PRIMECLUSTER Wizard for NAS 導入運用手引書 4.2 - Linux for Itanium - |
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第1章 機能概要 |
本製品は、PRIMECLUSTER 上で NAS 装置のクラスタ運用を行うためのソフトウェア製品です。PRIMECLUSTER 上で NetApp Filer (ETERNUS NR1000F series) を用いたスタンバイ運用 (コールドスタンバイ) や、Oracle9i Real Application Clusters 等を用いたスケーラブル運用 (以後、スケーラブル運用と記載します) を行うことができます。
以後、NetApp Filer (ETERNUS NR1000F series) をNAS 装置と記載いたします。
本製品は、以下のモジュールで構成されています。
環境設定ウィザード |
PRIMECLUSTER 上で NAS 装置の運用を行うための環境設定ツール |
ディテクタ |
スケーラブル動作時に NAS 装置のファイルロックの解除を行う |
スクリプト |
NAS 装置 のexport 制御、ファイルロックの解除を行う |
PRIMECLUSTER RMS の環境設定において、userApplication を作成する環境設定ツールを提供します。
スケーラブル運用時、他ノードのアプリケーション異常やノードダウンを検出すると、使用されていた NFS ファイルロックを解除します。
NAS 装置のボリュームを userApplication の状態遷移に従って、自動的に export/unexport 制御します。また、スタンバイ運用時には、起動時に旧運用ノードが保持していた NFS ファイルロックを解除します。
2台の NAS 装置によるコントローラの2重化を行う NAS クラスタ構成において、クラスタノード NAS装置間の通信経路異常などによりデータアクセスができない場合でも、NAS クラスタのフェイルオーバを行い、業務を継続することができます。
(NAS クラスタは NAS 装置内のコントローラ故障時にはフェイルオーバしますが、NAS 装置への通信経路の異常ではフェイルオーバしません。)
以後、“NAS クラスタを PRIMECLUSTER から制御する機能” を “NAS クラスタの自動 takeover 機能” と記載いたします。
NAS クラスタの自動 takeover 機能による takeover 発生後の復旧手順は、“3.3 自動 takeover 発生後の復旧手順” を参照してください。
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