Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド UNIX編 - Solaris(TM) オペレーティングシステム - - Linux/Linux for Itanium(R) - - HP-UX -
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第2章 導入

2.1 導入手順

本節では、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに導入する手順を説明します。

■新規に導入する場合

クラスタシステムにSystemwalker Operation Managerを新規に導入する場合の手順は以下のとおりです。

  1. クラスタシステムの形態を検討し、クラスタシステムを構成する各ノードにクラスタシステムおよびSystemwalker Operation Managerをインストールする。

    → “インストール”参照

  2. スケジュールサーバのみクラスタシステム構成とし、実行サーバでネットワークジョブを実行するような形態の場合は、クラスタシステムを構成するすべてのノード、およびネットワークジョブを実行するノードで、jmmodeコマンドを利用して実行継続モードを設定する。さらに、ジョブ実行制御に論理IPアドレスを設定する。

    → “クラスタシステムからネットワークジョブを投入する場合の設定”参照

    スケジュールサーバと実行サーバを同じクラスタシステム構成にする場合はこの定義は必要ありません。

  3. スケジュール分散機能を使用する場合は、スケジュール分散機能の設定をする。

    → “スケジュール分散機能を使用する場合の設定”参照

    スケジュール分散機能を使用しない場合は、この定義は必要ありません。

  4. クラスタシステムでSystemwalker Operation Managerを運用するために必要なIPアドレスを設定する。

    → “IPアドレスの設定”参照

  5. Systemwalker Operation Managerで利用する資源をクラスタシステムの共有ディスクへ移動する。

    → “資源の共有ディスクへの移動”参照

  6. 運用系と待機系とで情報を自動反映するための設定をする。

    → “自動反映の設定”参照

  7. クラスタシステムへSystemwalker Operation Managerを登録する。

    → “クラスタシステムへの登録”参照

  8. ノードごとに管理される情報を、クラスタシステムを構成するノード間で統一する。

    → “各ノードで管理される情報の統一”参照

  9. Systemwalker Operation Managerサーバ全体をクラスタ構成とする場合で、フェールオーバ時にジョブを再起動したい場合は、ジョブを再起動させるための設定をする。

    → “ジョブを再起動させる設定”参照

    スケジュールサーバをクラスタシステム構成にし、実行サーバは別のノードで運用する場合はこの定義は必要ありません。

■クラスタシステムに移行する場

通常のシステム上で運用しているSystemwalker Operation Managerをクラスタシステムに移行する場合は、以下の手順に従ってください。

  1. 資源をバックアップする

    運用中の通常のシステムで、mpbko バックアップコマンドにより資源をバックアップします。

    mpbko バックアップコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  2. クラスタシステムを構築する

    クラスタシステムのドキュメントを参照して、クラスタシステムを構築します。

  3. 資源のリストア

    バックアップしておいた資源を、クラスタシステムにリストアします。クラスタシステムへのリストア方法については、“クラスタシステム運用時のバックアップ/リストア”を参照してください。

  4. 資源の共有ディスクへの移動

    資源の共有ディスクへの移動”を参考にして、必要な資源を共有ディスクへ移動してください。

■クラスタシステムのSystemwalker Operation Managerをバージョンアップする場

クラスタシステム上で運用しているSystemwalker Operation Managerをバージョンアップする場合は、以下の手順に従ってください。

  1. Systemwalker Operation Managerを、クラスタシステムに適用した状態から解除する。

    → “クラスタシステムからのアンインストール”参照

  2. クラスタシステムを構成するすべての運用系、待機系のノードで、Systemwalker Operation Managerをアップグレードインストールする。

    → “Systemwalker Operation Manager バージョンアップガイド”参照

  3. 再度、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに適用する。

    → “デーモンの自動起動・停止設定の解除”以降の手順を実施

アップグレードインストールの場合、以下の設定はアップグレード前から引き継がれるため、再度設定する必要はありません。

“プロセス監視対象”は、引き継がれません。“Systemwalker Operation Manager バージョンアップガイド”を参照して移行するか、再設定してください。

Solaris版 10.1以前、HP版 10.0以前のバージョンで、“ノード名の定義”がされている場合は、“ノード名の定義”が引き継がれます。論理IPアドレスで運用したい場合は、“ジョブ実行制御への論理IPアドレスの設定”を参照して、論理IPアドレスを設定してください。


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