Interstage Application Server 運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 メンテナンス(資源のバックアップ)> 4.1 資源のバックアップとリストア> 4.1.2 バックアップ手順(管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合)

4.1.2.20 Smart Repository資源のバックアップ

 Smart Repository資源のバックアップ手順について説明します。

 リポジトリのデータベースとして、標準データベースを使用する場合と、RDB(Symfoware/RDB)を使用する場合で、バックアップ方法が違います。

 標準データベースを使用する場合は、以下のバックアップコマンド、バックアップ方法でバックアップします。

 RDB(Symfoware/RDB)を使用する場合、Smart Repository資源のうち、リポジトリデータはSymfoware/RDBが管理しています。以下のバックアップコマンド、バックアップ方法に加えて、Symfoware/RDBのバックアップ機能を利用して、バックアップする必要があります。

■バックアップコマンド

 Smart Repository資源のバックアップは、以下のコマンドを使用します

 C:\Interstage\bin\irepbacksys.exe

 /opt/FJSVirep/bin/irepbacksys

■バックアップ方法

 リポジトリ“rep001”の資源を“X:\Backup\irep\rep001_back”というディレクトリにバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
  mkdir X:\Backup\irep

2.irepbacksysコマンドを実行します。
  C:\Interstage\bin\irepbacksys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001

 リポジトリ“rep001”の資源を“/backup/irep/rep001_back.tar.gz”というファイルにバックアップする場合の操作例を以下に示します。

1.バックアップ用ディレクトリを作成します。
  mkdir /backup/irep

2.irepbacksysコマンドを実行します。
  /opt/FJSVirep/bin/irepbacksys -f /backup/irep/rep001_back -R rep001

■RDB(Symfoware/RDB)が管理しているリポジトリデータのバックアップ方法

 Symfoware/RDBが管理しているリポジトリデータのバックアップ方法の概要を示します。
 バックアップ方法の詳細は、Symfoware Serverのオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を、rdbXXXコマンド(Symfoware Serverのコマンド)の詳細は、Symfoware Serverのマニュアル“Symfoware Server コマンドリファレンス”を、それぞれ参照してください。

  1. ディスク上のデータベーススペース情報、およびディスク(ボリューム)の構成情報のバックアップ

    データベース作成時に指定したデータベース名、データベーススペース情報一覧を作成して、ノートなどに記録し、保存します。さらに、ディスクの構成情報をバックアップします。

  2. アーカイブログファイルの状態表示

    アーカイブログ運用をしている場合は、アーカイブログファイルの使用状況を把握し、強制切替えや、破棄またはバックアップのタイミングを調整してください。
    アーカイブログ運用を行っていない場合は、手順4へ進んでください。

  3. アーカイブログファイルの強制切替え

    RDBディクショナリ、およびDSIをバックアップする前に、アーカイブログファイルの強制切替えを行ってください。

  4. RDBディクショナリ、およびDSIの更新抑止の設定

    アーカイブログ運用をしていない場合は、取得するデータの矛盾を防止するために、RDBディクショナリ、およびDSIの退避データの取得前に、rdbrtrコマンドで、更新抑止の設定をしてください。テーブルのDSIの取得方法は、後述します。
    アーカイブログ運用をしている場合は、この手順は不要です。手順5へ進んでください。

  5. テーブルのDSI(データベース)のバックアップ

    irepcrttblコマンドで作成したすべてのテーブルのDSIを、rdbdmpコマンドでバックアップします。テーブルのDSIの取得方法は、後述します。インデックスのDSIをバックアップする必要はありません。

  6. RDBディクショナリのバックアップ

    RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルの異常に備えて、rdbdmpdicコマンドでバックアップします。

  7. アーカイブログのバックアップ

    アーカイブログをバックアップするアーカイブログ運用をしている場合、rdblogコマンドでアーカイブログをバックアップします。
    アーカイブログ運用をしていない場合、この手順は不要です。手順8へ進んでください。

  8. RDBディクショナリおよびDSIの更新抑止の解除

    アーカイブログ運用をしていない場合、手順4で設定した更新抑止を、rdbrlsコマンドで解除してください。

 データベースのバックアップの流れ、詳細は、Symfoware Serverオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を参照してください。

テーブルのDSIの取得方法

 irepcrttblコマンドで作成したテーブルのDSIの取得方法を示します。

  1. irepcrttblコマンドで作成したテーブルのテーブル名をrdbprtコマンドで取得します。
    # rdbprt -d SRDB(*1) -m DEF -p -
    SCHEMA(SRADMIN(*2))
    ctrl-D(*3)
      :
    No. 1         Schema name ...... SRADMIN
    
      Database name ...... SRDB
      Creator       ...... SRADMIN
      Created date  ...... Tue Mar  7 08:37:06 2006
    
        :           :                      :
    
      Table information(*4)
        No.       Table name                      Type
        :           :                            :
        10        IREP_TBL                      PROCEDURE
        :           :                            :

    *1) irepcrttblコマンドで指定したデータベース名
    *2) irepcrttblコマンドで指定したスキーマ名
    *3) ctrl-Dは、ctrlキーを押下しながら“D”キーを押下します。
    *4) テーブル情報は一例です。

  2. DSIは、取得したテーブル名に固定の「_DSI」を付加します。以下にテーブルのDSIの形式を示します。

     テーブル名_DSI (「_DSI」は固定)
     例) テーブル名が「IREP_TBL」の場合、DSIは「IREP_TBL_DSI」になります。

     

■注意事項


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006