ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド 13 - Solaris (TM) オペレーティングシステム / Microsoft(R) Windows(R) - |
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付録A 運用管理サーバの高可用化 |
クラスタシステムとは、2 台以上のサーバマシンを 1 台の仮想サーバマシンとして運用することで、高可用性 (High Availability) を実現するシステムです。
1台のサーバマシンでの運用では、サーバマシンや、その上で動作するサーバアプリケーションが停止した場合、再立ち上げが必要となるため、その間、運用が停止してしまいます。
クラスタシステムでは、2 台以上のサーバマシンを使用して、一方のサーバマシンやその上で動作しているアプリケーションにトラブルが発生した場合、そのマシン上で動作していたアプリケーションを他方のマシンで再起動することによって、業務をすぐに再開でき、業務の停止時間を短縮できます。このような異常が発生したサーバから正常なサーバへ業務の制御を切り替えることをフェールオーバといいます。
なお、クラスタシステムではこのような 2 台以上のサーバマシンをクラスタ、クラスタを構成するサーバマシンをノードといいます。
クラスタは次のいずれかに分類されます。
業務を行う運用系のノードに対して、その業務を引き継ぐための待機を行う待機系のノードが存在するクラスタです。次の 4 つの形態があります。
1 台の運用系ノードと 1 台の待機系ノードからなるクラスタです。運用系ノードが業務を行い、待機系ノードがその待機を行います。
n 台の運用系ノードと 1 台の待機系ノードからなるクラスタです。n 台の運用系ノードはそれぞれ別の業務を行い、これらとは別の待機系ノードがすべての運用系ノードの待機を行います。
2 台の運用系かつ待機系ノードからなるクラスタです。2 台のノードはそれぞれが別の業務を行い、同時に相手の業務の待機を行います。どちらかがダウンした場合は、残っている側のノードが両方の業務を行います。
3 台以上のノードからなるクラスタです。1 台のノードが運用系ノードになり、残りのノードが待機系ノードになります。
複数台のサーバマシンを用いて並列に作業を行うことにより、性能向上と故障発生時の縮退を目的としたクラスタです。スタンバイ型と異なり、運用系、または待機系という分け方はされません。クラスタ内の 1 台がダウンすると、残りのサーバに縮退して業務を継続します。
詳細については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)」を参照してください。
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