Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第4部 Webサービス編> 第18章 Interstage Webサービスの機能

18.1 Webサービスの標準規約

 Webサービスは、以下の標準規約で構成されています。

◆ Web Services for J2EE 1.1

 Webサービスアプリケーション、およびWebサービスクライアントで利用するAPI/deployment descriptor/モジュールの構成物など、J2EEにおけるWebサービスのアプリケーション作成方法や配備処理について規定したものです。
 本規約で、WebアプリケーションやEJBアプリケーションと同様に、Webサービスアプリケーションを標準に従った方法で開発可能になり、また、同じ仕様に準拠した製品への配備ができます。

 Webサービスアプリケーションの実装を、Webサービスエンドポイントと呼びます。

 APIには、JAX-RPC1.1およびSAAJ1.2を使用します。これら個々のWebサービスアプリケーションの実装と、それに対してアクセスするアドレス(URL)を定義したものをポーと呼びます。1つのWebサービスは1つ以上のポートから成り立ちます。

 Webサービスクライアントは、J2EEアプリケーションクライアントとしても動作します。


 Interstage Application Serverでは、以下の機能をサポートしています。

  1. Servletコンテナ上でWebサービスエンドポイントを、標準の方法でWebサービスとして提供できます。
  2. Servletコンテナ/EJBコンテナ上のアプリケーション/J2EEアプリケーションクライアントがWebサービスクライアントとなり、Webサービスを利用できます。

JAX-RPC 1.1

 Webサービスアプリケーション、およびWebサービスクライアントを実装するためのJavaの標準APIです。Ver.1.1からWS-I Basic Profile 1.0(以降、WS-I BP1.0)に対応しています。

 JAX-RPC 1.1の詳細については、JAX-RPCのWebサイトを参照してください。

SAAJ 1.2

 Webサービスで送受されるSOAPのメッセージ内容を、XMLレベルで参照/更新するJavaの標準APIです。SOAPの添付ファイルの参照/更新も可能です。Ver.1.2からXML部分をDOMとしても利用できます。

 SAAJ 1.2の詳細については、SAAJのWebサイトを参照してください。

 SAAJ-APIの使用方法については“SOAPメッセージの低レベル処理”を参照してください。


 Interstage Application Serverでは、SOAPの添付ファイルをサポートしていません。

WS-I Basic Profile 1.0

 Webサービスの標準仕様であるSOAP/WSDL/UDDI、および同時に用いられるHTTPなどの仕様について、Webサービスとしての相互接続性向上の観点から以下のように詳細化・制約付加を規定した規約です。

 詳細は、“WS-I Basic Profile1.0に準拠したアプリケーションの開発”を参照してください。


 Interstage Application ServerによるWS-I Basic Profile 1.0準拠の範囲にUDDIは含まれていません。


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