Systemwalker Centric Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第1章 概要> 1.1 Systemwalker Centric Managerの概要

1.1.3 Systemwalker Centric Managerの機能

Systemwalker Centric Managerで提供するライフサイクル・マネージメントの機能とその特徴について説明します。

■フレームワー(構成管)

フレームワーク(構成管理)は、ライフサイクル・マネージメント機能間での情報共有とシームレスな機能連携などを行います。運用管理の基盤となる機能です。ネットワーク、ハードウェア、OS、アプリケーションなど情報システム全体の構成情報を収集し一元管理することができます。

IT資源ごとに収集された各種情報は、一目で把握することができる゛[Systemwalkerコンソール]や[統合コンソール]に表示されます。また、これらの情報は、業務を構成する要素として関係付けて、業務の視点で管理することもできます。

これにより、大規模で複雑なシステムやインターネットを利用したシステムにおいても、稼働状況を的確に把握し、トラブルの早期発見/対処ができます。

■監

ネットワーク、システム、アプリケーションの稼働状況、障害状況、性能状況を集中的に監視できます。ネットワーク、システム、アプリケーションの稼働状況や障害の発生を、業務構成に基づいて監視できます。

また、インターネットの稼働状況の監視として、インターネット/イントラネットを構成するサーバのサービス稼働状況の監視ができます。

これにより、障害の発生箇所や原因の特定、障害の影響範囲の把握が容易にでき、迅速な対応が可能となります。

■監査ログ管理

監査ログ管理機能は、分散化されたログを収集して保管することでログの一元管理ができます。

収集したログをもとにして監査および分析作業の軽減が図れます。

収集対象のログは、セキュリティ製品/アプリケーションのテキストログをはじめ、Webサーバのログ(IIS/Apache)/Windowsイベントログ/UNIXシスログなど収集できます。

■インターネットの稼働状況の監視

インターネット/イントラネットを構成するサーバのサービスの稼働状況を監視します。

WWWサーバへのアクセス状況を監視し、異常が発生した場合、イベントとして通知することができます。以下の異常を監視します。

■障害の管理

運用中に発生するさまざまなハードウェア/ソフトウェア障害、運用ミス、および操作ミスの情報はヘルプデスクのデータベースで管理できます。

ヘルプデスクでは、トラブルの対処方法、対処する担当者、および対処までの履歴などを管理し、迅速なトラブル対処を可能とします。

また、障害解決までの情報は、ヘルプデスクのデータベースを使って、以下の管理を行うことができます。

■障害復

運用中にネットワークやシステム、業務で発生するさまざまな障害の復旧作業を効率的に行うことができます。

トラブルが発生したサーバやクライアントを管理者のコンソールからリモートで操作することができます。これにより、復旧作業や調査のために現地に行かなくても自席からトラブルを解決できます。

リモート電源操作、調査や定型化したリカバリ操作も管理者のコンソールから可能です。さらに、これらの作業を、自動化することも可能です。

また、発生したトラブル(ハードウェア/ソフトウェア障害、運用ミス、操作ミス)の情報やそれに対する対処方法をデータベースに登録しておくことで、トラブル発生時にその情報を参照して対処することができます。

■ソフトウェア修正管理

ソフトウェア修正管理は、富士通が提供するソフトウェア製品の修正を提供するサイト(アップデートサイト)と連携し、修正適用の状況を管理します。

ソフトウェア修正管理の機能を以下に示します。

■資源の配付

インターネットビジネスで使用するアプリケーションやデータなどの資源を一元管理し、対象のサーバやクライアントにオンラインで配付することができます。資源は、業務構成に関係付けて管理します。

これにより、業務資源を効率よく整備でき、配付ミスの防止と配付負荷の削減を実現します。

■評

収集したメッセージやログ情報、障害情報を統合フレームワーク上で管理し、IT資源の稼働状況やサービスレベルを評価するために利用できます。

収集/管理された情報は、管理コンソールで、グラフや表などに表示し、レポートすることで分析/評価が容易になります。これらの情報に基づき、サーバやネットワークの運用指針を再編することができます。また、トラブルの発生傾向を分析し、潜在的な問題点を発見できます。

ハードウェアやソフトウェアの構成情報をレポートできますので、各IT資源の利用実態の把握が行えるようになります。

■SDK

SystemwalkerではISV(Independent Software Vender)やユーザ固有要件の実現に向け、システム開発環境(SDK)として提供してきたAPIやコマンドのほかに、Systemwalkerの機能を拡張する下記の特徴をもった、インテリジェントサービスを提供します。


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