Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
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第2章 機能 > 2.4 高信頼性システム

2.4.4 認証基盤のURLについて

 認証基盤のURLは、ロードバランサ、Interstage Security Director、またはSSLアクセラレータとの組み合わせにより決定します。以下にInterstage Traffic Director、Interstage Security Director、SSL Accelerator 7117と組み合わせた場合の例を示します。

他の装置、製品を組み合わせない場合

 認証基盤のURLのFQDN、およびポート番号は認証サーバのFQDN、およびポート番号となります。

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Interstage Traffic Directorを使用して認証サーバの負荷分散を行う場合

 認証基盤のURLのFQDN、およびポート番号はInterstage Traffic Directorで設定した仮想IPアドレスのFQDN、およびポート番号となります。
 仮想IPアドレスについては、Interstage Application Server Enterprise Editionの“高信頼性システム運用ガイド”の“高性能・高信頼システムのための機能”−“Traffic Director連携機能”を参照してください。

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SSL Accelerator 7117を使用する場合

 認証基盤のURLのFQDNは認証サーバのFQDN、ポート番号はSSL Accelerator 7117のポート番号となります。

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SSL Accelerator 7117とInterstage Traffic Directorを併用する場合

 認証基盤のURLのFQDNはInterstage Traffic Directorで設定した仮想IPアドレスのFQDN、ポート番号はSSL Accelerator 7117のポート番号となります。
 仮想IPアドレスについては、Interstage Application Server Enterprise Editionの“高信頼性システム運用ガイド”の“高性能・高信頼システムのための機能”−“Traffic Director連携機能”を参照してください。

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Interstage Security Directorと連携し、かつ認証サーバでSSL通信を行う場合

 認証基盤のURLのFQDN、およびポート番号は認証サーバのFQDN、およびポート番号(注1)となります。
 なお、認証基盤のURLは、クライアントからみえるURLとは異なります。

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 注1)Interstage Security Directorと認証サーバの間でInterstage Traffic DirectorやSSL Accelerator 7117を使用する場合は、Interstage Security Directorをクライアントと見なしたときの認証基盤のURLを前述の説明より求め、そのURLのFQDN、およびポート番号を認証サーバのFQDN、およびポート番号の代わりに使用します。

Interstage Security Directorと連携し、かつ認証サーバでSSL通信を行わない場合

 認証基盤のURLのFQDNは認証サーバのFQDN(注2)、ポート番号はInterstage Security Directorのポート番号となります。また、認証基盤のURLのスキーム名は「https」となります。
 なお、認証基盤のURLは、クライアントからみえるURLとは異なります。

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 注2)Interstage Security Directorと認証サーバの間でInterstage Traffic DirectorやSSL Accelerator 7117を使用する場合は、Interstage Security Directorをクライアントと見なしたときの認証基盤のURLを前述の説明より求め、そのURLのFQDNを認証サーバのFQDNの代わりに使用します。

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 この場合はインターネット上のクライアントのみ保護リソースにアクセス可能となります。
 インターネット上とイントラネット内のいずれのクライアントからもアクセス可能とするには、「Interstage Security Directorと連携し、かつ認証サーバでSSL通信を行う場合」としてください。詳細については“Interstage Security Directorとの連携”を参照してください。


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