SSF/Backup Facility 運用手引書
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目次
索引

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D.1 ETERNUS LT130テープライブラリ
SSF/Backup FacilityにETERNUS LT130テープライブラリを接続して運用する場合、以下の点に注意してください。
■テープ媒体規格
ETERNUS LT130テープライブラリには“LTO Ultrium1テープドライブ”、“LTO Ultrium2テープドライブ”と“LTO Ultrium3テープドライブ”があります。テープドライブによって使用できるテープ媒体規格が異なりますので、注意してください。
テープドライブ種別 |
使用できるテープ媒体規格 |
LTO Ultrium1テープドライブ |
LTO Ultrium1 |
LTO Ultrium2テープドライブ |
LTO Ultrium1
LTO Ultrium2 |
LTO Ultrium3テープドライブ |
LTO Ultrium2
LTO Ultrium3 |
■テープの投入

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- Mailslotの操作方法、マガジンドアの開け方等の操作方法については、『ETERNUS LT130 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。
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◆Mailslotからの投入
Mailslotからの投入は、テープライブラリの設定で「Mailslot」が「Enable」の場合に行えます。
- 投入するテープに、システム内で一意のバーコードが貼付られていることを確認します。(バーコードが貼付られていない媒体は投入しないでください。また、バーコードラベルはETERNUS LT130専用のものを貼付けてください。)
- ETERNUS LT130を用いたバックアップ運用が実施されていない時間帯であることを確認します。
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンを操作してMailslotを開きます。
- Mailslotにテープを正しい方向に差し込み扉を閉めます。
- 新規のテープを使用する場合は、LMF Liteに lmenterコマンドで登録を行った後、ダイレクトバックアップに登録してください。

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- lmenterコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
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◆マガジンへの直接投入
テープライブラリのマガジンドアを開け、手操作で直接マガジンへテープを投入する方法です。大量のカートリッジを一度に投入する場合に行います。
- 投入するテープに、システム内で一意のバーコードが貼付られていることを確認します。(バーコードが貼付られていない媒体は投入しないでください。また、バーコードラベルはETERNUS LT130専用のものを貼付けてください。)
- ETERNUS LT130を用いたバックアップ運用が実施されていない時間帯であることを確認します。
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンを操作してマガジンドアを開けます。
- マガジンを取り出し、空きスロットに手でテープを正しい方向に差し込みます。
- マガジンを格納しマガジンドアを閉めます。
- テープライブラリにてマガジンの確認処理が行なわれるので、動作の完了を待ちます。
- 手操作で直接マガジンへテープを投入した場合、lmcheckコマンドで LMF Liteのボリューム情報を更新する必要があります。この作業を行った後に、ダイレクトバックアップに登録してください。

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- lmcheckコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
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■テープの排出

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- Mailslotの操作方法、マガジンドアの開け方等の操作方法については、『ETERNUS LT130 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。
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◆Mailslotへの排出
Mailslotへの排出は、テープライブラリの設定で「Mailslot」が「Enable」の場合に行えます。
- 排出するテープがダイレクトバックアップのプール登録から削除されているなど、排出を行っても良いテープであることを確認します。
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンにより、Mailslotが空きであることを確認します。
- LMF Liteの lmejectコマンドでテープを排出します。

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- lmejectコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
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- テープライブラリのGUIタッチスクリーンを操作してMailslotを開けてテープ取り出し、Mailslotを閉めます。
◆マガジンからの直接排出
テープライブラリのマガジンドアを開け、手操作で直接マガジンからテープを取り出す方法です。大量のカートリッジを一度に取り出す場合に行います。
- 排出するテープがダイレクトバックアップのプール登録から削除されているなど、排出を行っても良いテープであることを確認します。
- ETERNUS LT130を用いたバックアップ運用が実施されていない時間帯であることを確認します。
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンを操作してマガジンドアを開けます。なお、どのマガジンにどのようなテープが格納されているかは、GUIタッチスクリーンの「Status」画面で確認できます。
- マガジンを取り出し、テープを手で取り出します。
- マガジンを格納しマガジンドアを閉めます。
- テープライブラリにてマガジンの確認処理が行なわれるので、動作の完了を待ちます。
- 手操作で直接マガジンからテープを取り出す場合、lmcheckコマンドで LMF Liteのボリューム情報を更新する必要があります。

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- lmcheckコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
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■ドライブクリーニングの実施
テープドライブでテープへの読み書き中にリトライが多発すると、テープドライブのステータスの Cleaning Information に通知されます。クリーニング要求がされていても運用の継続は可能です。また、クリーニングを実行するとクリーニング要求の通知が消えます。
テープドライブヘッドをクリーニングする方法には、LT130のGUIタッチスクリーンから指示する「手動クリーニング」と、バックアップソフトウェアから指定する「自動クリーニング」があります。自動クリーニングは、一定周期でクリーニングを実施するため、過剰にクリーニングを実行する場合があり、使用回数に制限のあるクリーニングカートリッジを効率的に使用することができません。したがって、手動クリーニングによる運用としてください。

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- テープライブラリのGUIタッチスクリーンの表示や操作方法については、『ETERNUS LT130 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。
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- テープドライブヘッドのクリーニング中は、当該テープドライブは使用状態となるので、クリーニングが終了するまでは使用することはできません。
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- クリーニングの契機は、3か月に1回程度定期的に実施することを推奨します。
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◆Mailslot設定がEnableの場合
- バックアップ運用が実施されていない時間帯であること、およびテープドライブにカートリッジがマウントされていない状態であることを確認し、以下の手順でLMFデーモンを停止させます。
# /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -e <Return> |
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンを操作しMailslotを開けます。
- Mailslotにクリーニングカートリッジを正しい方向に差し込み扉を閉めます。
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンで「Menu」→「Maintenance」→「Clean Drive」を選択します。
- 「Source」の「Slot 1」と表示されている箇所を選択し、「Element Type」の「Mail Slot」を選択します。
- 「Destination」の「Drive X」と表示されている箇所を選択し、必要に応じて「Drive」を選択して対象テープドライブを指定します。
- 「Execute Cleaning」を選択します。
- クリーニング動作が完了すると、Mailslotからクリーニングカートリッジを取り出します。
- テープライブラリのスロット確認動作の完了を待ち、以下の手順でLMFデーモンを起動します。
# /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -s <Return> |
◆Mailslot設定がDisableの場合
- バックアップ運用が実施されていない時間であること、およびテープドライブにカートリッジがマウントされていない状態であることを確認し、以下の手順でLMFデーモンを停止させます。
# /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -e <Return> |
- クリーニングカートリッジを格納するマガジンを決定します。クリーニングカートリッジは空きスロットが存在するマガジンに格納しますが、すべてのマガジンにも空きスロットが無い場合は、適当なデータカートリッジと一時的に入れ換えてください。なお、各マガジンの情報はGUIタッチスクリーンの「Status」画面で確認できます。
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンを操作し、マガジンを取り出します。
- マガジンにクリーニングカートリッジを格納し、マガジンを格納してマガジンドアを閉めます。このとき、格納したスロット番号を覚えておいてください。
- テープライブラリのGUIタッチスクリーンより「Menu」→「Maintenance」→「Clean Drive」を選択します。
- 「Source」の「Slot X」と表示されている箇所を選択し、必要に応じて「Element Type」の「Slot」を操作し、クリーニングカートリッジを格納したスロット番号を選択します。
- 「Destination」の「Drive X」と表示されている箇所を選択し、必要に応じて「Drive」を選択して対象テープドライブを指定します。
- 「Execute Cleaning」を選択します。
- クリーニングが完了するとカートリッジは元のスロットに戻るので、マガジンを取り出しクリーニングカートリッジを取り出します。このとき、データカートリッジと入れ換えていた場合はデータカートリッジを元のスロットに戻します。
- テープライブラリのスロット確認動作の完了を待ち、以下の手順でLMFデーモンを起動します。
# /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -s <Return> |
■クリーニングカートリッジの使用回数
クリーニングカートリッジには使用回数が記録されているため、規定の回数以上使用することはできません。ETERNUS LT130のクリーニングカートリッジの使用回数は、Ultrium 1テープドライブの場合15回までです。Ultrium 2 テープドライブ、およびUltrium 3 テープドライブの場合は50回までです。
ただし、使用した回数は確認できないため、使用するたびにクリーニングカートリッジのラベルに印を付けると分かりやすくなります。
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