)が省略されているとき、add指定時と同じ動作(エントリの追加)をします。changetype行に値が指定されているときは、changetype行の指定が優先されます。
-aオプション
指定changetype行の
指定本コマンドの動作
あり
なし
add(エントリの追加)
add
add(エントリの追加)
delete
delete(エントリの削除)
modify
modify(エントリの更新)
modrdn
modrdn(エントリのRDN変更)
なし
なし
modify(エントリの更新)
add
add(エントリの追加)
delete
delete(エントリの削除)
modify
modify(エントリの更新)
modrdn
modrdn(エントリのRDN変更)
LDIFの詳細は、“Smart Repository運用ガイド”の“コマンドを使用する”-“LDIFの標準形式と更新形式”を参照してください。
連続操作モードで実行します。エントリの変更情報を、ファイル(-f file)で指定した場合、エラーが発生しても処理を継続します。
本オプションを省略すると、エラーが発生した時点で処理を終了します。
コマンドで使用する文字コードを指定します。指定できるコード系と値は次のとおりです。
コード系
指定する値
ISO-8859-1
88591
Shift-JIS
SJIS
本オプションを省略すると、SJISとみなします。
コード系
指定する値
ISO-8859-1
88591
Shift-JIS
SJIS
日本語EUC
EUC
本オプションを省略すると、ロケール環境(LANG環境変数)に従います。
管理者権限でログインして操作を行う場合、ロケール環境が設定されていないことがありますので、必ず本オプションを指定してください。
本オプションを省略した場合の、ロケール環境とコマンドで使用するコード系の対応を以下に示します。
LANG環境変数
コード系
ja
japanese日本語EUC
ja_JP.PCK
Shift-JIS
上記以外
ISO-8859-1
コード系
指定する値
ISO-8859-1
88591
Shift-JIS
SJIS
日本語EUC
EUC
UTF-8
UTF8
本オプションを省略すると、ロケール環境(LANG環境変数)に従います。
管理者権限でログインして操作を行う場合、ロケール環境が設定されていないことがありますので、必ず本オプションを指定してください。
本オプションを省略した場合の、ロケール環境とコマンドで使用するコード系の対応を以下に示します。
LANG環境変数
コード系
ja_JP.eucJP
ja
japanese日本語EUC
ja_JP.UTF-8
UTF-8
ja_JP.WINDOWS-31J
Shift-JIS
上記以外
ISO-8859-1
usageを表示します。
リポジトリに対して、認証要求(Bind要求)のみ送信します。その他の処理要求は送信しません。
リポジトリの起動確認や、コマンドを実行する前のオプションの確認などに使用します。
認証に成功した場合は、何も表示されません。認証に失敗した場合、またはオプションの指定誤り等がある場合は、メッセージが表示されます。
LDIFの変更の種別(changetype行)に“modify”が指定された場合に、その次の行で、属性の変更方法(“add”|“delete”|“replace”)が省略された場合の動作を指定します。属性の変更方法が省略され、本オプションが指定されていると、既存値の置換え(replace)になります。本オプションも省略した場合は、追加(add)になります。
-rオプション
指定属性の変更方法
の指定本コマンドの動作
あり
なし
replace(属性値の置換え、または属性の追加)
add
add(属性、または属性値の追加)
delete
delete(属性、または属性値の削除)
replace
replace(属性値の置換え、または属性の追加)
なし
なし
add(属性、または属性値の追加)
add
add(属性、または属性値の追加)
delete
delete(属性、または属性値の削除)
replace
replace(属性値の置換え、または属性の追加)
詳細は、“Smart Repository運用ガイド”の“コマンドを使用する”-“LDIFによるエントリの追加・削除・更新・識別名変更と未サポートのLDIF記述”を参照してください。
エラーによりスキップされた追加/更新エントリの情報を指定ファイルに書き込みます。サーバから返されたエラーメッセージはコメントとして付加されます。
出力例)
# Error: Already exists (68), additional info: LDAP_ALREADY_EXISTS: Rdn already member of the current parent node.
dn: cn=User001 Fujitsu,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
changetype: add
objectClass: top
objectClass: person
objectClass: organizationalPerson
objectClass: inetOrgPerson
cn: User001 Fujitsu
sn: Fujitsu
詳細情報を出力します。
コマンドのバージョンレベルを以下の形式で出力します。
例)
ldapmodify: @(#) $ Smart Repository V3.0: ldapmodify (Dec 16 2005 12:54:54) $
(LDAP library: FUJITSU LIMITED 300)
SSLを使用して、安全な通信、認証を行う場合に指定します。認証は、-Dオプション、-wオプション、-Wオプションにより指定されたオプション引数を使用して簡易認証を行います。
file パラメタにはSSL環境設定に必要な項目を記述したファイル名を指定します。環境設定の詳細は、“Smart Repository運用ガイド”の“SSL通信環境の構築”を参照してください。
エントリの変更情報を記述したファイルをfileパラメタに指定します。
本オプションを省略すると、標準入力から読み込みます。
エントリの変更情報は、LDIFで記述されている必要があります。詳細は、“Smart Repository運用ガイド”の“コマンドを使用する”-“LDIFの標準形式と更新形式”を参照してください。
LDIFファイル“addldif.txt”を使用し、エントリを追加する場合
ldapmodify -p 389 -h hostname -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w admin -f addldif.txt(注) |
(注)改行を入れないで1行で入力します。
標準入力から読み込み、エントリを追加する場合
ldapmodify -p 389 -h hostname -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w admin[RETURN] |
(注)[RETURN]はリターンキーの入力を表します。追加するエントリのDNを入力後、属性情報を1行ずつ入力します。1エントリ分の情報を入力し終えたら、情報の終了を示すために、最後にリターンキーのみを入力します。
目次 索引 |