MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第12章 SMTP連携サービス> 12.3 環境作成> 12.3.2 環境作成の説明

12.3.2.6 サービス定義の作成

 サービス定の作成では、以下の二つの作業があります。

サービス定義ファイルの作成

 サービス定義は、SMTP連携サービスで使用するメッセージキューの対応関係やメッセージキューの送受信の属性などの情報を定義します。サービス定義を格納するファイルをサービス定義ファイルと呼びます。サービス定義ファイルは、ユーザが任意の通常ファイル上にテキストファイルとして作成します。このファイルは、後述のサービス定義の登録時に使用されます。

 サービス定義では、主に以下の情報を定義します。

 暗号化情報は、メッセージの暗号化を行わない場合には記述する必要はありません。

 サービス定義は、viコマンドなどの編集ツールを使用して記述してください。サービス定義の記述方法の詳細については、“12.3.3 環境定義の記述”を参照してください。

サービス定義の登録/反映

 サービス定義ファイルを作成した後、サービス定義の登録を行います。サービス定義の登録は、mqdscomdefコマンドを使用して行います。

 以下にmqdscomdef(登録)コマンドの入力例を示します。

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   mqdscomdef  -a -f /mqd/def/SCOMsvc.def
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 すでにサービス定義が登録されている場合、新しい定義が既存の定義に追加されます。同じメッセージキューに対する定義の登録は無視されます。

 サービス定義を登録した後、次にサービス定義の反映を行います。サービス定義の反映は、SMTP連携サービスを起動した後、mqdscomdefコマンドを使用して行います。MQD起動時またはサービス起動時に行うこともできます。

 以下にmqdscomdefコマンドを使用して定義の反映を行う場合の入力例を示します。

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   mqdscomdef  -r
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 なお、サービス定義を再作成する場合は、まずサービス定義の全体を削除します。サービス定義の削除は、mqdscomdefコマンドを使用して行います。指定したサービス定義ファイルに記述された部分だけが削除されます。全体を削除するためには、登録時に使用したサービス定義ファイルを指定してください。

 以下にmqdscomdef(削除)コマンドの入力例を示します。

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   mqdscomdef  -d -f /mqd/def/SCOMsvc.def
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 サービス定義を削除した後、次に上記のサービス定義の登録と反映を行います。サービス定義削除後のサービス定義の反映には、mqdscomdefコマンドは使用できません。MQDまたはSMTP連携サービスを終了して、再起動時に定義の反映を行ってください。

 以下にMQD起動時に定義の反映を行う場合の入力例を示します。

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   mqdstr  -n
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 以下にSMTP連携サービス起動時に定義の反映を行う場合の入力例を示します。

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   mqdstrsvc  -n SCOM
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