Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
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付録C SSOリポジトリに登録するエントリの属性

C.1 ユーザ情報

 Interstage シングル・サインオンで管理する利用者のユーザIDやパスワード、認証方式などの情報を定義します。なお、ユーザ情報の属性名は、重複定義できません。



オブジェクトクラス

説明

top

基本LDAPオブジェクトクラス

person

ユーザ情報

inetOrgPerson

device

ssoUser

SSOの利用ユーザ情報

属性名

日本語名

説明

登録例

cn

名前

姓名を設定します。
(注1)

Fujitsu Tarou

sn

姓を設定します。

Fujitsu

uid

ユーザID

利用者を特定するユーザIDであり、基本認証に使用するユーザIDを設定します。
(注1)(注2)

tarou

userPassword

パスワード

基本認証に使用するパスワードを設定します。
省略した場合はパスワードが無いとみなします。
(注3)

Taroupasswd

employeeNumber

従業員番号

社員番号など、利用者に割り当てられている番号を設定します
(注1)

000001

mail

電子メールアドレス

電子メールアドレスを設定します。
(注1)

tarou@jp.fujitsu.com

 その他認証に必要な情報 ※必ず設定する必要はありません。

ssoRoleName

ロール名

利用者が属するロール名を設定します。
(注1)(注4)

Admin

ssoAuthType

認証方式

利用者の認証方式を以下の値で設定します。
 basicAuth:基本認証
 certAuth:証明書認証
 basicAuthAndCertAuth:基本認証かつ証明書認証
 basicAuthOrCertAuth:基本認証または証明書認証
省略した場合は、"basicAuthOrCertAuth"とみなします。
(注1)

basicAuthOrCertAuth

ssoCredentialTTL

再認証の間隔

利用者を再認証するまでの間隔を[分単位]で設定します。
「0」を設定した場合は、無制限となり、再認証を行いません。
"30"未満を設定した場合は"30"分に、"1440"を超える値を設定した場合は“1440”分(24時間)とみなします。

60

ssoUserStatus

ユーザステータス

利用者がロックされているかをリポジトリサーバが設定します。
 good:ロックされていない
 locked:ロックされている
(注1)(注6)(注7)

good

ssoNotBefore

有効期間開始日時

利用者のシングル・サインオン運用を開始する日時を設定します。
設定した日時以前に利用者がシングル・サインオンを利用した場合には認証に失敗します。
日本の時刻を設定する場合は、"YYYYMMDDHHMMSS+0900"という形式で設定してください。グリニッジ標準時で設定する場合は"YYYYMMDDHHMMSSZ"という形式で設定してください。
省略した場合は、即時シングル・サインオン運用が可能です。
(注5)

20030101000000+0900

ssoNotAfter

有効期間満了日時

利用者のシングル・サインオン運用を終了する日時を設定します。
設定した日時以降に利用者がシングル・サインオンを利用した場合には認証に失敗します。
日本の時刻を設定する場合は、" YYYYMMDDHHMMSS+0900"という形式で設定してください。グリニッジ標準時で設定する場合は" YYYYMMDDHHMMSSZ"という形式で設定してください。
省略した場合は、無期限でシングル・サインオン運用が可能となります。
(注5)

20030102000000+0900

ssoFailureCount

ユーザ名/パスワードによる認証失敗回数

利用者が誤ったパスワードを指定して基本認証に失敗した回数です。正しいパスワードを指定して認証に成功すると0にリセットされます。この値はリポジトリサーバが設定します。
(注8)

0

ssoLockTimeStamp

ロックアウト時間

利用者がロックされた日時をグリニッジ標準時(YYYYMMDDHHMMSSZ)でリポジトリサーバが設定します。
(注9)

20020101090000Z

serialNumber

シリアル番号

シリアル番号を設定します。

1234-1234-AB

dnQualifier

DN修飾子

DN修飾子を設定します。

000001

注1)設定した値は、大文字・小文字の区別をしません。
注2)「uid」には、英数字、記号(ただし":"を除く)が使用できます。英数字、記号(":"を除く)以外を設定した場合には、利用者の認証に失敗します。
注3)「userPassword」には、英数字、記号が設定できます。英数字、記号以外を設定した場合には、利用者の認証に失敗します。
注4)「ssoRoleName」に登録されていないロール名やロールセット名(削除されたため存在しなくなった場合も含む)が設定された場合、そのロール名やロールセット名は無視されます。ロールセット名を設定した場合には存在するロールのみに属することになります。また、設定したロール名やロールセット名が無視された結果、利用者が属するロール名が1つもなかった場合、その利用者はInterstage シングル・サインオンで保護されるサイトにアクセスできなくなります。
注5)「ssoNotBefore」と「ssoNotAfter」に同じ日時を設定しないでください。同じ日時を設定した場合には、利用者の認証に失敗します。また、「ssoNotBefore」に設定した日時よりも「ssoNotAfter」に設定した日時の方が早い場合にも、利用者の認証に失敗します。「ssoNotBefore」と「ssoNotAfter」には、日本の時刻で設定する場合やグリニッジ標準時で設定する場合に関係なく"20000101000000"から"20371231235959"の間の日時を設定してください。範囲外の日時を設定した場合は、利用者の認証に失敗します。
注6)本属性を手動で"good"にすることにより、ロック解除をすることができます。"locked"となっている利用者は、認証方式に関係なくシングル・サインオンを利用することはできません。
注7)「ssoUserStatus」には、"good"または"locked"を設定してください。この値以外を設定した場合は、利用者の認証に失敗します。
注8)「ssoFailureCount」には、0〜16の数値を設定してください。範囲外の数値を設定した場合は、利用者の認証に失敗します。「ssoUserStatus」を"good"にする場合は、本属性を手動で"0"にしてください。
注9)本属性は変更しないでください。


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