Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編) |
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第7部 シングル・サインオン運用編 | > 第23章 シングル・サインオン運用コマンド |
ssoimpaz − 環境設定の移入(業務サーバ用)、および業務サーバ用サービスIDファイルの作成
ssoimpaz BusSysSetupFile [-j | -sid ServiceIDFile]
指定された業務システム構築ファイルを使用して、リポジトリサーバ(複数台使用している場合は、更新系)で行った以下の変更内容、およびシングル・サインオンJavaAPIの使用に関する設定を業務サーバに反映します。
また、シングル・サインオンシステムがセションの管理を行っている場合、-sidオプションを指定することで、業務サーバ管理者は業務システム構築ファイルからサービスIDファイルを作成することができます。
なお、セションの管理を行っていない場合は、SSO管理者がssomksidコマンドでサービスIDファイルを作成します。ssomksidコマンドの詳細については、“ssomksid”を参照してください。
本コマンドは業務サーバ管理者が使用します。
以下に、ssoimpazコマンドのオプションと引数を説明します。
セションの管理を行っているリポジトリサーバ(複数台使用している場合は、更新系)からダウンロードした業務システム構築ファイル名を絶対パスで指定します。
業務サーバでシングル・サインオンJavaAPIを使用している場合に指定します。
本オプションは、-sidオプションと同時に指定することはできません。
すでにセション管理の運用を行っている業務サーバで本オプションを指定した場合、業務サーバの環境設定は変更されません。シングル・サインオンJavaAPIの使用に関する設定を変更する場合は、業務サーバのInterstage管理コンソールで、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブ > [詳細設定[表示]]をクリックし、[シングル・サインオンJavaAPI]の[シングル・サインオンJavaAPIの使用]で行ってください。
業務システム構築ファイルから作成するサービスIDファイルの出力先ファイル名を絶対パスで指定します。
本オプションは-jオプションと同時に指定することはできません。
本オプションを指定した場合は、セション管理の運用変更、およびそれに伴う業務サーバの環境設定の変更は行われません。
コマンド実行後、パスワードの入力を要求するメッセージが表示されます。
パスワードの入力要求に対し、業務システム構築ファイルを復号化するための正しいパスワードを入力した場合、業務サーバの環境設定の変更内容、暗号化情報(サービスID)の更新、およびシングル・サインオンJavaAPIの使用に関する設定について、メッセージが表示されます。各メッセージ内容については以下を参照してください。
上記メッセージが表示された後、環境設定の変更、および暗号化情報(サービスID)の更新を行うかどうかを確認するメッセージが表示されます。なお、環境設定の変更、および暗号化情報(サービスID)の更新を行う必要が無い場合は、「Nothing」と表示し、処理を終了します。
各メッセージの表示形式については、使用例を参照してください。
【環境設定の変更時のメッセージ】
業務サーバの環境設定(注1) |
変更内容 |
表示メッセージ |
|
変更前 |
変更後 |
||
セション管理の運用 |
運用を行わない |
運用を行う |
Session management : Yes |
【暗号化情報(サービスID)の更新時のメッセージ】
暗号化情報(サービスID) |
表示メッセージ |
更新を行う |
Service ID : Updated |
【シングル・サインオンJavaAPIの使用の設定時のメッセージ】
-jオプション |
表示メッセージ |
指定なし |
Single Sign-on JavaAPI : Disable (注2) |
指定あり |
Single Sign-on JavaAPI : Enable (注2) |
注1)業務サーバのInterstage管理コンソールで、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブ > [詳細設定[表示]]をクリックすることで、以下の情報を確認することができます。
・[認証基盤の情報]の[セション管理の運用]
注2)セション管理の運用を行う場合は、業務サーバの環境設定に、シングル・サインオンJavaAPIの使用に関する設定が追加されます。本設定には、-jオプションの指定の有無によって、“使用する”、あるいは“使用しない”が設定されます。設定内容については、業務サーバのInterstage管理コンソールで、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブ > [詳細設定[表示]]をクリックし、[シングル・サインオンJavaAPI]の[シングル・サインオンJavaAPIの使用]で確認することができます。
コマンド実行後、パスワードの入力を要求するメッセージが表示されます。
パスワードの入力要求に対し、業務システム構築ファイルを復号化するための正しいパスワードを入力した場合、-sidオプションで指定したファイルの有無によって以下のように異なるメッセージが表示されます。
各メッセージの表示形式については、使用例を参照してください。
ファイルの有無 |
表示メッセージ |
有り |
The file specified by "-sid" option has already existed. |
無し |
The file specified by "-sid" option does not exist. |
業務システム構築ファイル“C:\tmp\sso-bus-infra”を使用して、以下の設定のシングル・サインオンJavaAPIを使用する業務サーバに環境を移入します。
−セション管理の運用:運用を行わない
−暗号化情報(サービスID):更新を行う
ssoimpaz C:\tmp\sso-bus-infra -j |
業務システム構築ファイル“C:\tmp\sso-bus-infra”を使用して、以下の設定のシングル・サインオンJavaAPIを使用しない業務サーバに環境を移入します。
−セション管理の運用:運用を行わない
−暗号化情報(サービスID):更新を行う
ssoimpaz C:\tmp\sso-bus-infra |
環境設定の移入を行った後で、再度同じ業務システム構築ファイルを使用して業務サーバに環境を移入した場合は、以下のメッセージを出力し、処理を終了します。
[Update information] |
業務システム構築ファイル“C:\tmp\sso-bus-infra”から業務サーバ用のサービスIDファイル“C:\tmp\serviceid”を新規に作成します。
ssoimpaz C:\tmp\sso-bus-infra -sid C:\tmp\serviceid |
業務システム構築ファイル“/tmp/sso-bus-infra”を使用して、以下の設定のシングル・サインオンJavaAPIを使用する業務サーバに環境を移入します。
−セション管理の運用:運用を行わない
−暗号化情報(サービスID):更新を行う
/opt/FJSVssoaz/bin/ssoimpaz /tmp/sso-bus-infra -j |
業務システム構築ファイル“/tmp/sso-bus-infra”を使用して、以下の設定のシングル・サインオンJavaAPIを使用しない業務サーバに環境を移入します。
−セション管理の運用:運用を行わない
−暗号化情報(サービスID):更新を行う
/opt/FJSVssoaz/bin/ssoimpaz /tmp/sso-bus-infra |
環境設定の移入を行った後で、再度同じ業務システム構築ファイルを使用して業務サーバに環境を移入した場合は、以下のメッセージを出力し、処理を終了します。
[Update information] |
業務システム構築ファイル“/tmp/sso-bus-infra”から業務サーバ用のサービスIDファイル“/tmp/serviceid”を新規に作成します。
/opt/FJSVssoaz/bin/ssoimpaz /tmp/sso-bus-infra -sid /tmp/serviceid |
注1)業務システム構築ファイルを復号化するためのパスワードを入力してください。
注2)“yes”、または“no”を入力してください。それ以外を入力すると、“no”を入力した場合の動作となります。
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