Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編) - FUJITSU -
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第2章 アプリケーションの設計> 2.2 文字コード系の考慮

2.2.1 アプリケーション開発作業でのロケールと文字コード系の考慮

アプリケーションのロケーによってアプリケーションが扱う文字コードが決まります。また、Symfoware/RDBプロセにも、ロケールと文字コード系があり、これら2つのプロセス間でのやり取りの中でお互いの文字コード系を合わせて処理を行います。

アプリケーションの開発者は、以下を考慮し、データのコード変換ができるだけ少なくなるようにアプリケーションの実行環境を作成することが必要です。

■C言語アプリケーションで使用可能な文字コー

C言語アプリケーションでは、以下の文字コード系が使用できます。

使用する文字コード系はアプリケーションのロケールにより決まります。C言語アプリケーションのロケールは、以下のように指定します。

[表: C言語アプリケーションのロケールの指定]

対象OS

C言語


環境変数LANGでロケールを指定します。

言語を日本語に指定します。

UNIX系システムでの環境変数LANGへのロケール指定時には、Cロケールを指定することも可能です。Cロケールの場合、アプリケーションが動作する環境によって、アプリケーションの文字コード系は以下のようになります。

アプリケーションが動作する環境

アプリケーションの文字コード系

Symfoware/RDBと同一サーバのアプリケーション

Symfoware/RDBインストール時に指定するデータベースの文字コード系

Connection Managerを利用するアプリケーション

Connection Managerインストール時に指定するアプリケーションの文字コード系

クライアント端末のアプリケーション

Symfoware Server クライアント機能インストール時に指定するアプリケーションの文字コード系

◆ホスト変数で使用する文字コード系の変更

アプリケーションで使用するホスト変数、動的パラメタ、およびSQLMSGの文字コード系を変更することができます。

文字列型では、以下の文字コード系が使用できます。

各国語文字列型では、以下の文字コード系が使用できます。

各国語文字列型にUNICODEを利用する場合には、ビッグエンディアンとリトルエンディアンの2つの形式を利用することができます。

この変更操作は、クライアント用の動作環境ファイルのパラメタCHAR_SETおよびNCHAR_CODEで行います。

■COBOL言語アプリケーションで使用可能な文字コー

COBOL言語アプリケーションでは、以下の文字コード系が使用できます。

アプリケーションが動作する環境によって、アプリケーションの文字コード系は以下のようになります。

アプリケーションが動作する環境

アプリケーションの文字コード系

Symfoware/RDBと同一サーバのアプリケーション

Symfoware/RDBインストール時に指定するデータベースの文字コード系

Connection Managerを利用するアプリケーション

Connection Managerインストール時に指定するアプリケーションの文字コード系

クライアント端末のアプリケーション

Symfoware Server クライアント機能インストール時に指定するアプリケーションの文字コード系

アプリケーションの文字コード系は、シフトJISコードになります。

◆ホスト変数で使用する文字コード系

アプリケーションで使用するホスト変数、動的パラメタ、およびSQLMSGでは以下の文字コード系が使用できます。

文字列型では、以下の文字コード系が使用できます。

各国語文字列型では、以下の文字コード系が使用できます。

各国語文字列型にUNICODEを利用する場合には、ビッグエンディアンとリトルエンディアンの2つの形式を利用することができます。

◆ホスト変数で使用する文字コード系をUNICODEに変更する場合

インストール時にUNICODEを指定していない場合でも、アプリケーション内で使用するホスト変数の文字コード系をUNICODEに変更することができます。これはアプリケーションのコンパイル時にオプションで指定します。


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