ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 使用手引書 13.0 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(TM) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第1章 AdvancedCopy ManagerのWebクライアント

本章ではAdvancedCopy ManagerにおけるWebクライアントの画面構造と初期画面の操作方法について説明します。

1.1 Webクライアントと画面構 

AdvancedCopy Managerは、分散ストレージの効率的な運用を目的とし、Webブラウザを使用してストレージを集中管理する製品です。同製品のWebクライアントで提供する管理機能は以下の通りです。

各管理画面は、AdvancedCopy Managerの初期画面から起動されます。初期画面では、Storage管理サーバおよびストレージ管理を行うためのStorageサーバの定義、デバイス情報の定義を行います。

AdvancedCopy Managerの画面構造を図1.1に示します。

[図1.1 AdvancedCopy Managerの画面構造]

また、システム環境の構成例を図1.2に示します。

[図1.2 システム環境の構成例]

AdvancedCopy Managerの初期画面および各管理画面は、Webブラウザを介して実行されるアプレット形式となっています。そのため、クライアントには、Java Plug-in 1.4.2_06以降をインストールする必要があります。インストールについては、本マニュアルの『クライアントの設定』を参照してください。

1.2 初期画

初期画面は、WebブラウザからAdvancedCopy ManagerのURLを選択して起動します。

[AdvancedCopy ManagerのURL]

Storage管理サーバに物理IPアドレスでアクセスする場合

http://Storage管理サーバの物理IPアドレス(:ポート番号)/swstorage/index.html

Storage管理サーバに論理IPアドレスでアクセスする場合(例:クラスタ運用時)

http://Storage管理サーバの論理IPアドレス(:ポート番号)/swstorage/index.html

なお、Webサーバの設定でサービスを提供するポート番号をデフォルト(80)で設定した場合は、ポート番号の指定は必要ありません。デフォルト以外で設定した場合は、必要となります。

プロキシを経由したStorage管理サーバへのアクセスはサポートしていません。
詳細は、本マニュアルの『ブラウザ/Java Plug-inの設定』を参照してください。

上記のStorage管理サーバの物理IPアドレス、論理IPアドレスは通常、それぞれ、AdvancedCopy Manager導入の際のデータベース作成時、AdvancedCopy Managerクラスタセットアップ時に入力したIPアドレスを指しますが、Storage管理サーバマシンに複数のネットワークカードが装着されていて前述のIPアドレスとWeb画面を使用するためのIPアドレスを区別して運用する場合は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 GUI接続情報設定コマンド(stgguiipset)』で設定したIPアドレスを入力してください。

Storage管理サーバを論理IPで運用する(クラスタ運用を含む)場合は、認証関連ファイルの設定が必要となります。詳細は、『認証関連ファイルの設定』を参照してください。

1.2.1 ユーザー認

Webブラウザから[AdvancedCopy ManagerのURL]を選択すると、認証ダイアログボックスが表示されます。AdvancedCopy Managerの認証機構で登録済のユーザーまたは特権ユーザー(root)のユーザ名とパスワードを入力し、[OK]を選択してください。

ユーザの登録方法およびアクセス権については、本マニュアルの『認証機構画面の操作』を参照してください。

ユーザーの認証が失敗した場合は、以下のエラーダイアログが表示されます。正しいユーザー名およびパスワードを入力し直してください。

初期画面では、表示項目種類、項目順序、項目表示幅の設定をユーザーごとに保持し、次回起動時に前回終了時の状態で表示します。同じユーザー名で使用する場合は、他の人が前回使用していた設定で表示されることになります。

1.2.2 サーバ一覧画

ユーザー名、パスワードを入力し、認証されると最初に登場する画面です。

この画面では、サーバの情報が表示されます。

この画面は、ツリー画面上で[基本ツリー]をダブルクリックすると表示されます。

この画面の表示項目は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmdispsrv"でも表示できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

1.2.2.1 表示項目 

表示される項目を表1.1に示します。

[表1.1 サーバ一覧画面の表示項]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

サーバ名

管理しているサーバ名

 

2

サーバ種別

サーバ種別(Storage管理サーバ/Storageサーバ)

3

テープサーバ

テープサーバの場合、Y

4

OS種別

インストールされているOSの種別

5

OSVersion

インストールされているOSのバージョン

6

Version

インストールされている本製品のバージョン

7

IPアドレス

管理しているサーバのIPアドレス

8

ポート番号

管理しているサーバと通信するためのポート番号


「表示選択」が“○”の項目は、表示項目の変更で表示有無を選択できることを表します。

「デフォルト」が“○”の項目は、初期状態で表示されることを表します。

1.2.2.2 操作 

表1.2に可能な操作の一覧を示します。

[表1.2 サーバ一覧画面での操作一覧]

操作

説明

操作方法

サーバの追加

サーバを追加します。

サーバの登録方法を参照。

サーバの変更

サーバ情報を変更します。

サーバの変更方法を参照。

サーバの削除

サーバを削除します。

サーバの削除方法を参照。

全デバイスの情報取得/反映

サーバが管理している全デバイスの情報を取得し、内容を反映します。

全デバイスの情報取得/反映を参照。

1.2.3 デバイス一覧画

この画面では、指定したサーバで管理しているデバイスの情報を表示します。

この画面は、ツリー画面上で表示したいサーバ名をダブルクリックすると表示されます。

この画面の表示項目は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmdispdev"でも表示できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

全デバイスの情報取得/反映時に、設定不備の可能性のあるデバイスをリポジトリに反映した場合、デバイス一覧画面で表示されるデバイス名の背景が灰色になります。この場合、以下のケースが考えられます。

1.2.3.1 表示項

表示される項目を表1.3a表1.3b表1.3c表1.3d表1.3e に示します。なお、表中の"SDX"または"SDXオブジェクト"とは、SafeDISKおよびPRIMECLUSTER GDSの用語です。詳細については、使用している製品のマニュアルを参照してください。

[表1.3a デバイス一覧画面の表示項目(Windowsサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

デバイス名

AdvancedCopy Managerが内部的に管理しているデバイス名

g?d?p?の形式で表示されます。

g? : ディスクアレイ装置番号(ETERNUS ディスクアレイ上にない場合は0)

d? : ディスク番号(*1)

p? : 論理ディスク番号(*2)

SDXオブジェクトの場合は、ディスククラス名/ミラーボリューム名:g?d?p?の形式で表示されます。

ディスククラス名: SDXオブジェクトのディスククラス名

ミラーボリューム名: SDXオブジェクトのミラーボリューム名

 

2

ブロックデバイス名

ブロックデバイス名

disk?p?の形式で表示されます。

disk?:ディスクアドミニストレータで表示されるディスク番号

p?:論理ディスク番号(*2)

3

マウントポイント

ドライブ文字

4

ファイルシステム種別

ファイルシステムの種別

5

デバイス種別

デバイスの種別
[ Normal/SDX(Slice)]

6

サイズ(MB)

デバイスに割り当てられた容量(MB)

7

SymfoWARE RDBシステム名

SymfowareのRDBシステム名

8

SymfoWARE ロググループ名

Symfowareのロググループ名

9

SymfoWARE DBスペース名

Symfowareのデータベーススペース名


(*1) ディスクアレイ装置内でユニークに与えられた番号です。ディスクアドミニストレータ上のディスク番号とは異なります。

(*2) ディスク内の論理ディスクの順序番号です。論理ディスクとは、ディスクアドミニストレータにおける以下の事を指します。また、番号はディスクアドミニストレータ上の左から右に向かって数えた時の順番です。

[表1.3b デバイス一覧画面の表示項目(Solarisサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

デバイス名

RAWデバイス名

 

2

ブロックデバイス名

ブロックデバイス名

3

マウントポイント

マウントポイント名

4

ファイルシステム種別

ファイルシステムの種別

5

デバイス種別

デバイスの種別
[ Normal/SDX(Slice)/VxVM/SDX(Volume) ]

6

サイズ(MB)

デバイスに割り当てられた容量(MB)

7

SymfoWARE RDBシステム名

SymfowareのRDBシステム名(*1)

8

SymfoWARE ロググループ名

Symfowareのロググループ名(*1)

9

SymfoWARE DBスペース名

Symfowareのデータベーススペース名(*1)


(*1) デバイス種別がVxVMの場合には、空白となります。

[表1.3c デバイス一覧画面の表示項目(HP-UXサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

デバイス名

RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

 

2

ブロックデバイス名

ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

3

マウントポイント

マウントポイント名

4

ファイルシステム種別

ファイルシステムの種別

5

デバイス種別

デバイスの種別
[ Normal/LVM/VxVM ]

6

サイズ(MB)

デバイスに割り当てられた容量(MB)

7

SymfoWARE RDBシステム名

当情報は、空白となります。

8

SymfoWARE ロググループ名

当情報は、空白となります。

9

SymfoWARE DBスペース名

当情報は、空白となります。

[表1.3d デバイス一覧画面の表示項目(Linuxサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

デバイス名

RAWデバイス名を作成している場合はRAWデバイス名、作成していない場合はブロックデバイス名

 

2

ブロックデバイス名

ブロックデバイス名

3

マウントポイント

マウントポイント名

4

ファイルシステム種別

ファイルシステムの種別

5

デバイス種別

デバイスの種別
[ Normal/SDX(Slice)/SDX(Volume) ]

6

サイズ(MB)

デバイスに割り当てられた容量(MB)

7

SymfoWARE RDBシステム名

SymfowareのRDBシステム名

8

SymfoWARE ロググループ名

Symfowareのロググループ名

9

SymfoWARE DBスペース名

Symfowareのデータベーススペース名

[表1.3e デバイス一覧画面の表示項目(AIXサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

デバイス名

RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

 

2

ブロックデバイス名

ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

3

マウントポイント

マウントポイント名

4

ファイルシステム種別

ファイルシステムの種別

5

デバイス種別

デバイスの種別
[ LVM/VxVM ]

6

サイズ(MB)

デバイスに割り当てられた容量(MB)

7

SymfoWARE RDBシステム名

当情報は、空白となります。

8

SymfoWARE ロググループ名

当情報は、空白となります。

9

SymfoWARE DBスペース名

当情報は、空白となります。

「表示選択」が“○”の項目は、表示項目の変更で表示有無を選択できることを表します。

「デフォルト」が“○”の項目は、初期状態で表示されることを表します。

項番7、8、9の項目は、以下の条件の場合に表示されます。

1.2.3.2 操作 

表1.4に可能な操作の一覧を示します。

[表1.4 デバイス一覧画面での操作一覧]

操作

説明

操作方法

特定デバイスの情報取得/反映

指定デバイスの情報を取得し、内容を反映します。

特定デバイスの情報取得/反映を参照。

デバイスの情報削除

デバイス情報を削除します。

デバイス情報の削除方法

同一コピー領域使用デバイス確認

指定デバイスと同じ領域を持つデバイスがないか確認します。

同一コピー領域使用デバイス確認を参照。

同一論理グループ内デバイス確認

指定デバイスと同じ論理グループ配下にあるデバイスを確認します。

同一論理グループ内デバイス確認を参照。


1.2.4 パーティション一覧画

この画面では、指定したデバイスを構成しているパーティションの情報を表示します。

この画面は、ツリー画面上で表示したいデバイス名をダブルクリックすると表示されます。

この画面の表示項目は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmdisppat"でも表示できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

1.2.4.1 表示項目 

表示される項目を表1.5a表1.5b表1.5c表1.5d表1.5e に示します。

[表1.5a パーティション一覧画面の表示項目(Windowsサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

パーティション名

パーティション名

ETERNUS ディスクアレイに存在する場合、

表示形式は表1.3aの項番1と同じ

上記以外の場合、

S?p?の形式で表示されます。

S?:シグネチャ(8桁の16進数)

p?:論理ディスク番号(*1)

 

2

識別名

AdvancedCopy Managerが内部的に管理しているデバイス名

表示形式は表1.3aの項番1と同じ

3

物理ディスク名

物理ディスク名

表示形式は表1.3aの項番2と同じ

4

装置種別

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、GR

5

LU番号

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、LU番号

(*1) ディスク内の論理ディスクの順序番号です。論理ディスクとは、ディスクアドミニストレータにおける以下の事を指します。また、番号はディスクアドミニストレータ上の左から右に向かって数えた時の順番です。

[表1.5b パーティション一覧画面の表示項目(Solarisサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

パーティション名

RAWデバイス名

SDXオブジェクトのスライス単位の場合は、RAWデバイス名:c?t?d?の形式で表示されます。

 

2

識別名

ブロックデバイス名

SDXオブジェクトのスライス単位の場合は、ブロックデバイス名:c?t?d?の形式で表示されます。

3

物理ディスク名

当情報は、空白となります。

4

装置種別

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、GR

5

LU番号

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、LU番号


[表1.5c パーティション一覧画面の表示項目(HP-UXサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

パーティション名

RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

 

2

識別名

ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

3

物理ディスク名

当情報は、空白となります。

4

装置種別

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、GR

5

LU番号

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、LU番号

[表1.5d パーティション一覧画面の表示項目(Linuxサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

パーティション名

RAWデバイス名を作成している場合はRAWデバイス名、作成していない場合はブロックデバイス名

SDXオブジェクトのスライス単位の場合は、RAWデバイス名:sd?の形式で表示されます。

 

2

識別名

ブロックデバイス名

SDXオブジェクトのスライス単位の場合は、ブロックデバイス名:sd?の形式で表示されます。

3

物理ディスク名

当情報は、空白となります。

4

装置種別

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、GR

5

LU番号

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、LU番号

[表1.5e パーティション一覧画面の表示項目(AIXサーバ)]

項番

表示項目名

説明

表示選択

デフォルト

1

パーティション名

RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

 

2

識別名

ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名

3

物理ディスク名

当情報は、空白となります。

4

装置種別

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、GR

5

LU番号

ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、LU番号

「表示選択」が“○”の項目は、表示項目の変更で表示有無を選択できることを表します。

「デフォルト」が“○”の項目は、初期状態で表示されることを表します。

1.2.4.2 操作 

パーティション一覧画面で行える操作はありません。

1.2.5 サーバの登録方

サーバ一覧画面上で[基本ツリー]を選択し、[操作]メニューから[サーバの追加...]を選択すると、以下の画面が表示されます。

サーバ一覧画面上で[基本ツリー]を選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[サーバの追加...]を選択しても同様の画面が表示されます。

必要項目を入力し、[OK]を選択するとサーバが追加されます。

表1.6に入力項目について説明します。

[表1.6 サーバ追加時の入力項]

項番

項目名

選択

内容

1

サーバ名

入力

255バイト以内(*1)

AdvancedCopy Managerでサーバを管理するための独自のサーバ名称

“入力"を選択した場合、任意の名前を入力します。

“ホスト名を使用"を選択した場合、運用方法によって以下の値が設定されます。

  • 非クラスタ運用時:OSが認識しているホスト名

  • クラスタ運用時:クラスタセットアップ時に指定したAdvancedCopy Managerの論理ノード名

ホスト名を使用

2

IPアドレス

IPv4の規約に従った値

物理的なサーバとして管理する場合は、サーバの物理IPアドレス

クラスタシステムとして運用する場合は、論理IPアドレス

3

ポート番号

1024〜65535

物理的なサーバとして管理する場合は、サービス名stgxfwsに割り当てたポート番号

クラスタシステムとして運用する場合は、クラスタセットアップ時に指定したポート番号

(*1)使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダスコア)、#、.で、先頭は半角英数字である必要があります。(全角文字はエラーとなります。)

本操作は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmaddsrv"でも実施できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

1.2.6 サーバの変更方

サーバ情報の変更方法について説明します。

Web画面を利用して、以下のサーバ情報を変更する事ができます。

対象サーバに後からテープサーバ管理機能を導入する場合にも使用します。

本操作は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmmodsrv"でも実施できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

以下のサーバ情報は、管理サーバ情報変更コマンドを利用して行います。変更手順については、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 運用環境の変更』を参照してください。

1.2.6.1 StorageサーバのIPアドレスの変更方 

  1. 変更対象となるStorageサーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 複製元/複製先ボリュームの削除』を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. 変更対象となるStorageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを停止させます。停止方法の詳細については、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 デーモンの起動と停止』を参照してください。

  3. Storageサーバにて、システムのIPアドレスの変更を行います。

    なお、Storageサーバ業務としてクラスタ運用している場合は、Storageサーバ業務用の論理IPアドレスを変更してください。

  4. Storageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを起動させます。起動方法の詳細については、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 デーモンの起動と停止』を参照してください。

  5. サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択するか、サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[サーバの変更...]を選択すると、以下の画面が表示されます。

  6. 内容を変更し、[OK]を選択するとサーバ情報が変更されます。

1.2.6.2 Storageサーバのポート番号の変更方 

  1. 変更対象となるStorageサーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 複製元/複製先ボリュームの削除』を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. 変更対象となるStorageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを停止させます。停止方法の詳細については、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 デーモンの起動と停止』を参照してください。

  3. Storageサーバにて、AdvancedCopy Managerの通信サービス(stgxfws)のポート番号を変更します。

    StorageサーバがSolarisサーバ、HP-UXサーバ、Linuxサーバである場合は、/etc/servicesに記載されている通信サービス(stgxfws)のポート番号を変更してください。

    StorageサーバがWindowsサーバである場合は、Windowsインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\servicesに記載されている通信サービス(stgxfws)のポート番号を変更してください。

    なお、Storageサーバ業務としてクラスタ運用している場合は、Storageサーバ業務用の通信サービス(stgxfws_論理ノード名)のポート番号を変更してください。

  4. Storageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを起動させます。起動方法の詳細については、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 デーモンの起動と停止』を参照してください。

  5. サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択するか、サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[サーバの変更...]を選択すると、以下の画面が表示されます。

  6. 内容を変更し、[OK]を選択するとサーバ情報が変更されます。

1.2.6.3 Storage管理サーバのサーバ名の変更方 

  1. 変更対象のStorage管理サーバがStorageサーバを兼ねているか確認します。Storageサーバを兼ねている場合は、"Storageサーバのサーバ名の変更方法"の手順に従ってください。その後、手順4を行って下さい。

  2. サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択するか、サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[サーバの変更...]を選択すると、以下の画面が表示されます。

  3. 内容を変更し、[OK]を選択するとサーバ情報が変更されます。

  4. 当該Storage管理サーバが管理している全Storageサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)』を参照してください。

1.2.6.4 Storageサーバのサーバ名の変更方

  1. 変更対象となるStorageサーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 複製元/複製先ボリュームの削除』を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択するか、サーバ一覧画面上で情報を変更するサーバを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[サーバの変更...]を選択すると、以下の画面が表示されます。

  3. 内容を変更し、[OK]を選択するとサーバ情報が変更されます。

1.2.7 サーバの削除方

サーバ一覧画面上で削除するサーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの削除...]を選択すると、以下の画面が表示されます。

サーバ一覧画面上で削除するサーバを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[サーバの削除...]を選択しても同様の画面が表示されます。

[OK]を選択するとサーバが削除されます。

サーバ種別がStorage管理サーバであるサーバを削除することはできません。

本操作は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmdelsrv"でも実施できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

1.2.8 デバイス情報の登録方 

デバイス情報の登録を行う方法として、次の二通りがあります。

この方法では、現在管理しているデバイス情報と検出したデバイス情報を比較して、登録、削除、更新を行うため、運用開始時だけでなく、デバイスの構成を変更した際にも使用します。

下記については、AdvancedCopy Managerでは管理対象外のため、デバイス情報の登録を行うことができません。

本操作は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmsetdev"でも実施できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

1.2.8.1 全デバイスの情報取得/反

サーバが管理している全デバイスの情報を取得し、内容を反映します。

新規にデバイス情報を登録する場合は、この方法で行います。

  1. サーバ一覧画面上でデバイス情報を登録するサーバを選択し、[操作]メニューから[全デバイスの情報取得/反映...]を選択すると、以下の画面が表示されます。
    サーバ一覧画面上でデバイス情報を登録するサーバを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[全デバイスの情報取得/反映...]を選択しても同様の画面が表示されます。

    この操作は、選択したStorageサーバに定義されているデバイスの総数に比例した時間がかかります。デバイス数が多い場合はCPU負荷やI/O負荷の低い状態で実施してください。
    目安として、負荷のない状態で、1デバイス(パーティション)あたり約0.5秒かかりますので、参考として下さい。
  2. [OK]を選択すると、選択したサーバの全デバイスの情報を取得します。

    なお、取得したデバイスの情報が現在管理しているデバイスの情報と同じであった場合には、以下のダイアログが表示されます。

  3. デバイス情報の取得中に処理を中止したい場合は、[キャンセル]を選択します。

    以下の確認ダイアログが表示されます。中止処理を実行する場合は[OK]を選択し、デバイス情報の取得中止処理を行います。中止しない場合は、[キャンセル]を選択し、デバイス情報の取得処理を続行します。

    [OK]を選択し、デバイス情報の取得中止処理が正常に行われると、以下のダイアログが表示されます。

  4. 取得したデバイス情報に対して、新規に検出されたデバイスの追加指示や、現在管理対象となっているが今回検出されなかったデバイスの削除指示を行います。

  5. [OK]を選択すると、以下のダイアログが表示される場合があります。

    表示されたデバイスを構成するパーティションが存在するETERNUS/GR筐体で設定不備の可能性があります。処理を続行しても構わない場合は、[OK]を選択してください。(例:アドバンスト・コピーをサポートしているが、設定を行わない筐体上のデバイスの情報を管理する場合。[筐体間ミラーボリュームの片方の筐体でアドバンスト・コピーを使用しない場合も含む。])

    [キャンセル]を選択した場合は、4へ戻ります。

    アドバンスト・コピーライセンスまたはキャッシュテーブルサイズの設定が正しく行われているか、またはサイズが不足していないか確認してください。
  6. 4または5のダイアログで[OK]を選択すると、以下のダイアログが表示される場合があります。

    表示されたデバイスを構成するパーティションが存在するETERNUS/GR筐体のLUNスライスを他のデバイスと共用している場合は、[OK]を選択してください。(例:バックアップサーバ運用時)

    [キャンセル]を選択した場合は、4へ戻ります。

    同一物理サーバ上で動作する複数の論理サーバを管理している場合に、誤ってデバイスを二重登録しようとしていないか注意してください。
  7. 5または6のダイアログが表示されなかった、または6のダイアログで[OK]を選択した場合は、指示したデバイス内容が反映されます。また、デバイスの情報が変更されていると検出されたデバイスの情報は更新されます。

    5のダイアログで[OK]を選択した場合は、処理されたデバイスに設定不備の可能性があるため、デバイス一覧画面で表示されるデバイス名の背景が灰色になります。

デバイスの内容を反映する際にエラーが発生した場合、デバイス一覧画面のデバイス名の項目が赤色または黄色で表示されます。それぞれの色は以下の状態を表しています。
上記の場合は、直前に出力されたエラーダイアログに表示されたエラーメッセージを参照し、当該メッセージに対応した対処方法を実施した後、再度、デバイス情報の取得処理を実行してください。

1.2.8.2 特定デバイスの情報取得/反

特定のデバイスの情報を取得し、反映します。

既に登録されているデバイスの情報を現在の状態に更新する場合は、この方法で行います。

  1. デバイス一覧画面上で取得/反映を行うデバイスを選択し、[操作]メニューから[特定デバイスの情報取得/反映...]を選択すると、以下の画面が表示されます。
    デバイス一覧画面上で取得/反映を行うデバイスを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[特定デバイスの情報取得/反映...]を選択しても同様の画面が表示されます。

  2. [OK]を選択すると、以下の画面が表示され、選択したデバイスの情報を取得します。

    なお、取得したデバイスの情報が現在管理しているデバイスの情報と同じであった場合には、以下のダイアログが表示されます。

  3. [OK]を選択すると、取得したデバイス情報が反映されます。

1.2.9 デバイス情報の削除方

デバイスの情報取得/反映が、現在管理しているデバイス情報と検出したデバイス情報を比較して処理を行うのに対し、現在管理しているデバイス情報が検出されるか否かにかからわず、デバイス情報の削除を行います。

デバイス一覧画面上で削除するデバイスを選択し、[操作]メニューから[デバイスの情報削除...]を選択すると、以下の画面が表示されます。

デバイス一覧画面上で削除するデバイスを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[デバイスの情報削除...]を選択しても同様の画面が表示されます。

[OK]を選択するとデバイスが削除されます。

本操作は、AdvancedCopy Managerのコマンドの"stgxfwcmdeldev"でも実施できます。
コマンドの詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 構成管理のコマンド』を参照してください。

1.2.10 各管理画面の起 

画面上の[ファイル]メニューから、起動する管理画面を選択すると、選択した管理画面が表示されます。

1.2.11 表示項目の変

[表示]メニューから[表示項目の変更...]を選択すると、表示項目が表示されます。

■サーバ一覧画面を表示している場合

[全解除]を選択すると、すべての表示項目を選択しない状態になります。

[全選択]を選択すると、すべての表示項目を選択する状態になります。

[デフォルト]を選択すると、表1.1 においてデフォルトが“○”である項目を選択する状態になります。設定を初期状態に戻す際に使用します。

設定できるのは、表1.1 において表示選択が“○”である項目です。

■デバイス一覧画面を表示している場合

表示する項目を選択し、[OK]を選択すると表示項目が変更されます。

[全解除]を選択すると、すべての表示項目を選択しない状態になります。

[全選択]を選択すると、すべての表示項目を選択する状態になります。

[デフォルト]を選択すると、表1.3a表1.3b表1.3c表1.3d表1.3e においてデフォルトが“○”である項目を選択する状態になります。設定を初期状態に戻す際に使用します。

設定できるのは、表1.3a表1.3b表1.3c表1.3d表1.3e において表示選択が“○”である項目です。

■パーティション一覧画面を表示している場合

[全解除]を選択すると、すべての表示項目を選択しない状態になります。

[全選択]を選択すると、すべての表示項目を選択する状態になります。

[デフォルト]を選択すると、表1.5a表1.5b表1.5c表1.5d表1.5e においてデフォルトが“○”である項目を選択する状態になります。設定を初期状態に戻す際に使用します。

設定できるのは、表1.5a表1.5b表1.5c表1.5d表1.5e において表示選択が“○”である項目です。

1.2.12 同一コピー領域使用デバイス確認

指定されたデバイスと同じ領域を使用しているデバイスを表示します。

なお、以下の場合には選択できません。

デバイス一覧画面上で確認するデバイスを選択し、[操作]メニューから[同一コピー領域デバイス確認]を選択すると、以下の画面が表示されます。

デバイス一覧画面上で確認するデバイスを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[同一コピー領域デバイス確認]を選択しても同様の画面が表示されます。

1.2.13 同一論理グループ内デバイス確認

指定されたデバイスと同じ論理グループ(LVMの場合はボリュームグループ、VxVMの場合はディスクグループ)配下にあるデバイスを表示します。

なお、以下の場合には選択できません。

デバイス一覧画面上で確認するデバイスを選択し、[操作]メニューから[同一論理グループ内デバイス確認]を選択すると、以下の画面が表示されます。

デバイス一覧画面上で確認するデバイスを選択し、右クリックして表示されるポップアップメニューから[同一論理グループ内デバイス確認]を選択しても同様の画面が表示されます。

AdvancedCopy Managerに登録されている情報を元に表示します。そのため、論理グループ内に登録されていないデバイスがある場合や、登録後に構成を変更している場合には、正しい情報が表示されません。このような場合は、登録されていないデバイスの登録や、構成変更したデバイスのデバイス情報取得/反映処理を再実行してください。

1.2.14 クライアントの設

初期画面および各管理画面に必要なソフトの設定について説明します。

1.2.14.1 Java Plug-in インストーラのダウンロー

初期画面および各管理画面を使用するためには、クライアントにJava Plug-in 1.4.2_06以降をインストールする必要があります。Sun Microsystems,Inc.のJava2 Runtime Environmentダウンロード用ホームページから、Windows版のJRE(Plug-in含む)用のインストーラをダウンロードし、インストールを行ってください。

 2006年4月現在のダウンロード用ホームページのURLは以下になります。

 (以下のURLは予告なく変更される可能性があります。)

 http://java.sun.com/j2se/1.4.2/ja/download.html (V1.4.2)

必ず「国際化」版をダウンロードしてください。

クライアントにJava Plug-in 1.4.2_06よりも古いバージョンがすでにインストールされている場合は、先に古いバージョンのJava Plug-inをアンインストールした後に、Java Plug-in 1.4.2_06以降のバージョンをインストールしてください。

インストール後は、必ずWebブラウザを再起動してください。

1.2.14.2 認証関連ファイルの設

以下の運用形態に該当する場合は、認証関連ファイルの設定が必要となります。

  1. WebブラウザからAdvancedCopy ManagerのURLを選択した際にWebブラウザ上に表示される画面にリンクされているswstorage.policyを選択すると、Webブラウザのダウンロード用ダイアログボックスが表示されます。そこで、「ファイルに保存」または「このファイルをディスクに保存する」を選択すると以下のダイアログボックスが表示されます。

    Java Plug-inインストールフォルダ \lib\securityディレクトリ下に、ダウンロードするファイルを保存してください。

  2. ファイルを保存した後、保存したファイルの1行目のIPアドレスをURLに入力するIPアドレスに変更してください。次のように編集してください。

    Storage管理サーバに設定されているGUI接続用IPアドレスを表示するには、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書 GUI接続情報設定コマンド(stgguiipset)』を参照します。

    なお、上記のどの場合においても、Webサーバの設定でサービスを提供するポート番号をデフォルト(80)以外で運用している場合は、IPアドレスの後に「:ポート番号」を付加して編集する必要があります。

    例. Webサーバの設定でサービスを提供するポート番号を「8080」で運用している場合
    「10.10.10.10」 -> 「50.50.50.50:8080」
    grant codeBase "http://50.50.50.50:8080/swstorage-j/archive/-" {
      permission java.net.SocketPermission "20.20.20.20:1024-","accept,connect,listen,resolve";
    };

     

  3. 保存したファイルの2行目の「20.20.20.20」を対象となる物理アドレスに置き換えてください。複数存在する場合には、2行目をコピーし、最終行の前に追加してすべての物理IPアドレスを記述します。

    例. クラスタ運用時で、物理IPアドレスが「70.70.70.70」と「80.80.80.80」の構成の場合
    grant codeBase "http://50.50.50.50:8080/swstorage-j/archive/-" {
      permission java.net.SocketPermission "70.70.70.70:1024-","accept,connect,listen,resolve";
      permission java.net.SocketPermission "80.80.80.80:1024-","accept,connect,listen,resolve";
    };

     

  4. 認証設定ファイルであるJavaPlug-inインストールフォルダ\lib\security\java.securityファイルに以下の記述中の最終行を追加してください。

    # The default is to have a single system-wide policy file,
    # and a policy file in the user's home directory.
    policy.url.1=file:${java.home}/lib/security/java.policy
    policy.url.2=file:${user.home}/.java.policy
    policy.url.3=file:${java.home}/lib/security/swstorage.policy

使用するブラウザのバージョンによっては、認証関連ファイル保存時に、正しいファイル名で保存されない場合があります。例えば、『swstorage.policy』が『swstorage.policy.policy』になったりする場合があります。ファイル名が正しくないと、Web画面を正常に使用できなくなります。したがって、保存後は、必ず保存したファイル名が正しいかを確認し、正しくない場合は、ファイル名を『swstorage.policy』に修正してください。

認証設定ファイルの修正後は、必ずWebブラウザを再起動してください。

1.2.14.3 Windows ファイアウォールが有効になっている環境で使用する場 

Windows XP Service Pack 2やWindows Server 2003 Service Pack 1を適用した環境で各管理画面を使用する場合は、以下の手順にしたがってWindows ファイアウォール機能の設定を行ってください。

  1. [コントロールパネル]から[Windows ファイアウォール]ウィンドウを起動します。

  2. [例外]タブで登録されているプログラムおよびサービスを確認します。
    使用しているWebブラウザの登録状況により、次の対処を行います。

使用しているWebブラウザが登録されていない場合

  1. [プログラムの追加]ボタンをクリックして、[プログラムの追加]ダイアログを表示します。

  2. 一覧から使用しているWebブラウザを選択します。

  3. [スコープの変更]ボタンをクリックして、[スコープの変更]ダイアログを表示します。

  4. [カスタムの一覧]でStorage管理サーバのIPアドレスを設定し、[OK]ボタンをクリックします。

  5. [プログラムの追加]ダイアログで[OK]ボタンをクリックします。

  6. [Windows ファイアウォール]ウィンドウを[OK]ボタンをクリックして終了します。

使用しているWebブラウザが登録されている場合

  1. [例外]タブのプログラムおよびサービスの一覧から、使用しているWebブラウザを選択します。

  2. [編集]ボタンをクリックして[プログラムの編集]ダイアログを表示します。

  3. [スコープの変更] ボタンをクリックして、[スコープの変更]ダイアログを表示します。

  4. [カスタムの一覧]が選択されている場合は、Storage管理サーバのIPアドレスを追加し、[OK]ボタンをクリックします。
    [ユーザのネットワーク(サブネットのみ)]が選択されていて、Storage管理サーバがユーザーのネットワーク上に存在する場合は、そのまま[OK]ボタンをクリックします。

  5. [プログラムの編集]ダイアログで[OK]ボタンをクリックします。

  6. [Windows ファイアウォール]ウィンドウを[OK]ボタンをクリックして終了します。

1.2.14.4 ブラウザ/Java Plug-inの設

プラウザおよびJava Plug-inにて設定する内容について説明します。

■Java Plug-in Propertiesの設

Java Plug-inをインストール後、以下の方法で、Java Plug-inのプロパティ画面を表示させます。

[設定]−[コントロールパネル]−[Java Plug-in]を選択します。

表1.7に、Java Plug-inのプロパティ画面での設定とWeb画面の動作の関係を記載します。なお、本プロパティ画面の設定によっては、Web画面が正常に動作しない場合がありますので注意してください。Plug-inをインストールしたままのデフォルト値で動作しますので特に設定し直すといった作業はありません。

[表1.7 Java Plug-in の設定とWeb画面の動作関係]

タグ名

設定値名

設定

デフォルト値

備考

基本

Javaコンソールの表示

任意

コンソールを非表示

任意ですが、"コンソールを表示"に設定すると、Web画面の動作状態がJavaコンソールに表示されるようになり、Web画面で不具合が生じた場合の調査資料となります

詳細

Java Run Time Environment

Java Plug-inのデフォルトを使用

Java Plug-inのデフォルトを使用

Web画面を動作させるRuntimeのレベルを指定します。他のレベルは指定しないでください。チェックしない場合は不具合が生ずる恐れがあります。

Java実行時のパラメタ

指定なし

指定なし

指定しても無意味です。

プロキシ

ブラウザの設定を使用

必ずチェックしてください

チェックされている

チェックしない場合は不具合が生ずる恐れがあります。

キャッシュ

キャッシュを有効

チェックすることを推奨

チェックされている

チェックすると初期画面から各管理画面を呼び出す時に、一度表示した管理画面を再び表示する時の時間が早くなります。


■Webブラウザのプロキシ設定

Web画面を使用する場合、WebブラウザにStorage管理サーバのIPアドレスまたはサーバ名を指定しますが、そのIPアドレスまたはサーバ名は、Webブラウザのプロキシを使用しないように設定してください。

[編集]メニューの[設定]を選択すると設定のダイアログボックスが表示されます。そのカテゴリ(ツリー)から、[詳細]の[プロキシ]を選択し、[手動でプロキシを設定]をチェックし、表示ボタンを選択すると、手動でプロキシを設定のダイアログボックスが表示されます。例外の[次ではじまるドメインにはプロキシを使用しない]のボックスの中に、Storage管理サーバのIPアドレスを設定してください。

[ツール]メニューの[インターネットオプション]を選択するとインターネットオプションのダイアログボックスが表示されます。そのダイアログボックスから[接続]タグを選択し、[LANの接続]ボタンをクリックします。すると、[ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定]ダイアログが表示されますので、[詳細]ボタンをクリックし[プロキシの設定]ダイアログを表示させてください。さらに、[プロキシの設定]ダイアログにおいて、[次ではじまるアドレスにはプロキシを使用しない]のボックスの中に、Storage管理サーバのIPアドレスを設定してください。

■Webブラウザの文字コード

Webブラウザの文字コードは日本語を設定してください。

例えば、Netscape Navigator 4.7以降の場合、[表示]メニューの[文字コードセット]→[日本語(自動選択)]をチェックし、再度[表示]メニューの[文字コードセット]→[標準の文字コードセットに設定]をチェックします。

1.2.15 必要となるアクセス 

初期画面で必要となるアクセス権を表1.8に示します。初期画面のアクセス権は、バックアップ管理機能のアクセス権とレプリケーション管理機能のアクセス権の論理和で決定します。

アクセス権の詳細については、本マニュアルの『認証機構画面の操作』を参照してください。

[表1.8 初期画面で必要となるアクセス]

操作名

更新権

操作権

参照権

サーバ情報表示

デバイス情報表示

パーティション情報表示

表示項目の変更

最新の情報に更新

同一コピー領域使用デバイス確認

同一論理グループ内デバイス確認

サーバの追加

×

×

サーバの変更

×

×

サーバの削除

×

×

全デバイスの情報取得/反映

×

×

特定デバイスの情報取得/反映

×

×

デバイスの情報削除

×

×

○:操作可能 ×:操作不可

初期画面の[ファイル]メニューには、AdvancedCopy Manager配下の管理機能を表示します。管理機能に対するユーザーの所有するアクセス権によって表示が異なり、いずれかのアクセス権を持つ管理機能だけが選択可能となります。アクセス権を持たない管理機能はハーフトーン表示となり選択できません。

バックアップ管理にはアクセス権があり、レプリケーション管理にはアクセス権がない場合の例を図1.3に示します。

[図1.3 ファイルメニュー]


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