Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド Web利用状況管理編 - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.0
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第4部 使用手引き> 第11章 Webサイトの利用状況を分析する

11.5 利用状況分析画面ナビゲーション手引き

利用状況分析機能を利用して、Webサイトの利用状況を分析する方法について説明します。

11.5.1 Webサイトの訪問者数の推移を分析する

どれくらいの訪問者数があるかなど、Webサイトの訪問者数の推移に着目して分析する方法について説明します。

Webサイトの訪問者数の推移に着目して分析することにより、以下のような情報を把握することができ、Webサイトの運用に活用していくことができます。

11.5.1.1 利用状況分析画面で分析する

Webサイトの訪問者数の推移に着目した分析を行うには、利用状況分析画面で、以下を指定して分析を行います。

項目

指定内容

分析対象サーバ

分析を行いたいサーバまたはグループを指定します。

分析データ種別

セッション状況

分析観点

期間区分別

分析期間

分析したい期間の単位と期間を指定します。

分析期間として、“日 :時間単位”を指定した場合、指定された日について、時間ごとのセッション数の推移が表示されます。

ここで、セッション数とは、サイトに訪れた人の数をあらわしており、サイトに入って、出るまでを1セッションとしてカウントします。

同じ利用者でも、一定時間アクセスがなかった場合は、セッションが終了したと見なし、再度アクセスがあった場合には、別のセッションとしてカウントされます。

また、同じ利用者が1日に何度もサイトに訪れた場合には、それぞれ別のセッションとしてカウントされます。

11.5.2 ページ単位の利用状況を分析したい

どのページの人気があるかなど、Webサイトのコンテンツを構成するページ単位の利用状況に着目して分析する方法について説明します。

ページ単位の利用状況に着目して分析することにより、以下のような情報を把握することができ、Webサイトの運用に活用していくことができます。

11.5.2.1 利用状況分析画面で分析する

ページ単位の利用状況に着目した分析を行うには、利用状況分析画面で、以下を指定して分析を行います。

項目

指定内容

分析対象サーバ

分析を行いたいサーバまたはグループを指定します。

分析データ種別

セッション状況

分析観点

URL別

分析期間

分析したい期間の単位と期間を指定します。

分析期間として、“日 :時間単位”を指定した場合、指定された日について、URL(ページ単位)の利用状況が表示されます。

[利用状況分析]画面には、上段に、上位3件のURLのセッション数と全体のセッションの合計がグラフ表示され、下段に、指定された件数(省略値は20件)のURLのセッション数が表示されます。


ここでは、分析データ種別として、“セッション状況”を指定しているため、ページ単位の利用状況の分析はセッション単位に行われます。つまり、同じ利用者が、同一セッション内で、同じページを何度もアクセスした場合でも1回としてカウントされます。そのため、どれだけの利用者に利用されたかを分析することができます。

分析データ種別には、“リクエスト状況”を指定することもできます。“リクエスト状況”の分析では、同じ利用者が何度も同じページをアクセスした場合には、それぞれ1件としてカウントされるため、トータルでの利用回数を分析することができます。

URL別の分析では、利用状況DB環境定義ファイルの分析対象サーバ定義ブロックの“RequestURLSuffix”に指定された拡張子のURLに対するアクセスが分析の対象となります。

デフォルトの設定は、以下のとおりです。

RequestURLSuffix = "html,htm,shtml,shtm,stm,cgi,asp,pl,tcl,sh"

11.5.3 サイトナビゲーション分析

構築したWebサービスの各ページを顧客がどのような順序でアクセスしているのか、顧客がスムーズに目的のページにたどり着けているかなど、顧客のページ遷移状況を分析することにより、Webサービスとして提供するコンテンツの構成の見直しなどに有用な情報を提供します。

11.5.3.1 Webサイト全体のサイトナビゲーション分析

Webサイト全体のコンテンツ構成の見直し時などにおいて、Webサービスのコンテンツがどのように利用されているのかを分析する際に、Webサイト全体のサイトナビゲーション分析を行います。

Webサイト全体のナビゲーション分析では、Webサイト利用時の一番多いパターンのページ遷移状況が表示されるため、どのURLページを中心にコンテンツ構成を考えればいいかの参考資料とすることができます。

Webサイト全体のサイトナビゲーション分析の利用例を以下に示します。

  1. 分析画面で、以下を指定して分析を行います。

    項目

    指定内容

    分析データ種別

    ページ遷移状況

    分析観点

    Webサイト全体

    分析結果として、Webサイト全体で一番多いパターンのページ遷移状況が表示されます。

  2. 表示されたURLページを中心としたページ遷移状況をさらに分析したい場合には、分析したいURLを指定し、ドリルダウン先として“次ページへの遷移”を選択します。
  3. 以降、上記のURLを選択し、ドリルダウン分析を繰り返すことにより、より詳細なページ遷移状況の分析を行うことができます。

11.5.3.2 ある顧客に着目したサイトナビゲーション分析

Webサービスを利用しているある顧客が、どのような経路でWebサイト内の各ページにアクセスしているかを分析したい場合に、顧客に着目したサイトナビゲーション分析を行います。

顧客に着目したサイトナビゲーション分析の利用例を以下に示します。

  1. 分析画面で、以下を指定して分析を行います。

    項目

    指定内容

    分析データ種別

    セッション状況

    リクエスト状況

    分析観点

    クライアントホスト名別

    クライアントIPアドレス別

    認証ユーザ名別

    アクセスID別

    指定された分析データ種別、分析観点に対応した顧客の一覧が表示されます。

  2. 表示された顧客の一覧において、分析したい顧客を指定し、ドリルダウン先として“ページ遷移”を選択します。

    分析結果として、指定された顧客の一番多いパターンのページ遷移状況が表示されます。

  3. 表示されたURLページを中心としたページ遷移状況をさらに分析したい場合には、分析したいURLを指定し、ドリルダウン先として“次ページへの遷移”または“前ページへの遷移”を選択します。

    セッション状況の場合は、指定された顧客の一番多いパターンのページ遷移状況を基準に分析します。例えば一番多い遷移パターンが、

    A.html

    B.html

    C.html

    のとき、"B.html"を指定し、ドリルダウン先として"次のページへの遷移"を選択した場合、"A.html"から"B.html"へ移動した顧客が次の遷移先として選択したURLの多い順が分析結果となります(一番多いのが"C.html"だった)。それに対して、リクエスト状況の場合は、指定したURLまでのページ遷移パターンは関係ありません。(指定された分析期間内における)顧客の全遷移パターンに対して指定されたURLを中心とした遷移先URLを分析します。

  4. 以降、上記のURLを選択し、ドリルダウン分析を繰り返すことにより、より詳細なページ遷移状況の分析を行うことができます。

11.5.3.3 あるURLに着目したサイトナビゲーション分析

Webサイトのコンテンツとして公開しているURLページがどのような経路で利用されているのか、そのURLページからどこにアクセスしていくのかを分析したい場合に、URLに着目したサイトナビゲーション分析を行います。

URLに着目したサイトナビゲーション分析の利用例を以下に示します。

  1. 分析画面で、以下を指定して分析を行います。

    項目

    指定内容

    分析データ種別

    セッション状況

    リクエスト状況

    分析観点

    URL別

    EntryURL別

    ExitURL別

    指定された分析データ種別、分析観点に対応したURL一覧が表示されます。

  2. 表示されたURLの一覧において、分析したいURLを指定し、ドリルダウン先として“次ページへの遷移”または“前ページへの遷移”を選択します。

    分析結果として、指定されたURLを中心としたページ遷移状況(次ページまたは前ページ)の一覧が表示されます。

    セッション状況の場合は、URLまたはEntryURL別(分析観点)分析結果に対して指定されたURLは、Webサイト訪問で最初に参照されたURLとしてページ遷移分析されます。また、ExitURL別(分析観点)分析結果に対して指定されたURLは最後に参照されたURLとして遷移分析されます。一方、リクエスト状況の場合は、URL別(分析観点)分析結果に対して指定されたURLは、Webサイト訪問中に参照されたURLとして遷移分析されます。

  3. 以降、上記のURLを選択し、ドリルダウン分析を繰り返すことにより、より詳細なページ遷移状況の分析を行うことができます。


    セッション状況の場合は、指定されたURLは前回のドリルダウンで指定されたURLからの遷移先URLとして分析されます。それに対して、リクエスト状況の場合は、前回のドリルダウンで指定されたURLは関係ありません。(指定された分析期間内における)全遷移パターンに対して指定されたURLを中心とした遷移先URLを分析します。

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