SSF/Backup Facility 導入手引書 |
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第5章 クラスタ構成での導入 |
本章では、ダイレクトバックアップの環境設定について説明します。
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チューニングが必要なカーネルパラメタとその値については、以下の表を参照してください。
資源 |
パラメタ |
説明 |
チューニング値 |
セマフォ |
semsys:seminfo_semmni |
セマフォ識別子の数 |
1 |
semsys:seminfo_semmns |
システム内のセマフォ数 |
30 |
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semsys:seminfo_semmnu |
システム内のundo造体の数 |
最大バックアップ要求多重度×2 |
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カーネルパラメタを編集するには、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを以下のように追加します。既にカーネルパラメタが設定されている場合は、編集前の値(設定されていなければSolaris OSのデフォルト値)に上記の値を加算してください。
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最大バックアップ要求多重度が10の場合
set semsys:seminfo_semmni = 352 |
設定内容を反映させるため、システムを再起動します。
# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
ダイレクトバックアップで使用するすべてのテープライブラリとテープドライブを設定ファイルに登録します。
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設定は以下の手順で行います。
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設定は、以下の手順で行います。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0003 <Return> |
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0003 /sp/dbu/adm <Return> |
# vi /sp/dbu/adm/setup/TapeLibrary.conf <Return> |
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# vi /sp/dbu/adm/setup/TapeDrive.conf <Return> |
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# vi /sp/dbu/adm/setup/TapeGeneral.conf <Return> |
導入時には、磁気情報未消去のテープにダイレクトバックアップが書き込みを行うことを禁止します。(禁止しない場合は、運用開始時に禁止を解除してください。)
テープ制御汎用設定ファイルに、以下の行を追加する。
"ERASED_CHECK" "1" |
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# umount /sp/dbu/adm <Return> |
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0003 <Return> |
“使用テープ装置設定ファイル(TapeLibrary.conf)”は、以下のような書式のテキストファイルです。
#LibraryName Mode LibraryController Server Kind "machine1" "USE" "LMF-LITE" "sp5000" "LT160" |
書式と記述内容を説明します。
記述できる文字列 |
意味 |
“USE” |
ダイレクトバックアップ専用となり、そのテープライブラリに属するすべてのテープドライブがダイレクトバックアップで使用されます。 |
“SHARE” |
ダイレクトバックアップとダイレクトバックアップ以外のバックアップソフトウェアで共有となり、そのテープライブラリの一部がダイレクトバックアップで使用されます。ダイレクトバックアップが使用するテープドライブは、使用ドライブ装置設定ファイルに定義されたものとなります。 |
“NOTUSE” |
ダイレクトバックアップではそのテープライブラリを使用しません。 |
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“使用ドライブ装置設定ファイル(TapeDrive.conf)”は、以下の書式を持つテキストファイルです。
#LibraryName DriveName Mode "machine1" "drive1" "USE" "machine1" "drive2" "NOTUSE" |
書式と記述内容を説明します。
記述できる文字列 |
意味 |
“USE” |
そのテープドライブがダイレクトバックアップで使用されます。 |
“NOTUSE” |
ダイレクトバックアップではそのテープドライブを使用しません。 |
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“テープ制御汎用設定ファイル(TapeGeneral.conf)”は、以下の書式を持つテキストファイルです。
#Parameter_name Value "ERASED_CHECK" "1" |
書式と記述内容を説明します。
記述できる文字列 |
説明 |
"ERASED_CHECK" |
新規テープの種別チェック機能の有効/無効を指定します。 |
記述できる文字列 |
意味 |
"0" |
磁気情報消去済み/未消去のテープとも新規テープとして利用できます。 |
"1" |
磁気情報消去済みのテープのみ新規テープとして利用できます。 |
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作業を進める前に、共用ボリュームを起動します。
以下のコマンドを実行してください。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0009 <Return> |
以下のコマンドを実行してください。
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0009 /sp/uty <Return> |
以下の論理ユニットに対して、その用途を設定します。
なお、論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップの場合には、SPシリーズに接続するETERNUS ディスクアレイの名前のみで論理ユニット情報は記述する必要はありません。
プライマリノードで/sp/uty/conf/diskadm/luinfo.confに論理ユニットとその用途を記述します。以下の書式にしたがってください。
GR (<GR name>) { <volume type> <volume number> <usage> <volume type> <volume number> <usage> ・ ・ ・ } GR (<GR name>) { <volume type> <volume number> <usage> <volume type> <volume number> <usage> ・ ・ ・ } ・ ・ ・ |
論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップの場合には、以下の書式に従ってください。
GR (<GR name>) { } GR (<GR name>) { } ・ ・ ・ |
項目 |
意味 |
GR name |
SPシリーズに接続するETERNUS ディスクアレイの名前を指定してください。
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volume type |
volume number で指定する論理ユニットの、ハードウェア上種類を指定します。
本書による導入作業では、1を指定してください。 |
volume number |
論理ユニット番号(16進数)です。論理ユニット番号とは、論理ユニットを登録した時にETERNUSmgrによって付けられる値です。 |
Usage |
バックアップ運用における使用用途を指定します。
本書による導入作業では、マルチパスを作成した論理ユニットには1を、バックアップ論理ユニットには2を指定してくさだい。 |
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# cp /sp/uty/conf/diskadm/luinfo.conf.sample /sp/uty/conf/diskadm/luinfo.conf <Return> |
各項目間は、空白文字で区切ってください。なお、先頭文字が“#”で始まる行は、コメント行として扱われます。以下に記述例を示します。
# This line is a comment GR (GR001) { 1 0 2 1 1 2 1 aa 1 } GR (GR002) { 1 1 2 1 2 2 1 ab 1 } |
論理ユニットプールを使用しないテープへのバックアップの場合の記述例を示します。
# This line is a comment GR (GR001) { } GR (GR002) { } |
ダイレクトバックアップがETERNUS ディスクアレイにアクセスするために使用するパスを、/sp/uty/conf/diskadm/devpath.confファイルに記述してください。
管理ファイル領域を構築するETERNUS ディスクアレイは、(管理ファイルを配置する)5本の論理ユニットを指定してください。
それ以外のETERNUS ディスクアレイがある場合は、各ETERNUS ディスクアレイ毎に(アクセスパス用の)4本の論理ユニットを指定してください。
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/sp/uty/conf/diskadm/devpath.confファイルを以下の順序で編集します。
[MPLBパス]を指定 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2051s2 |
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[GDSパス:MPLBインスタンス番号]を指定 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0000:mplb2048 |
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[MPLBパス]を指定 /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2053s2 |
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/dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2051s2 |
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# cp /sp/uty/conf/diskadm/devpath.conf.sample /sp/uty/conf/diskadm/devpath.conf <Return> |
設定後、共用ボリュームを停止します。
以下のコマンドを実行してください。
# umount /sp/uty <Return> |
以下のコマンドを実行してください。
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0009 <Return> |
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ダイレクトバックアップで使用する環境変数(SWSTGNODE)に必要な値を設定します。
設定は、以下の手順で行います。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0003 <Return> |
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0003 /sp/dbu/adm <Return> |
#ident "%W% %G% %U% - FUJITSU" #****************************************************************************** # # All Rights Reserved, COPYRIGHT(C) FUJITSU LIMITED 2000-2004 # # DirectBackup init configuration file # #****************************************************************************** # set up only cluster SWSTGNODE=sp5000 # <none> or -n DBUD_START_OPT="" # NDMP hostname(s) (separated by space) # set up only NR1000F volume backup NDMPHOSTS="" |
# umount /sp/dbu/adm <Return> |
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0003 <Return> |
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