Systemwalker Centric Manager 業務サーバクラスタ適用ガイド Windows編 - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 機能> 3.5 クラスタシステムへの資源配付

3.5.2 クラスタサービスとして資源配付機能を運用する

資源配付機能をクラスタサービスとして運用する場合のシステム構成について説明します。

以下にイメージ図を示します。以下のイメージ図では、運用管理サーバから、共有ディスクに資源を配付し、クラスタシステムの状態によらず、クライアントで資源を取得できることを示しています。

クラスタサービスとして資源配付機能を運用する場合のメリット、デメリットを説明します。

■メリット・デメリット

クラスタサービスとして資源配付機能を運用する場合のメリットとデメリットを説明します。

◆メリット

運用管理サーバから業務サーバに配付する資源の中に、クライアントで使用する資源が存在する場合、クライアントは論理IPアドレスを使用することで、フェールオーバを意識せずに、資源を取得できます。

◆デメリット

共有ディスクにしか資源を配付できません。

クラスタシステムを構成している各業務サーバに資源を配付する必要がある場合は、各業務サーバで資源配付機能を運用する必要があります。

■クラスタサービスの設計

クラスタシステムで資源配付機能を使用する場合、業務アプリケーションで使用している既存のクラスタサービスに資源配付のクラスタリソースを追加するか、ほかのクラスタサービスとは別に資源配付単体で運用するためにクラスタサービスを新しく作成する必要があります。

以下にそれぞれの場合について、説明します。

◆既存のクラスタサービスに追加する場合

運用管理サーバから配付する資源が、クラスタシステムで運用されている業務アプリケーションと関連がある場合、その業務アプリケーションと同じクラスタサービスに資源配付のクラスタリソースを追加します。

これにより、フェールオーバが発生したときにも、業務アプリケーションに必要な資源を配付することができます。

◆資源配付専用のクラスタサービスを作成する場合

業務サーバで運用している業務アプリケーションとは別に、資源配付を単体で運用する必要がある場合は、新しくクラスタサービスを作成します。

 


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