SSF/Backup Facility 運用手引書
目次 索引 前ページ次ページ

第7章 保守

7.7 ホスト名の変更

SSF/Backup Facilityのホスト名を変更する手順について説明します。

  • 本作業はSSF/Backup Facility がシングル構成の場合のみ実行してください。

 

7.7.1 作業概要 

ホスト名の変更手順の流れを以下に示します。

■事前作業

手順

作業項目

分類

関連製品

1

7.7.2.1

ダイレクトバックアップの事前作業

基本

ダイレクトバックアップ

2

7.7.2.2

Systemwalker Centric Managerの事前作業

オプション

Systemwalker Centric Manager

3

7.7.2.3

Systemwalker Operation Managerの事前作業

Systemwalker Operation Manager

 

■ホスト名変更

手順

作業項目

分類

関連製品

4

7.7.3.1

Solaris OSのホスト名変更

基本

Solaris OS

5

7.7.3.2

ダイレクトバックアップのホスト名変更

ダイレクトバックアップ

6

7.7.3.3

LMF Liteのホスト名変更

LMF Lite

7

7.7.3.4

ダイレクトバックアップの起動

ダイレクトバックアップ

8

7.7.3.5

AdvancedCopy Managerのホスト名変更

AdvancedCopy Manager

9

7.7.3.6

Storage Cruiserのホスト名変更

オプション

Storage Cruiser

10

7.7.3.7

Systemwalker Centirc Managerのホスト名変更

Systemwalker Centric Manager

11

7.7.3.8

Systemwalker Operation Managerのホスト名変更

Systemwalker Operation Manager

12

7.7.3.9

システムの再起動

その他

全製品

 

7.7.2 事前作業 

SSF/Backup Facilityのホスト名を変更するために、事前に実施する作業について説明します。

  • 作業を実施する前に、ダイレクトバックアップ機能、ネットワーク型バックアップ機能を使用して、バックアップ/リストアを行っていないか、確認をしてください。

  • ダイレクトバックアップ機能および、ネットワーク型バックアップ機能の状態確認の方法については、『ダイレクトバックアップ使用手引書』、『NetWorker 管理者ガイド UNIXおよびLinux版』および、『ETERNUS SF TSM 管理者の手引き (Solaris版) 』を参照してください。

 

7.7.2.1 ダイレクトバックアップの事前作業 

ダイレクトバックアップで必要な事前作業を実施します。

  1. Webブラウザで、バックアップ管理画面より実行履歴画面を参照し、バックアップ/リストアが実行されていないことを確認します。

     

  2. SP5000で下記のコマンドを実行し、「論理状態(LOGICAL STATUS)」=「使用中(busy)」のテープドライブが存在しないことを確認します。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmdisplay -D -l テープライブラリ名 <Return>

     

  3. 上記 2. において「使用中(busy)」のテープドライブが存在した場合は、以下のコマンドでテープをアンマウントします。

    # dbu_umount_drive -d テープドライブ名 テープライブラリ名 <Return>

     

7.7.2.2 Systemwalker Centric Managerの事前作業 

SP5000のSystemwalker Centric Managerを停止後、運用管理サーバの[Systemwalker コンソール]でノード情報の変更を実施します。

  • 本作業はSystemwalker Centric Managerを導入した場合のみ実施します。

  • Systemwalker Centric Managerの停止、およびノード情報の変更については、『Systemwalker Centric Manager 導入手引書』の「9.6.3.1 Systemwalker Centric Managerの停止」、および「9.6.3.3 ノード情報の変更」を参照してください。

 

7.7.2.3 Systemwalker Operation Managerの事前作業 

Operation Managerサーバのホスト名を変更した場合に、どのサーバ/クライアントで、どの項目の変更が必要かをあらかじめ確認してください。項目によってはホスト名を変更するOperation Managerサーバ以外のOperation Managerサーバの停止が必要なものがありますので、その場合は停止する必要があるOperation Managerサーバを停止してください。

  • 本作業はSystemwalker Operation Managerを導入した場合のみ実施します。

  • 詳細については、『Systemwalker Operation Manager 導入手引書 -UNIX共通-』の「D.2.1 Operation ManagerサーバのIPアドレス、ホスト名を変更する」の「■変更手順」の手順1、手順2を参照してください。

 

7.7.3 ホスト名変更 

SSF/Backup Facilityのホスト名を変更する作業について説明します。

 

7.7.3.1 Solaris OSのホスト名変更

ホスト名の変更は、sys-unconfigコマンドを実行して行ってください。sys-unconfigコマンドは、システムを再設定するコマンドです。ホスト名の他に、ネームサービス、タイムゾーン、IPアドレス、IPサブネットマスク、ルートパスワードなどの設定が全て消去され、システムがダウンします。ノード起動時に消去した設定を再設定することになります。

  • sys-unconfig コマンドの詳細は、sys-unconfig(1M)のマニュアルページを参照してください。

  • 本手順では、ホスト名以外の情報は変更しないでください。
  • システムの再設定後、そのまま再起動されます。再起動中にLMF Lite等のコンソールエラーメッセージが出力されますが、問題ありません。

 

7.7.3.2 ダイレクトバックアップのホスト名変更 

以下の手順にて、ダイレクトバックアップの管理情報内のホスト名を変更します。

  1. ダイレクトバックアップサーバを停止します。

    # sh /etc/init.d/dbu stop <Return>

     

  2. 停止していることを確認します。

    # ps -ef | grep FJSVfbupp | grep dbud <Return>
    #

     

  3. viコマンド等で/sp/dbu/adm/setup/TapeLibrary.confファイルを編集します。
    項目Serverを、新ホスト名に変更します。
 

7.7.3.3 LMF Liteのホスト名変更 

以下の手順にて、LMFの通信で使用するホスト名を変更します。

  • 以降の手順は、変更対象のSP5000がLMFサーバとクライアントを兼ねていることを前提とします。

 

  1. LMFデーモンを停止します。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -e <Return>

     

  2. LMFサーバ環境上の「LMFクライアントホスト」を変更します。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -c <Return>

     

    コマンド実行後の手順は以下のようになります。

    1. 「2. クライアントホストを設定する」を選択
    2. 「2. 変更」を選択
    3. “旧ホスト名”の番号を選択
    4. “ホスト名”として“新ホスト名”を入力
    5. “所属クライアントグループ”に対して<Return>キーを入力
    6. 「q」→「q」→「e」で終了

     

  3. LMFデーモンを起動します。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -s <Return>

     

  4. LMFクライアント環境上の「LMFサーバホスト名」と「LMFクライアントホスト」を変更します。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmadminc -c <Return>

     

    コマンド実行後の手順は以下のようになります。

    1. 「1. 設定/変更」を選択
    2. “LMFサーバのホスト名”として“新ホスト名”を入力
    3. “LMFクライアントのホスト名”として“新ホスト名”を入力
    4. 「e」で終了

     

  5. 変更後、/var/opt/FJSVlmf/traceディレクトリ配下に以下のファイルが存在する場合は削除します。

    lmfc.旧ホスト名
    lmfc.旧ホスト名_lck
    lmfc.旧ホスト名_old*
    lmfs.旧ホスト名
    lmfs.旧ホスト名_lck
    lmfs.旧ホスト名_old*

     

7.7.3.4 ダイレクトバックアップの起動 

以下のコマンドを実行し、ダイレクトバックアップサーバを起動します。

# sh /etc/init.d/dbu start <Return>

 

7.7.3.5 AdvancedCopy Managerのホスト名変更 

以下の手順にて、Storage管理サーバのサーバ名を変更します。

  • 以降の手順は、変更対象のStorage管理サーバがStorageサーバを兼ねていないことを前提とします。

 

  1. AdvancedCopy Managerの初期画面におけるサーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択し、[サーバの変更]画面を表示させます。

     

  2. [サーバの変更]画面にて、サーバ名を変更し、[OK]ボタンを選択します。

     

  3. 当該Storage管理サーバが管理している全Storageサーバ上で以下のコマンドを実行します。

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgcmmodnode -n サーバ名 <Return>
    swstf2401 Storage管理サーバのレジストリの更新が正常に終了しました。
    # /opt/swstorage/bin/stopacm <Return>
    # /opt/swstorage/bin/startacm <Return>

     

    • 本コマンドは、Storage管理サーバで管理しているすべてのStorageサーバで実行する必要があります。

 

7.7.3.6 Storage Cruiserのホスト名変更 

Storage Cruiserのホスト名を変更する手順について説明します。

■運用管理サーバ

特に作業は必要ありません。

  • 本手順は、SPシリーズにStorage Cruiserのマネージャを導入した場合の手順です。

 

■サーバノード

変更したSP5000のホスト名を、Storage Cruiserのサーバノード名に反映します。

  • 本手順は、SPシリーズにStorage Cruiserのエージェントを導入した場合の手順です。

 

  1. SPシリーズのサーバノードエージェントを停止します。

    # /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt <Return>

     

  2. SPシリーズでエージェント情報変更コマンドを実行します。

    # /opt/FJSVssage/bin/setagtip -i SPシリーズのIPアドレス <Return>

     

  3. SPシリーズのサーバノードエージェントを再起動します。

    # /opt/FJSVssage/bin/sstorageagt <Return>

     

  4. Storage Cruiser クライアントでサーバノードを検出している場合、新サーバノード名のサーバノードをサーバ登録すると、新サーバノードの装置アイコンが登録され、旧サーバノード名の装置アイコンが通信不可状態で表示されます。

     

  5. Storage Cruiser クライアントの旧サーバノード名の装置アイコンを削除してください。

  • 関係管理ウィンドウでアプリケーションエレメントを作成している場合、その情報はサーバノード名変更時に継承されません。再度アプリケーションエレメントを登録してください。

  • 詳細については、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「9.1.2.3 運用管理サーバのサーバ名の変更」および「9.1.2.4 サーバノード(ホスト)のサーバノード(ホスト)名の変更」を参照願います。

 

7.7.3.7 Systemwalker Centric Managerのホスト名変更 

Systemwalker Centric Managerで必要な作業を実施します。運用管理サーバで構成情報配布コマンドの一括配布、ネットワーク管理ポリシー反映コマンドを実行後、機能ごとの変更手順を行ってください。

  • 本作業はSystemwalker Centric Managerを導入した場合のみ実施します。

  • コマンドの詳細については、"Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル"を参照願います。
  • 機能ごとの変更作業の詳細については、『Systemwalker Centric Manager 導入手引書 -UNIX共通-』の「9.6.3.7 機能ごとの変更」を参照願います。

  • Storage Cruiser が Systemwalker Centric Manager と連携している場合、Centric Manager運用管理クライアントで対象ノードのポップアップメニューを削除後、新ホスト名で再登録する必要があります。詳細については、『ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド』の「10.2.4.1 Systemwalker Centric Manager運用管理クライアントでの設定」および『Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -』の「1.2.70 mpaplreg(監視画面のメニュー項目登録コマンド)」を参照願います。

 

7.7.3.8 Systemwalker Operation Managerのホスト名変更 

Systemwalker Operation Managerで必要な作業を実施します。変更が必要となるOperation Managerサーバ/クライアントで項目を変更します。設定後、事前作業でホスト名変更するOperation Managerサーバ以外のOperation Managerサーバがある場合、Operation Managerサーバを再起動してください。

  • 本作業はSystemwalker Operation Managerを導入した場合のみ実施します。

  • 詳細については、『Systemwalker Operation Manager 導入手引書 -UNIX共通-』の「D.2.1 Operation ManagerサーバのIPアドレス、ホスト名を変更する」の「■変更が必要となる項目」を参照願います。

 

7.7.3.9 システムの再起動 

ホスト名変更が完了したら、システムを再起動します。

  1. 以下のコマンドを実行してシステムを再起動します。

    # shutdown -y -g0 -i6 <Return>

 


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006