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第2部 アプリケーション開発編 | > 第8章 CORBAサーバアプリケーションを開発する | > 8.1 概要 |
CORBAアプリケーションの運用形態を、下図に示します。
(1) 動的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)
(2) 静的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)
(3) 各種サービスで、CORBAサービスが提供する情報を参照する。
(4) 動的呼出しインタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)
(5) 静的呼出しインタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)
(6) OLE-CORBAゲートウェイ(CORBAクライアントアプリケーション)
上記の(3)を除くそれぞれについて、以下のアプリケーションの場合に分けて説明します。
CORBAサーバアプリケーションは、以下のタイプに分類されます。
サーバアプリケーションは、クライアントアプリケーションから最初に呼び出されたときにCORBAサービスにより起動されます。1つのサーバアプリケーションで複数のオブジェクトを処理することができます。
サーバアプリケーションは、事前にユーザが起動しておきます。1つのサーバアプリケーションで複数のオブジェクトを処理することができます。
サーバアプリケーションは、クライアントアプリケーションから最初に呼び出されたときにCORBAサービスにより起動されます。1つのサーバアプリケーションでは、1つのオブジェクトだけ処理できます。
サーバアプリケーションはクライアントアプリケーションからの呼出しごとに起動され、処理が終了すればサーバアプリケーションも終了します。1つのサーバアプリケーションでは、1つのオブジェクトだけの処理ができます。
また、アプリケーションの実装方式に基づいた以下の分類があります。
IDLファイルから生成されたスケルトンファイルをサーバアプリケーションにリンクする方法です。
スケルトンファイルをリンクする代わりに、CORBAサービスが提供するAPIを使用して、インタフェース情報やクライアントからの情報を取り出します。
一般的に、静的スケルトンインタフェースの方が動的スケルトンインタフェースに比べて、リポジトリ情報へのアクセス回数が少ない分、性能的に優れています。
CORBAクライアントアプリケーションには、実装方式に基づいた以下の分類があります。
IDLファイルから生成されたスタブファイルをクライアントアプリケーションにリンクする方法です。
スタブファイルをリンクする代わりに、CORBAサービスが提供するAPIを使用してインタフェース情報を取り出し、サーバオブジェクトを呼び出すためのインタフェースを組み立てます。
OLEサーバ経由でCORBAサーバアプリケーションを使用します。
一般的に、動的起動インタフェースはサーバアプリケーションのインタフェースを動的に組み立てるため、簡単なインタフェースの変更に対して、自プログラムの変更を行う必要がない場合があります。そういう点で保守性に優れています。
反対に、静的起動インタフェースは、サーバプログラムと同様、サーバのリポジトリ情報にアクセスする回数が動的起動インタフェースに比べて少ないため、性能的に優れています。
また、OLE-CORBAゲートウェイは、内部的に動的起動インタフェースと同様の処理を行っているため、性能的には動的起動インタフェースと同等ですが、記述量が非常に少なく、記述性に優れています。
Apdesignerでは、以下をサポートしています。
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