Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第4章 資源配付に関するメッセージ> 4.3 資源配付クライアントで出力されるメッセージ

4.3.4 通信処理で表示されるエラーメッセージ(KZBY200〜248)


 

KZBY200 資源配付サーバからのデータヘッダ“ヘッダ種別”が異常です。

【メッセージの意味】

資源配付サーバから資源配付クライアントに異常なデータヘッダ“ヘッダ種別”が返却されました。

【対処方法】

エラーメッセージに表示されたヘッダ種別を、システム管理者に連絡してください。


 

KZBY201 資源配付サーバからのデータ詳細情報“詳細種別”が異常です。

【メッセージの意味】

資源配付サーバから資源配付クライアントに異常なデータ詳細情報“詳細種別”が返却されました。

【対処方法】

エラーメッセージに表示されたデータ詳細情報を、システム管理者に連絡してください。


 

KZBY203 サーバから切断されました。inf=“理由コード”

理由コードが「00」の場合
【メッセージの意味】

サーバとのTCP/IPコネクションが既に切断されている可能性があります。

【対処方法】

サーバとのTCP/IPコネクションが既に切断されている可能性があります。適用結果通知フェーズで出力されている場合、サーバ側の対クライアント通信タイマーパラメタ(timer)で規定した値以上にクライアント側で適用処理に時間がかかっている可能性があります。

サーバ側のイベントログでダウンロード処理時間帯に以下のエラーが出力されていないか確認してください。

イベントID:840
メッセージ:クライアントからの受信処理でエラーが発生しました.
システム名(クライアント側のシステム名),エラーコード(ETIMEDOUT),
  詳細情報1(qjiwiman),詳細情報2(read).

以下の何れかの対応を実施願います。

理由コードが「00」以外の場合
【メッセージの意味】

サーバが何らかの原因で接続を解放しました。

【対処方法】

サーバ側のメッセージを確認し、サーバ側のエラー原因を解消してください。サーバ側にメッセージが出ていない場合、“理由コード”をシステム管理者に連絡してください。


 

KZBY206 プロトコルエラー inf=“理由コード”

【メッセージの意味】

資源配付の制御処理で異常が発生しました。infは異常の理由コードです。

【対処方法】

“理由コード”をシステム管理者に連絡してください。


 

KZBY212 通信エラーが発生しています。

【メッセージの意味】

サーバとの間に通信エラーが発生しています。

【対処方法】

サーバまたは回線の状態を確認してください。


 

KZBY213 サーバが動作していないか回線が接続されていません。

【メッセージの意味】

サーバと接続されていません。

【対処方法】

サーバまたは回線の状態を確認してください。


 

KZBY215 話中です。

【メッセージの意味】

相手サーバは現在話中です。

【対処方法】

しばらく待ってもう一度接続してください。


 

KZBY216 回線異常が発生しました。

【メッセージの意味】

何らかの回線異常が発生しました。

【対処方法】

回線状態を確認してください。


 

KZBY220 指定された接続先のノード名がありません。

【メッセージの意味】

資源配付クライアント設定で指定した接続先のノード名が、相手先のノード名として登録されていないか、間違っています。

【対処方法】

相手先のノード名が正しく設定されているか確認してください。接続先のノードとしてホスト名を指定している場合には、指定した接続先のノード名が名前解決できる必要があります。

なお、ホスト名は大文字・小文字のレベルで一致する必要があります(ホスト名が“HOST”の場合に“host”と設定されている場合も本エラーとなります)。


 

KZBY221 TCP/IPサービスが動作していません。

【メッセージの意味】

TCP/IPサービスが動作していません。

【対処方法】

TCP/IPサービスを使用できる状態にしてください。システム起動直後の状態の場合は、TCP/IPサービスの起動をしばらく待ってから、再度実行してください。


 

KZBY222 接続タイムアウトしました。

【メッセージの意味】

以下の原因が考えられます。

  1. TCP/IPコネクション確立中で、発行したconnect(WinSockのAPI)がタイムアウト(ETIMEDOUT)エラーになる。
  2. 資源ダウンロード処理中に、サーバ側のデータ受信待ち中でクライアント側のセション開設タグに設定した無通信監視時間の範囲内にデータが届かなかった。
【対処方法】

原因に対する対処を行ってください。

  1. ネットワーク的に、DRMSポートのコネクションが確立できない原因を調査する必要があります。Pingなりで通信状態を確認してください。それでも分からない場合は、TCPパケットレベルのトレースを採取して、9231ポートの通信ができない原因を究明し、問題を解消してください。
  2. クライアントのセットアップ画面で、無通信監視時間の設定(初期値60分)を長くして対処することができます。ただし、サーバ上でエラーが発生してサーバ側からの応答が遅くなっている場合もあるため、無通信監視時間を長くすることでエラーの検知が遅くなる事も考慮して、適切な無通信監視時間を設定してください。

 

KZBY223 ネットワークが到達不可能です。

【メッセージの意味】

接続先のノードに接続できるネットワーク環境ではありません。

【対処方法】

ネットワークの定義を正しく設定してください。


 

KZBY224 接続要求が拒否されました。

【メッセージの意味】

以下の原因が考えられます。

  1. 接続先のノードの資源配付が起動されていません。(イベントID800が出力されていません。)
  2. 資源配付クライアント設定で指定したポート番号がサーバ側でservicesファイルで指定したポート番号と異なっています。
  3. 接続先システムの資源配付が使用するポート番号(9231/tcp)に接続しようとしているアプリケーションが存在しており、かつコネクションが切断処理が行われていません。
【対処方法】
  1. 接続先のノードの資源配付のサービスが起動されているか、確認してください。

    (サービスが起動処理中の場合もあります。イベントログ上に、イベントID [700]、[800]のメッセージが出力された後でダウンロードしてください。)

  2. 資源配付クライアント設定で指定したポート番号がサーバ側のservicesファイルで指定したポート番号(エントリ名:drms)と合っているかどうか、確認してください。
  3. 接続先システムの資源配付が使用するポート番号(9231/tcp)にアクセスするようなアプリケーションは使用しないでください。アプリケーションを使用する場合、サーバ側で以下のメッセージが出力される可能性があります。
    [00841] クライアントへの送信処理でエラーが発生しました.
    システム名(xxxxx),エラーコード(ECLIENT),詳細情報1(xxxxxxxx),詳細情報2(xxxxxxxx).
【ユーザの事例】

サーバ側のネットワークの再設定でservicesファイルの内容が初期化される場合があります。servicesファイルに資源配付のエントリが設定されているか確認してください。


 

KZBY225 ソケットが不足しています。

【メッセージの意味】

獲得できるソケットの限界を超えました。

【対処方法】

ほかに動作しているプログラムなどがソケットを使用していると考えられます。プログラムを終了してから再度実行してください。


 

KZBY226 バッファ領域が不足しています。

【メッセージの意味】

通信プログラムのための領域が不足しています。

【対処方法】

資源配付クライアントの動作に必要なプログラムだけを起動してください。


 

KZBY228 ソケットエラー rc="復帰コード"

ソケットの処理で異常が発生しました。詳細な原因および対処については、復帰コードに従って対処してください。

rc = 0 の場合
【メッセージの意味】

サーバから強制的に切断されています。

【対処方法】
rc = 10051 または 10065 の場合
【メッセージの意味】

指定した接続先システムへの経路が見つからないため、接続できませんでした。

【対処方法】

資源配付クライアント設定で指定したIPアドレスが正しいか確認してください。

また、接続先システムをホスト名で指定している場合は、hostsファイル内に正しく接続先のホスト名とIPアドレスが設定されているかどうか確認してください。なお、ホスト名は大文字・小文字のレベルで一致する必要があります(ホスト名が“HOST”の場合に、“host”と設定されている場合も本エラーとなります)。

上記以外の場合は、ネットワーク機器のルーティング設定の誤りや、ネットワーク機器が動作していないことも考えられます。

rc = 100xx の場合
【メッセージの意味】

WindowsSocketのエラーです。

【対処方法】

接続先システムに対する通信環境を確認してください。

◆発生事例

クライアントでの資源受信、適用処理中において、「KZBY228 ソケットエラー rc=10049」エラーになっていたので調査したところ、一時的なネットワーク負荷で不安定な状態になっていたたと判断された事例があります。


 

KZBY230 資源配付サーバがサービスをサポートしていません。

【メッセージの意味】

資源配付サーバがサービスを受け付けできません。

【対処方法】

資源配付サーバのレベルを確認してください。古いシステムの場合、資源配付クライアントの要求を受け付けることができません。


 

KZBY231 指定された資源がありません。

【メッセージの意味】

指定した資源が資源配付サーバにありません。

【対処方法】

資源配付サーバの設定環境に異常がないか、確認してください。


 

KZBY232 アクセス要求が不当です。

【メッセージの意味】

資源配付サーバがサービスを受け付けできません。

【対処方法】

資源配付サーバの環境を確認してください。


 

KZBY233 資源配付サーバでI/Oエラーが発生しました。

【メッセージの意味】

資源配付サーバのファイルアクセス中にI/Oエラーが発生しました。

【対処方法】

資源配付サーバのメッセージを確認して対処してください。


 

KZBY234 資源配付サーバで一時的に使用できない状態です。

【メッセージの意味】

資源配付サーバが一時的に使用できません。

【対処方法】

しばらくしてから再度実行してください。


 

KZBY235 資源配付サーバのファイル容量が不足しています。

【メッセージの意味】

資源配付サーバのファイル容量が不足しています。

【対処方法】

資源配付サーバのメッセージを確認して対処してください。


 

KZBY236 資源配付サーバのファイルに異常が発生しています。

【メッセージの意味】

資源配付サーバのファイルに異常が発生しています。

【対処方法】

資源配付サーバのメッセージを確認して対処してください。


 

KZBY237 サーバのシステムエラーです。rc=“エラーコード”

【メッセージの意味】

資源配付サーバがエラーを検出した場合に出力します。rcはサーバのエラーコードです。

【対処方法】

サーバのイベントログを確認してください。

ユーザ事例

rc = 127 の場合
【メッセージの意味】

サーバのDRMSがエラーを検出した場合に出力します。

【対処方法】

サーバのイベントログを確認してください。

発生事例


 

KZBY238 二重登録です。

【メッセージの意味】

資源配付サーバが二重に登録を依頼されました。

【対処方法】

同じ資源グループに同時に登録しようとしています。どちらか一方から登録してください。


 

KZBY239 資源配付サーバで異常が発生しました。

【メッセージの意味】

資源配付サーバに異常が発生しています。

【対処方法】

資源配付サーバのメッセージを確認して対処してください。


 

KZBY240 ダウンロードサービスエラーです。

【メッセージの意味】

ダウンロードサービスエラーです。

【対処方法】

サーバのエラーメッセージを確認してください。


 

KZBY241 オンライン配付を受ける資格がありません。

【メッセージの意味】

指定した利用者にはオンライン配付を受ける資格がありません。

【対処方法】

配付対象クライアントにオンライン配付を受ける資格を与えてください。

オンライン配付を受ける資格は、接続先のノードのDRMS編集ファイル(drms.datファイル)に、syscheckオプションで指定します。以下にsyscheckオプションの指定値ごとの対処方法を示します。

  1. “YES”または“YES,AUTO”またはオプション指定を省略した場合、接続先サーバ上では、当該クライアントのIpアドレスが登録されていなかった(前解決に失敗した)のでダウンロードに失敗しています。

    当該クライアントがダウンロード対象のクライアントである場合には、以下のどれか方法で対処後にダウンロードを行ってください。

  2. “YES, DFN”を指定した場合

    接続先サーバでは、事前にクライアントの定義が実行されている必要があります。クライアントのシステム定義を実行後にダウンロードを行ってください。

syscheckオプションの省略値は“YES, AUTO”なので、DRMS編集ファイル(drms.datファイル)をインストール後に何も変更しなかった場合には、サーバ側でIPアドレスの登録(名前解決可能か)のチェックが実施されます。

上記の場合にも、クライアントと部門管理サーバ/業務サーバが同一セグメント上に存在する場合には、NetBIOSのブロードキャストにより名前解決が自動に行われるため、ダウンロード時にエラーは発生しないことがほとんどです。

ユーザ事例


 

KZBY242 “情報種別”が未登録です。

【メッセージの意味】

“情報種別”が資源配付サーバに登録されていません。

【対処方法】

“情報種別”に従って資源配付サーバにデータを登録してください。


 

KZBY243 設定された情報とサーバの“管理情報種別”が一致しません。

【メッセージの意味】

“管理情報種別”が資源配付サーバの管理情報と違います。

【対処方法】

“管理情報種別”に従って対処してください。

対処方法の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”の“資源配付の管理情報で不整合が発生した場合の対処”の記述を参照してください。

◆ユーザ事例-1

資源配付の既存構成にクライアントを新たに一台追加した場合に“管理情報種別”が“GEN”の本メッセージが出力されることがあります。これはサーバに存在する資源が保有世代を超えたため、古い資源が削除され、この結果、最初の世代からのダウンロードが実施できないことから本メッセージが出力されます。

新たにクライアントを追加する場合は、マスタシステムまたはマスタシステムに相当するシステム(同一業務構成のクライアント)から、適用先ディレクトリ・資源配付の管理ファイル等をコピーしてください。なお、このときには、資源配付の管理ファイルに存在する以下のファイルは削除してください。

※ インベントリ情報を収集している場合は、以下のファイルも削除してください。

◆ユーザ事例-2

サーバに登録済の資源グループについて、クライアントから同じ資源グループ名を指定してデータ種別(バイナリ、テキストなど)が異なる資源をアップロードしようとした場合に、”管理資源種別”が”DAT”の本メッセージが出力されることがあります。これは、サーバに登録された資源グループ名については、同じ資源グループ名で異なるデータ種別で登録できない製品仕様が原因となって出力されております。

新たに資源グループをアップロードして登録する場合は、以下のどちらかを行ってください。

◆ユーザ事例-3(発生しやすい事例)

ダウンロードしようとしている版数の前の世代がサーバの管理ファイルからなくなっていたため、サーバ・クライアント間で世代管理情報が不一致となっています。サーバ側でDRMS管理ファイルの異常(844エラーメッセージ,EUNMATCH)が出力されます。

例として、サーバ上で設定されている保有世代オプションによって、既に古いGEN00005世代は削除されてしまっている環境に対して、クライアントからのダウンロード時にGEN00006世代をダウンロードしようとして世代管理情報が不一致となり、ダウンロードできない場合に、クライアントで本メッセージが出力されます。

サーバ側の古い世代が削除される原因としては、DRMS編集ファイル(drms.datファイル)のother_gennumオプションの設定値が扱う世代数よりも少ないことが考えられますので、設定値を見直してください。

以下に、2とおりの対処方法があります。

  1. 該当の世代を適用済みにしてしまう方法

    クライアントで、ダウンロードしようとした版数を既に適用済み世代としてクライアント側に定義します。世代不一致が解消し、サーバから次の版数のダウンロードができます。

  2. 世代チェックをせずに資源を配付してしまう方法

    サーバ側で一時的に、DRMS編集ファイル(drms.datファイル)に"gencheck=NO"を設定して、資源のダウンロードを成功させてください。

    ※ 注意

    実際に資源配付されていない世代においては、資源配付を使用せず、手動にてクライアントへ適用させるようにしてください。


 

KZBY244 資源配付サーバが動作していません。

【メッセージの意味】

資源配付サーバが動作していません。

【対処方法】

資源配付サーバを動作させてください。


 

KZBY245 資源グループがこれ以上登録できません。

【メッセージの意味】

資源配付サーバに登録可能な資源グループ数を超えました。

【対処方法】

不要な資源グループを削除して再度登録してください。


 

KZBY247 すでに登録されている世代です。

【メッセージの意味】

登録済みの世代に再度登録しようとしています。

【対処方法】

設定した世代識別名が間違っていないか確認してください。


 

KZBY248 サーバからエラーが通知されました。rc=“エラーコード”

エラーコードが“ASSOC ERRCODE 0xXX”の場合
【メッセージの意味】

クライアントからサーバにコネクション確立するときに、DRMSのプロトコルデータとしてASSOCデータで、接続可否を判断します。このときに、サーバ側でASSOCデータを受信して処理中に何らかの問題があったため、サーバからクライアントへエラーを返しています。

0xXXに該当するエラーコードとして、以下のものがあります。

[コード一覧]

0x01

ユーザID不当

0x02

パスワード不当

0x03

パスワード期限切れ

0x04

グループ不当

0x99

上記以外のエラー(メモリ不足、ファイルI/O失敗といった関数エラーが考えられます)

【対処方法】
エラーコードが“ASSOC ERRCODE 0xXX”以外の場合
【メッセージの意味】

サーバからエラーが通知されました。rcはエラーの理由コードです。

【対処方法】

システム管理者にエラーコードを連絡してください。


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