ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 13 - Solaris (TM) オペレーティングシステム / Microsoft(R) Windows(R) - |
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ここでは、本製品が行うストレージシステムを構成する装置の障害監視方法と、障害が発生した時の画面表示とその対応方法について説明します。
本章の障害監視のレベル(内容) の対象は1.3.2 障害管理を参照してください。イベントの詳細内容は「ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書」を参照してください。
本章で記述されているサポートレベルについては、1.3.5 サポートレベルを参照してください。
本製品は、以下のようにエージェントからの監視情報や各装置からのSNMP Trapによる非同期なイベント通知を処理し、障害監視を行います。SNMP Trapをサポートしている装置は、SNMP Trapの設定が正しく設定されている必要があります。
マネージャのイベントの処理機能はマネージャ起動時(運用管理サーバ立ち上げ時)に常に起動され常駐します。従って、障害をSystemwalker Centric Manager連携やShell/Bat連携によって通知するのみの運用の場合は、クライアントを起動する必要はありません。
マネージャはエージェントからの監視イベント情報をSNMP Trapと同様に扱い処理します。
まず、装置からSNMP Trapが送信できる環境を作ります。
SNMP Trap送信アドレスは本製品で装置を登録する時にサーバノードのエージェントに自動設定されます。
ただし、マネージャのネットワークが複数ある場合は、本製品が正しいアドレスをサーバノードエージェントに設定できない場合があります。このような場合は、サーバノードエージェントに正しくSNMP Trap送信アドレスが設定されているかを確認してください。なお、サーバノードエージェントのSNMP Trap送信アドレスはサーバノードの以下のファイルに記述されます。この内容を確認し、修正が必要な場合は直接編集してください。
[Solaris OS サーバノードエージェント]
/var/opt/FJSVssage/sanm.ip
[Windows サーバノードエージェント]
エージェント作業用ディレクトリ\Agent\var\sanm.ip
[Linux サーバノードエージェント]
/var/opt/FJSVssage/sanm.ip
[HP-UX サーバノードエージェント]
/var/opt/FJSVssage/sanm.ip
SNMP Trap送信アドレス は本製品で装置を登録する時に各管理対象装置に自動設定されます。
ただし、マネージャのネットワークが複数ある場合は、本製品が正しいアドレスを各管理対象装置に設定できない場合があります。このような場合は、管理対象装置に正しくSNMP Trap送信アドレスが設定されているかを確認してください。
装置に対してSNMP Trap送信アドレス を手動で運用管理サーバ宛に設定します。設定方法は、装置の取扱説明書を参照してください。
装置側でSNMP Trap機能をサポートしていないため、機構による障害監視はできません。
エージェントなしSolaris OS,Windowsサーバノードを含むその他のサーバノードは障害管理をサポートしていません。
マネージャは、装置に対する機構側のサポートレベルに応じてSNMP Trapを以下のように加工します。
SNMP Trapをデコードします。
SNMP Trapをデコードします。なお、イベント表示・連携が必要と判断されるSNMP Trapのみに対して処理します。
装置固有のSNMP Trapをデコードしません。
ただし、SNMP Trap XML定義ファイルを作成することで本製品未サポートのSNMP Trapをデコードすることも可能です。詳細はD.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明を参照してください。
なお、SNMP Trap のデコード方法はカスタマイズが可能です。D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明を参照してください。
マネージャは、登録された装置について60秒間隔(初期設定)で装置に対してSNMPやping、または独自プロトコルを利用して状態確認をおこないます。いずれの方式を利用するかは以下のようになります。
GR、ETERNUSシリーズ、NR1000シリーズ
上記以外の自動検出サポート装置、IPアドレスを設定した手動組み込み装置
エージェント導入サーバノード
SNMPを利用する装置では各ベンダープライベートMIBの装置ステータスを取得して、マネージャで保持しているステータスと変化があった場合にその変化に応じてイベント表示とアイコン色の変更が行われます。
pingを利用する装置では、装置ステータスの変化を検知することはできませんが、装置の異常もしくは装置とマネージャ間のネットワークに異常が発生し、pingに対する応答がなくなると、イベント表示と共にアイコンを灰色に変更します(通信不可の状態)。次回のポーリングで再び応答があると、通信不可になる前のステータスに戻ります。独自プロトコルを利用する装置は、ping相当の動作を独自プロトコルを使用しておこないます。
SNMP、pingいずれの場合でもデフォルトでSystemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携が動作します。Systemwalker Centric Managerに通知されるときのswsagコードは4822になります。連携動作は変更することができます。詳細はD.10 装置ポーリング設定ファイル説明を参照してください。
装置ポーリング機能ではポーリング間隔や動作の停止、ポーリング動作から除外したい装置の指定などのカスタマイズを行うことができます。詳細はD.10 装置ポーリング設定ファイル説明を参照してください。
マネージャは、装置に対する機構側のサポートレベルに応じて以下のように対処します。
イベントのレベルにはError、Warning、Informationの3種類があります。
クライアント上のステータスは変更されるものと変更されないものがあります。
Solaris,Windowsサーバノードの場合、HBA、マルチパスに対しての障害に関しては、ステータスは適切に変更されます。
Solaris,Windowsサーバノードのその他のミドルウェアの障害およびLinux,HP-UXサーバーノードについては、イベントのみの表示でリソース管理画面のサーバノードアイコン色に状態は反映しません(リソース管理画面のサーバノードアイコンの色は処理時間の関係上、マルチパス、HBAのステータスのみで作成されます)。ただし、関係管理ウィンドウでは必要に応じてサーバノードアイコンに状態が反映されます。
クライアント上のステータスは適切に変更されます。
ただし、サポートレベルA,Bの装置ステータスは、画面表示時に現時点のステータスを再度装置に読みに行きます。そのときに装置から通知されたステータスを表示します。
クライアント上のステータスは変更されません。
なお、SNMP Trap毎イベントレベルをカスタマイズ可能です。D.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明を参照してください。
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