Interstage Application Server 運用ガイド
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第4章 メンテナンス(資源のバックアップ)> 4.1 資源のバックアップとリストア> 4.1.5 リストア手順(管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合)

4.1.5.19 Smart Repository資源のリストア

 Smart Repository資源のリストア手順について説明します。

 リポジトリのデータベースとして、標準データベースを使用する場合と、RDB(Symfoware/RDB)を使用する場合で、リストア方法が違います。

 標準データベースを使用する場合は、以下のリストアコマンド、リストア方法でリストアします。

 RDB(Symfoware/RDB)を使用する場合、Smart Repository資源のうち、リポジトリデータはSymfoware/RDBが管理しています。以下のリストアコマンド、リストア方法に加えて、Symfoware/RDBのリカバリ機能を利用して、リストアする必要があります。
 Symfoware/RDBのリカバリの流れ、詳細は、Symfoware Serverオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を参照してください。

■RDB(Symfoware/RDB)が管理しているリポジトリデータのリストア方法

 Smart Repository資源のリストアより先に、Symfoware/RDBが管理しているリポジトリデータのリストアを実施してください。

 データベースの異常に備えてバックアップしておいた、以下の資源の復元(リストア)を行います。

  1. データベースの作成

    Smart Repositoryのテーブル作成コマンド(irepcrttbl)を使用して、データベースを作成します。データベースの作成方法は、“Smart Repository運用ガイド”の“環境構築(RDBを使用する場合)”-“Symfoware/RDBの構築”-“Symfoware/RDBセットアップ”-“データベースの作成”を参照してください。

  2. RDBディクショナリのリストア

    rdbrcvdicコマンドで、RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルをリストアします。

  3. アクセス禁止の設定

    データベースのリストアを行う前に、irepcrttblコマンドで作成したすべてのテーブルのDSIとインデックスのDSIに対してアクセス禁止設定を行ってください。
    インデックスのDSIは、テーブル名に固定の「IDIXDSI_」と「_ID」を付加した名前です。以下に例を示します。

    IDIXDSI_テーブル名_ID (「IDIXDSI_」と「_ID」は固定)
     例) テーブル名が「IREP_TBL」の場合、インデックスのDSIは「IDIXDSI_IREP_TBL_ID」になります。

     

  4. データベースのリストア

    rdbrcvコマンドを使用します。このとき、irepcrttblコマンドで作成したテーブルのDSIとインデックスのDSIが不整合とならないために、DSIのリストア実行時は、同期復元機能(rdbrcvコマンドの-rオプションを指定)を使用します。

■リストアコマンド

 Smart Repository資源ファイルのリストアは、以下のコマンドを使用します。

 C:\Interstage\bin\ireprestsys.exe

 /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys

■リストア方法

 バックアップ先パスがX:\Backup\irep\rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。

1.ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。
  C:\Interstage\bin\ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -l

2.ireprestsysコマンドを実行して、Smart Repositoryの資源ファイルをリストアします。
  C:\Interstage\bin\ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001

 バックアップ先パスが/backup/irep/rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。

1.ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。
  /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -l

2.ireprestsysコマンドを実行して、Smart Repositoryの資源ファイルをリストアします。
  /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001

■注意事項


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