Systemwalker Centric Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
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第2章 機能の説明 | > 2.3 監視 | > 2.3.1 ネットワーク/システムの監視 |
ネットワークに接続されているネットワーク機器やサーバなどのネットワーク性能情報、セグメントの性能情報を収集し、集中して監視します。また、システムの性能を集中監視し、システムの負荷増大などから発生するスローダウンなどを防止します。
以下の監視を性能監視で行います。
性能監視では、ネットワーク性能監視とサーバ性能監視を使い分けて、ネットワークやシステムの性能を監視できます。ネットワーク性能監視とサーバ性能監視の違いを以下に示します。
項目 |
ネットワーク性能監視機能 |
サーバ性能監視機能 |
監視方式 |
運用管理サーバまたは部門管理サーバからのポーリング監視 |
被監視ノード上での自律監視 |
監視情報 |
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監視方法 |
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しきい値 |
管理システム全体に一つのしきい値を設定 |
被監視ノード単位にしきい値を設定 |
情報蓄積 |
ポーリング結果をロギングし、ロギング結果は統計レポートとして出力可能 |
なし |
トラフィックの異常およびサーバ性能情報の異常を監視します。サーバ、ネットワーク機器(SNMPのMIBIIをサポートするノード)、RMON(Remote network MONitoring)などから採取したトラフィック情報をしきい値監視し、異常が発生した場合にイベントとして通知します。
しきい値監視は、以下の2種類の方法で監視できます。
ネットワーク設計時に設定した目標値をあらかじめ定めておき、これを上回ることがないかどうかを監視する方法です。
過去の統計から求めた通常状態におけるネットワークの性能値(基準値)をもとに性能監視を行う方法です。
しきい値監視するトラフィック情報およびサーバ性能情報の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
ハブ/スイッチングハブ/スイッチングルータのネットワーク性能監視
ネットワーク性能監視機能において、ハブ、スイッチングハブおよびスイッチングルータの監視はできません。ハブ、スイッチングハブおよびスイッチングルータのトラック情報を把握したい場合には、各ポートに接続されているノードを監視対象にしてください。
ただし、以下の条件を満たすL3スイッチについては監視を行うことが可能です。
- 物理ポートごとにIPアドレスが割り当てられている。
- IPアドレスに対してSNMP MIBIIの情報が収集できる。
なお、ネットワーク性能情報の収集で必要となるMIBは、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
HP-UX版AIX版Linux版Systemwalker Centric Manager使用時の注意
性能監視で、サーバ、ネットワーク機器(SNMPのMIBIIをサポートするノード)、RMONなどの性能情報を表示します。トラフィック情報は、ネットワークの接続関係に従い監視できます。各ノード間の接続関係とともにトラフィック情報が表示されるので、トラフィック集中箇所等を迅速に発見できます。同時にサーバ性能情報も表示可能です。
性能監視では、サーバやルータなどから採取したトラフィック情報やサーバ性能情報をもとに、以下のような監視、操作が可能です。
性能監視マップには、監視対象の各ノードの接続関係およびトラフィック情報を表示します。性能監視が監視するトラフィックの異常が発生すると、イベントが監視画面に通知されます。監視画面から性能監視マップを表示し、トラフィック異常が発生した箇所周辺の状況を一目で把握できます。また、CPU情報やメモリ情報等のサーバ性能情報も表示されるので、性能異常の判断材料にすることができます。
さらに、性能監視マップから、各ノードのトラフィック情報の詳細や、各インタフェースのトラフィック情報の推移をグラフ表示することができます。また、性能監視マップから他アプリケーションを呼び出すことができるので、性能調査用のアプリケーションを呼び出すことにより、さらに詳細な異常の調査/解析を行うこともできます。
以下の2種類の性能監視マップを使用できます。
選択したノードの属するサブネットを中心にして、そのサブネット内にある監視対象ノードを同心円上に配置し、接続関係を表示します。また、個々のノードを中心に関連するサブネットを同心円上に配置します。接続しているノード(ハブ、ルータを含む)間のトラフィック情報およびノードのサーバ性能情報を表示します。
選択した2つのノード間のサブネットとノードの関係を描画し、トラフィック情報、サーバ性能情報を表示します。
Linux版の表示
パケット数の表示はできません。ページフォルト数、Diskビジー率は0(ゼロ)表示固定です。
性能監視の監視対象としているノードの性能情報一覧を表示することができます。ノードのトラフィック情報およびサーバ性能情報を表示します。
選択したノードおよびインタフェースのトラフィック情報が表示されます。
サーバ性能監視機能で設定した監視項目の状況を表示できます。設定した監視項目、インスタンス名、性能値が表示されます。
Linux版の表示
受信バイト数、送信バイト数、回線使用率だけ表示します。その他は“?”で表示されます。
収集した性能情報を、以下の2種類の形式で出力することができます。
トラフィック情報またはサーバ性能情報を、現在からさかのぼってグラフ表示します。ネットワークやシステムの性能の推移を容易に確認できます。
収集した性能情報を、運用管理サーバ上でCSVファイルに出力することができます。また、ネットワークの性能情報は、Systemwalker Service Quality CoordinatorまたはSystemwalker PerfMGRと連携して、グラフとしてレポート出力し、性能情報の管理に利用できます。詳細については、“ネットワークのサービスレベルを評価する”を参照してください。
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