Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第2章 [Systemwalkerコンソール]> 2.2 コンソールをカスタマイズする> 2.2.1 [Systemwalkerコンソール]

2.2.1.3 アクセス権を定義する

Systemwalker Centric Managerは、セキュリティのため、画面のアクセス権やツリーへのアクセス権をユーザごとに定義することができます。ここでは、以下の構成でアクセスの定義方法を説明します。

画面のアクセスを定義する

Systemwalker Centric Managerの各機能を利用するために必要な権限を、利用者ごとに設定することができます。Systemwalker Centric Managerは、ローという単位で各機能の利用権限を定義しています。ロールとは、共通の役割(権限)を持つ利用者から構成されるグループのことです。Systemwalker Centric Managerをインストールすると、以下のロールが登録されます。

[表:機能の使用を許可するためにユーザを所属させるロール]

ロール名

説明

使用機能

DmAdmin

監視機能の管理系ロール

[Systemwalkerコンソール]

DmOperation

監視機能の操作系ロール

DmReference

監視機能の参照系ロール

OrmOperation(注)

返答機能の操作系ロール

返答操作のコマンド

注)Solaris版、Linux版で登録されます。

管理者は、ユーザを上記のロールに適宜所属させてください。所属させるロールの種類により、ユーザが使用できる機能と利用権限が決まります。ロールと利用可能な機能の関係は、以下のとおりです。

表:機能の使用を許可するためにユーザを所属させるロール”に記載したロールに所属していない一般のユーザは、Systemwalker Centric Managerの機能を使用できません。 [Systemwalkerコンソール]を起動するユーザ を、“表:機能の使用を許可するためにユーザを所属させるロール”に記載したロールに所属させるか、Administratorsグループに所属させてください。

また、運用管理クライアントがWindows(R) XPの場合は、Windowsにログインするユーザについても“表:機能の使用を許可するためにユーザを所属させるロール”に記載したロールに所属させるか、Administratorsグループに所属させる必要があります。

【UNIXの場合】

スーパーユーザは、セキュリティ情報の設(ロールへの所属、ツリーに対するアクセス権の設定)の実施にかかわらず、アクセス制御の対象外として常に更新権を持つユーザとして扱われます。

【Windows(R)の場合】

Administratorsグループに所属するユーザは、セキュリティ情報の設定(ロールへの所属、ツリーに対するアクセス権の設定)の実施にかかわらず、 アクセス制御の対象外として常に更新権を持つユーザとして扱われます。

運用管理クライアントからWindows Server(TM) 2003運用管理サーバへ接続する場合

OSのセキュリティポリシーで、「アカウントの空のパスワードの使用をコンソールログオンのみに制限する」を「有効」としていた場合、パスワードが空のアカウントは、Systemwalker Centric Managerのユーザ認証でエラーとなります。

運用管理サーバのユーザをロールに登する方法

運用管理サーバのユーザを、ロールに所属させる手順を以下に説明します。

  1. [Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[利用者のアクセス権設定]を選択します。

    →[ロール一覧]ダイアログボックスが表示されます。
    [ロールのプロパティ]には、登録されている[ロール名]および[説明]が表示されます。

  2. 更新する[ロール名]を一覧から選択し、[プロパティ]ボタンをクリックします。

    →[ロール情報]ダイアログボックスが表示されます。
    当該ロールに[所属するメンバー]がリストボックスに表示されます。

  3. ロールに所属するユーザを追加するため、[追加]ボタンをクリックします。

    →[ロールへのユーザの追加]ダイアログボックスが表示されます。

  4. ロールに所属させるユーザを選択し、[追加]ボタンをクリックします。
  5. ロールへ追加するすべてのユーザを選択後、[OK]ボタンをクリックします。

    →[ロール情報]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [OK]ボタンをクリックします。

    →[ロール一覧]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [終了]ボタンをクリックします。

◆部門管理サーバ/業務サーバのユーザをロールに登録する方法

部門管理サーバまたは業務サーバ上のユーザを、ロールに所属させる手順を以下に説明します。

  1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[利用者のアクセス権]を選択します。

    →[セキュリティ設定[ログイン]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 接続する部門管理サーバ/業務サーバの[ホスト名]、[ユーザ名]、[パスワード]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。[パスワード]として指定できるのは28バイトまでです。

    →[ロール一覧]ダイアログボックスが表示されます。

    【Windowsの場合】

    Windows(R)のサーバに接続する場合は、[ドメイン名]の指定が可能です。

  3. [ロール一覧]ダイアログボックス以降の操作手順は、“画面のアクセス権を定義する”の“運用管理サーバのユーザをロールに登録する方法”の手順2)以降を参照してください。

ネットワーク上の安全が保証されていない環境でご使用の場合、サーバ上でmpsetmemコマンドを使用することにより、より安全にユーザをロールに登録することができます。mpsetmemコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

【UNIXの場合】

セキュリティロールに所属させるユーザが、telnetなどでログインしていると、セキュリティロールにそのユーザを所属させることができません。セキュリティロールにユーザを所属させる際には、そのユーザがログインしていないことを確認してから実行してください。

ツリーに対するアクセスを定義する

ツリーに対し、ユーザの使用権を設定することで、ユーザごとに[Systemwalkerコンソール]の特定のツリーだけを表示したり、表示しないようにすることができます。

使用権を設定していないツリー

インストール時およびツリー作成時に、ツリーに対し、以下のアカウントの使用権が設定されます。Systemwalker Centric Managerの利用者で[Systemwalkerコンソール]にログインした場合、ツリーは表示されます。各ツリーに対するアクセス権は以下のとおりです。

[表:使用権とツリーに対するアクセス権 (使用権設定前)]

使用権が設定されるアカウント

ツリー

[Systemwalkerコンソール]

[編集]

[監視]

システム管理者

DmAdmin

DmOperation

DmReference

DistributionAdmin

DistributionOperation

DistributionReference

表示

表示

表示

表示

表示

表示

表示

更新権

更新権

更新権

更新権

操作権

参照権

特定のユーザだけ、特定のツリーを表示しないように設定する

特定のユーザだけ、[Systemwalkerコンソール]の特定のツリーを表示しない手順を説明します。ツリーに対して更新権のあるユーザで、[Systemwalkerコンソール[編集]]画面から設定します。

  1. ツリーを選択します。
  2. [Systemwalkerコンソール]の[ファイル]メニューから[監視ツリー情報の表示]を選択します。

    →[監視ツリー情報]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [アクセス権]ボタンをクリックします。

    →[アクセス権情報]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [使用権のあるアカウント]で、ツリーを表示させないユーザが所属しているロールを選択します。
  5. [削除]ボタンをクリックします。
  6. 4.でアクセス権を削除したロールに所属しているユーザに、ツリーを表示させるユーザが含まれている場合は、ユーザに使用権を設定します。
    1. [追加]ボタンをクリックします。

      →[ユーザとロールの追加] ダイアログボックスが表示されます。

    2. アクセス権を追加するユーザを選択します。
    3. [追加]ボタンをクリックします。
    4. [アクセス権の種類]に[使用権]を設定します。
    5. [OK]ボタンをクリックします。
  7. [アクセス権情報]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックします。

設定例

“名古屋本社ツリー”“大阪支社ツリー”を作成し、DmOperationロールに所属する“osakaOpeユーザ”が[Systemwalkerコンソール]にログインした場合は、“大阪支社ツリー”だけを表示する場合

ロール名

所属ユーザ

DmAdmin

nagoyaAdm、osakaAdm

DmOperation

nagoyaOpe、osakaOpe

DmReference

nagoyaRef、osakaRef

手順

  1. “名古屋本社ツリー”に設定されているDmOperationロールの使用権を削除します。
  2. “名古屋本社ツリー”に、“nagoyaOpe”ユーザの使用権を追加します。

[表:ユーザと表示されるツリー(設定後)]

ユーザ

表示されるツリー

ツリーに対するアクセス権

nagoyaAdm

名古屋本社

大阪支社

更新権

更新権

osakaAdm

名古屋本社

大阪支社

更新権

更新権

nagoyaOpe

名古屋本社

大阪支社

操作権

操作権

osakaOpe

大阪支社

操作権

nagoyaRef

名古屋本社

大阪支社

参照権

参照権

osakaRef

名古屋本社

大阪支社

参照権

参照権


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