Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -

8.5.4 オペレーションログファイルのリカバリ手順（PRIMECLUSTER）

オペレーションログファイルを配置した共用ディスクが故障した場合、ディスクの交換後、オペレーションログファイルのリカバリを実施します。
以下に復旧手順を示します。復旧操作は運用サーバで行います。

1. クラスタアプリケーションの状態を確認します。
   Web-Based Admin Viewからクラスタアプリケーションの状態を確認します。
   Shunsakuのクラスタアプリケーションが[online]になっている場合は、Web-Based Admin Viewからクラスタアプリケーションを停止させます。

2. 共用ディスクを交換します。
   障害が発生した共用ディスクを交換します。その後、ボリュームの構成状態を復元します。

3. GDSリソースを活性化させます。
   Shunsakuのオペレーションログファイルのリカバリを実施するため、GDSリソースを活性化させます。これにより、運用サーバから共用ディスク上のファイルシステムが認識できるようになります。
   GDSリソースの活性化の手順は、“8.4.2 GDSリソースの活性”を参照してください。

4. オペレーションログファイル格納域を作成します。
   共用ディスク上のファイルシステムにオペレーションログファイルを格納するためのディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリを作成します。
   詳細は、“8.4.4 オペレーションログファイル格納域の作成”を参照してください。

5. GDSリソースを非活性化させます。
   活性化させたGDSリソースを非活性にします。
   GDSリソースの非活性の手順は、“8.4.5 GDSリソースの非活性”を参照してください。

6. クラスタアプリケーションを起動します。
   Web-Based Admin Viewからクラスタアプリケーションを起動します。

7. オペレーションログファイルを再作成します。
   ディレクタサーバの運用サーバから、shundrecoverコマンドを指定して実行し、オペレーションログファイルのリカバリを行います。
   1. shundrecoverコマンドのlオプションを指定して実行し、オペレーションログファイルのリカバリを行います。

      shundrecover  -s director識別子 -l

   2. オペレーションログファイルのリカバリが完了したあと、shundbackupコマンドとOSの複写コマンドを使用して、ディレクタデータファイルをバックアップします。

      shundbackup -s director識別子 -b
      cp  ディレクタデータファイルの配置先  ディレクタデータファイルのバックアップデータの格納先
      shundbackup -s director識別子 -e

   

   オペレーションログファイルのリカバリが完了したら、必ずディレクタデータファイルのバックアップを取得してください。
   バックアップを取得せずに、以降でリカバリ処理を行った場合、エラーとなります。

   以下に例を示します。

   • director識別子“shund1”
   • ディレクタデータファイル “/share1/shunsk/shund1”配下
   • バックアップデータ “/backup/shund1”

     shundrecover -s shund1 -l
     shundbackup -s shund1 -b
     cp /share1/shunsk/shund1/* /backup/shund1/
     shundbackup -s shund1 -e

   以上で、オペレーションログファイルの復旧が完了し、業務を再開することができます。