Systemwalker Centric Manager 業務サーバクラスタ適用ガイド Windows編 - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 利用機能別に必要な設定

5.4 共有ディスクのログファイルを監視する場合

共有ディスクのログファイル監視機能は、共有ディスクファイル監視定義ファイル(opashrfmon)に、共有ディスク上のファイルを定義することで、クラスタ上のアプリケーションなどが、共有ディスク上に出力したテキスト形式のメッセージを、監視イベントとして扱うことができます。

共有ディスクのログファイル監視では、定義後Systemwalker Centric Managerの再起動を最初に行った直後からファイルの内容を通知します。それ以前のファイルの内容は通知されません。

■共有ディスクのログファイル監視の設定方法

設定方法を以下に示します。

  1. 共有ディスクファイル監視定義ファイルを定義します。

    プライマリノードおよびセカンダリノードで、それぞれ以下のファイルに、監視対象となるファイル名とそれに関連する情報を定義します。定義方法については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpopagt\etc\opashrfmon

  2. 監視モードを指定します。

    以下のコマンドを実行し、監視モードを指定します。Windows版では“自動モード”を選択してください。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin\opasfmon -m auto

  3. ファイル監視間隔を指定します。
    1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択し、[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスを表示します。
    2. 対象の業務サーバを指定し、[システム監視設定]ダイアログボックスを表示します。
    3. [通信環境定義]ボタンをクリックし、[通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。
    4. [通信環境定義]ダイアログボックスで、[動作設定]タブの“ファイル監視間隔”を、“1秒〜3600秒”の範囲で指定します。
  4. Systemwalker Centric Managerを再起動します。
    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

       

■ファイル名が変わるログファイルを監視する場合

ファイル名が途中で変更される共有ディスクのログファイルを監視することができます。

設定方法を以下に示します。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

  1. 監視ファイル名格納ファイルを作成します。
    1. 共有ディスク上に、任意のファイル名で指定します。

      ファイル名の最後は、“.+@”を付けてください。

      (例:C:\app\file.+@)

    2. 作成したファイルの1行目に、監視を行うログファイルを入力します。
  2. 共有ディスクファイル監視定義ファイルに、監視ファイル格納ファイルを定義します。
  3. Systemwalker Centric Managerを再起動します。
    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

       

運用中に監視対象のログファイルを切り替える場合は以下の手順で行ってください。

  1. 以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を停止します。

    opashrfmonext -p

  2. 監視ファイル名格納ファイルの監視対象ファイル名の変更をします。
  3. 以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を起動します。

    opashrfmonext -s

◆バッチファイルの例

上記の手順を自動的に行うためのバッチファイルの例(Windows Server 2003の場合)を以下に示します。ログファイル名は以下のようにしています。

本バッチファイルを毎日動作するようにスケジュールすることで自動的にファイル名の変更を行うことができます。

@echo off

SET YY=%DATE:~2,2%
SET MM=%DATE:~5,2%
SET DD=%DATE:~8,2%

opashrfmonext -p

rem daily
echo app1_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log1.+@
echo app2_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log2.+@
rem monthly
if "%DD%" == "01" (
echo app3_LOG%YY%%MM%.txt > c:\app\app_log3.+@
)

opashrfmonext -s

 


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