SSF/Backup Facility 導入手引書
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第5章 クラスタ構成での導入

5.8 SPアシスタントの環境構築

 

5.8.1 事前準 

以下の作業を進める前に、共用ボリュームを起動します。

  1. プライマリノードで、GDS ボリュームを起動します。

    以下のコマンドを実行してください。

    # sdxvolume -N -c class0001 -v volume0009 <Return>

     

  2. プライマリノードで[管理ファイル]スライスをマウントします。

    以下のコマンドを実行してください。

    # mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0009 /sp/uty <Return>

     

5.8.2 /etc/default/login ファイルの編 

各ノードのIPアドレスにrootでログインできるようにするため、/etc/default/login ファイルを編集します。

  • 本作業は、プライマリノードとセカンダリノードの両方で行ってください。

[変更前]

      ・
      ・
      ・
 # If CONSOLE is set, root can only login on that device.
 # Comment this line out to allow remote login by root.
 #
 CONSOLE=/dev/console

 # PASSREQ determines if login requires a password.
 #
      ・
      ・
      ・

[変更後]

      ・
      ・
      ・
 # If CONSOLE is set, root can only login on that device.
 # Comment this line out to allow remote login by root.
 #
 #CONSOLE=/dev/console         ← コメントにします。

 # PASSREQ determines if login requires a password.
 #
      ・
      ・
      ・

 

5.8.3 ランチャ機能の環境構 

ランチャ機能の設定は、/sp/uty/conf/flaunch/launcher.confファイルに、各機能のURLやIPアドレスを記述することにより行います。

また、今回導入するSPシリーズがすでに導入されているSPシリーズに対してマスタになるのか、またはスレーブになるのかも定義しておく必要があります。(ユーザ環境に1台しかSPシリーズが稼動していない場合は、常にマスタとなります)

  • 本作業は、プライマリノードのみで行ってください。

[launcher.conf記述例]

 

5.8.3.1 launcher.confファイルの書式 

 launcher.confファイルは、以下の構文規則により記述されます。

[launcher.confファイルのファイルフォーマット]

エントリ

意味

設定値

備考

TYPE

このSPシリーズがマスタなのかスレーブなのかを指定します。

MASTER(マスタの場合)

SLAVE(スレーブの場合)

マスタ、スレーブともに必要な設定です。

NODE

両ノードのリモートコンソールIPアドレスです。
双方の設定が必須です。

xxx.xxx.xxx.xxx

(各ノードのリモートコンソールアドレス)

マスタ、スレーブともに必要な設定です。

CLUSTER_ADM

PRIMECLUSTERを起動する各ノードのIPアドレスです。
双方の設定が必須です。

xxx.xxx.xxx.xxx

(各ノードのIPアドレス)

マスタ、スレーブともに必要な設定です。

SLAVE_IP

スレーブのIPアドレスです。

xxx.xxx.xxx.xxx
(スレーブの引継ぎIPアドレス)
(スレーブがシングル構成の場合、スレーブのIPアドレス)

SPシリーズが1台の時には、本エントリは不要です。

スレーブとなるSPシリーズが複数ある場合、マスタとなるSPシリーズのlauncher.confファイルに本エントリをスレーブの台数分、定義してください。

BACKUP_RESTORE

Storage管理サーバのURLです。

AdvancedCopy ManagerのStorage管理サーバがSPシリーズ外にある場合
http://(管理サーバのIPアドレス)/swstorage/index.html

AdvancedCopy ManagerのStorage管理サーバがSPシリーズの場合
http://(引継ぎアドレス)/swstorage/index.html

マスタとなるSPシリーズのlauncher.confファイルに必要な設定です。

RAID_ADM

ETERNUSmgrのURLです。

http://...
(ETERNUSmgrの設定に依存します.)

マスタとなるSPシリーズのlauncher.confファイルに必要な設定です。

 

  • launcher.confファイルには、上記以外にエントリ「LU_CTRL」の行が含まれますが、この行は編集しないでください。

なお、SPシリーズ1台での運用の場合、それ自身がマスタとなるため、マスタに必要な項目の設定を行う必要があります。ただし、SLAVE_IPについては、設定する必要がありません。

 

5.8.3.2 初期設定/設定変更に関する留意事項 

ランチャ機能の初期設定時及び設定変更時の留意事項について説明します。

 

■マスタ/スレーブの設定

複数のSPシリーズが存在する環境でマスタ/スレーブの決定をする際には、各ドメインに対して1台のSPシリーズをマスタ、残りのSPシリーズをスレーブとすることを推奨します。

このドメインとは、Storage管理サーバが管理するSPシリーズの集合を指しています。

複数のドメイン間をまたいでマスタ/スレーブを設定すると、スレーブが管理されているAdvancedCopy Managerを呼び出せないので注意が必要です。

なお、Storage管理サーバ側でSPシリーズの追加・削除・変更があった場合には、launcher.confファイルの設定も変更する必要があります。

SPシリーズのマスタに変更があった場合には、launcher.confファイルのTYPEエントリ及びSLAVE_IPエントリを変更に合わせて修正してください。

スレーブとなるSPシリーズのIPアドレスが変更された場合、launcher.confファイルのSLAVE_IPエントリの設定値を変更に合わせて修正してください。

 

■各呼び出し機能のURLの確認

launcher.confファイル内において、各機能のURL指定に誤りがあった場合には、Webブラウザに各機能の初期画面が表示されません。誤った画面が表示されたり、URLが見つからずにタイムアウトしてしまった場合には、launcher.confファイルのURLの設定に誤りがないか確認してください。

 

5.8.4 設定の後処理 

以上の作業が終了後、共用ボリュームを停止します。

  1. プライマリノードで、[管理ファイル]スライスをアンマウントします。

    以下のコマンドを実行してください。

    # umount /sp/uty <Return>

     

  2. プライマリノードで、GDS ボリュームを停止します。

    以下のコマンドを実行してください。

    # sdxvolume -F -c class0001 -v volume0009 <Return>

     


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