MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第12章 SMTP連携サービス> 12.2 機能> 12.2.3 暗号化 (S/MIME変換)

12.2.3.1 盗聴防止(機密性保証)

 盗聴防とは、メッセージの内容を第三者に盗み見られることを防止する機能です。

 この機能では、最初にメッセージ本文を対称鍵と呼ばれる鍵で暗号化します。この対称鍵は、メッセージの送信ごとに動的に生成されます。この鍵と同じ物を生成することは不可能であり、第三者による同一鍵の生成を防止します。そして、この対称鍵を相手システムの公開鍵を用いて暗号化し、先に暗号化したメッセージ本文と共に送信します。受信時は、唯一自分だけが持っている秘密鍵を用いて暗号化された対称鍵を復号します。さらに、復号した対称鍵を用いて暗号化されたメッセージ本文を復号します。公開鍵と秘密鍵を用いることにより、第三者による暗号化された対称鍵の復号は不可能になり、メッセージの盗聴を防止します。

 盗聴防止の仕組みを図12.8および図12.9に示します。

 なお、鍵などの用語や暗号化方式の詳細については、“12.2.3.3 暗号化方式”を参照してください。

[図12.8 盗聴防止の仕組み(送信時)]

[図12.9 盗聴防止の仕組み(受信時)]


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