SSF/Backup Facility 運用手引書 |
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第6章 災害対策 |
本機能は、ダイレクトバックアップで採取したバックアップテープを、SSF/Backup FacilityではないSolaris OSサーバ上から、指定した業務サーバ上の業務ボリュームにリストアすることが可能となる機能です。
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緊急時リストアとは、SSF/Backup Facilityでダイレクトバックアップ機能によりテープにバックアップしたデータを、SSF/Backup Facilityに依存せずにSolaris OSサーバとテープ装置を用いてETERNUS ディスクアレイ上に復元する機能です。この機能により、災害発生のためにETERNUS ディスクアレイやSSF/Backup Facilityが損壊した場合にも、業務の復旧を行うことができます。
ダイレクトバックアップによって採取されたバックアップデータは、管理ファイルによってバックアップ履歴情報の管理をしています。この情報により、バックアップ履歴情報表示、リストア等を実現しています。そのため、従来は、災害発生に備えて採取したバックアップテープを遠隔地等に保存する場合は、管理ファイルを退避保存しておく必要がありました。
本機能を使用すると、管理ファイルの退避保存がされていなくても、Solaris OSサーバとテープ装置を用いて、業務ボリュームのデータを復元することが可能となります。
また、本機能によるリストアでは、SSF/Backup FacilityおよびAdvancedCopy Managerの再構築をする必要がないため、業務の復旧を迅速に行うことができます。
緊急時リストア機能を構成する要素について示します。
緊急時リストア機能を提供するサーバです。専用サーバである必要はありません。業務サーバやSSF/Backup Facilityと兼ねることも可能です。
リストア先として指定できるボリュームは、ディスクアレイ装置ETERNUS3000, ETERNUS4000, ETERNUS6000, ETERNUS8000, ETERNUS GR series内のボリュームです。リストア用サーバとファイバーチャネル接続します。FC-SWにより複数台接続することも可能です。
バックアップデータが格納されたテープ媒体をマウントするテープドライブです。リストア用サーバに接続します。
リストア先業務サーバです。緊急時リストア機能によりリストアを行う際に、業務サーバが起動されている必要はありません。
テープ暗号化装置を接続したSSF/Backup Facilityの運用中に災害が発生し、緊急時リストア機能を使用して暗号化されたテープ媒体にバックアップされたデータを復元する場合での注意事項を述べます。
ダイレクトバックアップによって採取されたバックアップデータは、管理ファイルによってバックアップ履歴情報の管理をしていますが、緊急時リストア機能では、この管理ファイルが退避保存されていなくても、Solaris OSサーバとテープ装置を用いて、業務ボリュームのデータを復元することが可能となります。
以下に、テープ暗号化装置により暗号化されたテープを緊急時リストア機能でリストアする場合の構成図を示します。テープドライブとリストア用サーバの間にテープ暗号化装置を接続します。
以下に示すバックアップ運用時の暗号化装置システムと同じ内容が、他サイトでのリストア用サーバ側の暗号化装置システムに設定されていることが必要です。この設定作業は、セキュリティ責任者が行います。
内容 |
格納媒体 |
System Key |
・スマートカード |
設定情報 |
・スマートカード |
カタログ情報 |
・管理PC上のファイル |
ハードウェア設定値 |
外部サイトに適合した設定 |
「バックアップ運用時のシステム情報」の内容を以下に示す「テープ暗号化装置ハードウェアリカバリー」の手順に従って、他サイトのテープ暗号化装置上にリストアします。
ハードウェアリカバリ手順 |
担当者 |
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システム管理者 |
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セキュリティ責任者 |
ハードウェアリカバリーの完了後、緊急時リストア機能によるバップアップデータのリストア作業を行います。
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