SSF/Backup Facility 導入手引書 |
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第8章 オプション製品の追加導入 |
以下の順序で、インストールの手順と注意事項を説明します。
インストール前の注意事項を説明します。
Systemwalker Operation Managerは、日本語コードとして“EUC”および“SJIS”をサポートしています。インストール対象システムの日本語環境が、EUCまたはSJIS以外のコード系であった場合、Systemwalker Operation Managerは“ASCII”コードとして動作する設定でインストールされます。
Systemwalker Operation Managerを日本語コードで動作させたい場合は、システムが日本語コードで正しく動作していることを確認してからインストールを行ってください。
インストール時に、/etc/services が自動的に更新されます。
Systemwalker Operation Manager が使用するポート番号がすでに使用されている場合は、/etc/services は更新されません。システム管理者は、すべてのサーバで使用されていない任意のポートに変更して、/etc/services にポート番号を追加する必要があります。
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インストール手順を以下に示します。
Systemwalker Operation ManagerをインストールするSPシリーズのコンソール上で、スーパユーザでログインします。
# shutdown -y -g0 -i0 <Return> |
ok boot -s <Return> |
INIT: SINGLE USER MODE |
# mountall -l <Return> |
# mount -F hsfs -r /dev/dsk/c1t0d0s0 /mnt <Return> |
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# /etc/init.d/volmgt start <Return> |
# cd /mnt/unx <Return> |
以下のメッセージが表示されますので、そのままリターンキーを入力してください。
================================================================================ Systemwalker Operation Manager セットアップ 13.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 1995-2006 ================================================================================ Systemwalkerセットアップへようこそ!! セットアップはSystemwalker Operation Managerをインストールします。 リターンキーを押してください。 <Return> |
次のインストール先ディレクトリが表示されます。“n”またはそのままリターンキーを入力してください。
================================================================================ Systemwalker Operation Manager セットアップ 13.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 1995-2006 ================================================================================ << インストール先ディレクトリの指定 >> プログラムの配置先 : /opt 固定定義ファイルの配置先 : /etc/opt 可変定義ファイルの配置先 : /var/opt -------------------------------------------------------------------------------- 上記の設定を変更しますか?(初期値: n) [y,n,?,q] ==> n <Return> |
[インストール種別]・[インストール先ディレクトリ]が以下のとおりであることを確認し、"y"を入力します。
================================================================================ Systemwalker Operation Manager セットアップ 13.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 1995-2006 ================================================================================ << インストール処理続行の確認 >> [インストール種別] サーバ [インストール先ディレクトリ] プログラムの配置先 : /opt 固定定義ファイルの配置先: /etc/opt 可変定義ファイルの配置先: /var/opt ※インストールを続行すると、以下の製品のデーモンが自動的に停止されます。 −Systemwalker Centric Manager この設定でパッケージのインストールを開始してもよろしいですか。[y,n,?] ==> y <Return> |
インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。そのままリターンキーを入力してください。
================================================================================ Systemwalker Operation Manager セットアップ 13.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 1995-2006 ================================================================================ インストールは成功しました。 プログラムを使用するには、システムを再起動する必要があります。 リターンキーを押すと、セットアップが終了します。 <Return> |
以下のコマンドを実行後、CD-ROM装置のイジェクトボタンを押してCD-ROMを取り出します。
# cd / <Return> |
以下のコマンドを入力し、システムを再起動してください。
# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
カーネルパラメタをチューニングするために、/etc/systemファイルへチューニングのためのレコードを追加します。カーネルパラメタのチューニング値を、以下の表に示します。
資源 |
パラメタ |
説明 |
チューニング値 |
設定済の場合の対処 |
セマフォ |
semsys:seminfo_semmni |
セマフォ識別子の数 |
2 |
加算 |
semsys:seminfo_semmns |
システム内のセマフォ数 |
2 |
加算 |
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semsys:seminfo_semmnu |
システム内のundo構造体の数 |
2 |
加算 |
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メッセージ |
msgsys:msginfo_msgtql |
メッセージのヘッダ数 |
400(注1) |
加算 |
msgsys:msginfo_msgmnb |
待ち行列上の最大byte数 |
20000(注2) |
最大値 |
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msgsys:msginfo_msgmni |
メッセージ待ち識別子の数 |
400(注3) |
加算 |
注1)下記の計算式により、値が"400"を上回る場合は計算した値を設定してください。ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブネット数に同時起動ジョブ数も足して計算してください。
Msgtqlのチューニング値=同時起動ジョブネット数 × 4
注2)下記の計算式により、値が"20000"を上回る場合は計算した値を設定してください。ジョブ実行制御属性のジョブを利用する場合は、同時起動ジョブネット数に同時起動ジョブ数も足して計算してください。“200”は標準的な値であり、ホスト名や出力ファイルへのパスの長さに依存して変化します。十分に検証を行って、適切な値を設定してください。
msgmnbのチューニング値=同時起動ジョブネット数 × 200
注3)EE版の場合です。SE版の場合は、利用サブシステム数を1としてください。
msgmniのチューニング値=4×利用サブシステム数
パラメタがすでに設定されている場合は、“設定済の場合の対処”が“最大値”とあるパラメタについては、既存の値とチューニング値と比較して大きい方の値を設定し、“加算”とあるパラメタについては、既存の値にチューニング値を加えた値を設定してください。
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/etc/systemファイルの編集例を以下に示します。
set semsys:seminfo_semmni = 413 |
設定内容を反映させるため、システムを再起動します。
# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
エディタ等を使用して、以下の設定ファイルを修正します。
/etc/apache/httpd.conf |
<IfModule mod_alias.c> Alias /Systemwalker/ "/opt/systemwalker/inet/wwwroot/" <Directory "/opt/systemwalker/inet/wwwroot/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> ScriptAlias /MpScript/ "/opt/systemwalker/inet/scripts/" <Directory "/opt/systemwalker/inet/scripts/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> </IfModule> |
# /usr/apache/bin/apachectl restart <Return> |
各機能のデーモンが正常に動作しているかどうかは、以下のプロセス名が存在するかどうかで確認できます。
プロセス名 |
機能概要 |
MpFwsec |
ACLマネージャ |
mpjmsrv |
Systemwalker Operation Manager基盤 |
mjsdaemon |
ジョブ実行制御 |
f3crhcs2 |
カレンダ/電源制御 |
tskmnsrv |
ジョブスケジューラ |
mppmon |
プロセス監視 |
以下のコマンドを実行すると、プロセスが表示されます。
# ps -ef <Return> |
設定作業は以下の順序で行います。[1.インストール前の注意事項]、[3. インストール後の作業]はシングル構成と同じ内容のため、これらの説明は省略します。
なお、作業を行うノードは、以下のとおりです。
Systemwalker Operation ManagerのPRIMECLUSTERへのインストールは、以下の手順で行います。
両ノードにSystemwalker Operation Manager Enterprise Editionをインストールします。共用ディスクにはインストールしないでください。各ノードへのインストールはシングル構成への導入と同じですので、そちらを参照してください。
両ノードでSystemwalker Operation Managerの各デーモンを停止します。停止コマンドの例を以下に示します。
Systemwalker Centric Managerがインストールされていない場合
# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr <Return> |
Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合
# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr -s <Return> |
以下に示したSystemwalker Operation Managerの各デーモンについて、自動起動する設定を解除します。
デーモンを自動起動する設定を解除するには、以下の手順でデーモン一括起動カスタマイズ用ファイルを編集します。
/etc/opt/FJSVftlo/daemon/custom/rc3.ini |
@ジョブ実行制御 |
@ジョブスケジューラ |
デーモンを自動停止する設定を解除するには、以下の手順でデーモン一括停止用ファイルを編集します。
/etc/opt/FJSVftlo/daemon/ini/rc0.ini |
[変更前] |
[変更前] |
両ノードで、プロセス監視機能で監視対象とするプロセスから、ジョブスケジューラおよびジョブ実行制御をはずします。
/etc/opt/FJSVftlo/pmon/mppmon.usr |
[変更前] |
両ノードで、クラスタ環境を構築したことを登録するコマンドを実行します。
コマンドの実行例を以下に示します。
# /opt/systemwalker/bin/mpsetcluster -c <Return> |
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/var/opt/FJSVjmcal/post |
/var/opt/FJSVJOBSC |
/var/opt/FJSVMJS/var/spool/mjes |
/etc/opt/FJSVMJS/etc/mjes |
資源をPRIMECLUSTERクラスタシステムの共用ディスクへ移動するには以下の手順で行います。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0012 <Return> |
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0012 /disk1 <Return> |
# mkdir -p /disk1/FJSVfwseo/JM <Return> (注1) |
注1) セキュリティ情報は、共有ディスク上へのディレクトリ作成のみ行います。次節“自動反映の設定”で情報を反映します。
# rm -r /var/opt/FJSVjmcal/post <Return> |
共用ディスクに移動した資源を両ノードから利用できるように、それぞれのノードでシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /disk1/FJSVfwseo/JM /var/opt/FJSVfwseo/JM <Return> |
# umount /disk1 <Return> |
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0012 <Return> |
以下の情報をプライマリノードとセカンダリノードとで自動反映するための設定をします。
セキュリティ情報を自動反映するための手順を説明します。
プライマリノードで以下の手順で設定します。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0012 <Return> |
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0012 /disk1 <Return> |
# mpaclcls <Return> |
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# mpcssave <Return> |
![]() |
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# umount /disk1 <Return> |
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0012 <Return> |
カレンダ情報を自動反映するための手順を説明します。
カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を有効にします。
両ノードで、calsetclusterコマンドを実行し、カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を有効にします。
# /opt/FJSVjmcal/bin/calsetcluster -type s <Return> |
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両ノードそれぞれの定義ファイル“calcphost.def”にカレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の反映先ホストを定義します。
/var/opt/FJSVjmcal/etc/calcphost.def |
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PRIMECLUSTERシステムへのSystemwalker Operation Managerの登録は、以下の手順で行います。
それぞれの作業について説明します。
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PRIMECLUSTERシステムへ登録する以下の状態遷移プロシジャを作成します。
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ジョブスケジューラ、ジョブ実行制御のデーモンの動作を制御する、状態遷移プロシジャを作成します。
デーモンの動作を制御する状態遷移プロシジャは、以下にサンプルが提供されています。
/opt/FJSVJMCMN/etc/script/OperationMGR.proc |
サンプルを複写後、クラスタシステムの運用に合わせてカストマイズしてご利用ください。
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作成した状態遷移プロシジャを、クラスタシステムの“clsetproc”コマンドを使用してクラスタシステムに登録します。
両ノードで実行して状態遷移プロシジャを登録してください。
状態遷移プロシジャのファイル名は、登録時には実際に存在する状態遷移プロシジャファイル名を指定してください。また、状態遷移プロシジャ名は、クラスタシステム上で一意にしてください。
デーモンの動作を制御する状態遷移プロシジャファイル/opt/FJSVJMCMN/etc/script/OperationMGR.proc を、状態遷移プロシジャ名 omgr として、システムステート3クラス配下に登録します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetproc -c SystemState3 -m omgr /opt/FJSVJMCMN/etc/script/OperationMGR.proc <Return> |
クラスタシステムの“claddprocrsc”コマンドを使用して、状態遷移プロシジャをプログラムとしてクラスタシステムにリソース登録します。
両ノードで実行してリソース登録してください。
以下のように、リソースを登録します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/claddprocrsc -k OMGR -m omgr -c SystemState3 -p 100 -K AFTER -S BEFORE,AFTER <Return> |
登録が完了すると、リソースIDが表示されます。
PRIMECLUSTER のWeb-Based Admin View の画面から、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに登録します。
登録する手順を以下に示します。
[userApplication Configuration Wizard]画面で、[リソースの作成]を選択します。以下のリソースを作成します。
Fsystemリソースを作成します。表示される画面で、以下のように設定します。
両ノード共選択します。
共有ディスクのマウントポイントを選択します。:/disk1
デフォルトの値とします。
登録内容を確認し、[登録]ボタンを押します。
プロシジャリソースを作成します。表示される画面で、以下のように設定します。
‐ [Resource Type]:“Procedure”を選択
‐ [Resource名]:任意のリソース名
両ノードを選択します。
リソースクラス“SystemState3”を選択します。
リソースキー:OMGR を選択します。
登録内容を確認し、[登録]ボタンを押します。
登録したSystemwalker Operation ManagerのクラスタリソースをuserApplicationに登録します。
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クライアントのマシンで、サーバ接続時に使用するIPアドレスとして、引継ぎIPアドレスを登録します。
Systemwalker Operation Managerクライアントの、以下のディレクトリ配下にある"hosts"ファイルに、引継ぎIPアドレスを登録してください。
システムルート\system32\drivers\etcディレクトリ配下
Windowsディレクトリ配下
各機能のデーモンが正常に動作しているかどうかは、以下のプロセス名が存在するかどうかで確認できます。
プロセス名 |
機能概要 |
MpFwsec |
ACLマネージャ |
mpjmsrv |
Systemwalker Operation Manager基盤 |
mjsdaemon |
ジョブ実行制御 |
f3crhcs2 |
カレンダ/電源制御 |
tskmnsrv |
ジョブスケジューラ |
mppmon |
プロセス監視 |
以下のコマンドを実行すると、プロセスが表示されます。
# ps -ef <Return> |
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