キャッシュ機能説明書 (統合環境設定編)
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索引
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D.1 サポートしている正規表現の構文
本節では、サポートしている正規表現の構文について説明します。
- 1文字の正規表現
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普通の文字(下記 1のb で述べるもの以外)は、それ自身と一致する1文字の正規表現です。
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バックスラッシュ(\)に特殊文字を続けたものは、特殊文字そのものと一致する1文字の正規表現です。
特殊文字には次のようなものがあります。
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ピリオド(.)、バックスラッシュ(\)、左大かっこ([)、アスタリスク(*)、プラス符号(+)は、大かっこ([ ])で囲まれている場合(下記 1のd を参照)を除き、常に特殊文字となります。
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カレット(^)は、正規表現全体の先頭にある場合(下記 4のa を参照)、または、大かっこ([ ])の対の左大かっこ([)の直後にある場合(下記 1のd を参照)に特殊文字となります。
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ドル記号($)は、正規表現全体の最後にある場合(下記 4のb を参照)に、特殊文字となります。
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ピリオド(.)は、任意の1文字に一致する正規表現です。
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大かっこ([ ])に囲まれた空でない文字列は、その中の任意の1文字、または、マイナス符号(-)で区切られた文字範囲の中の任意の1文字と一致する正規表現です。
例えば、
book[123]、book[1-3] は book1、book2、book3 と一致します。
book[abcABC]、book[a-cA-C] は booka、bookb、bookc、bookA、bookB、bookC と一致します。
[gG][iI][fF] は gif、giF、gIf、gIF、Gif、GiF、GIf、GIF と一致します。
大かっこ([ ])内の最初の文字としてカレット(^)を指定すると、カレット(^)に続く文字以外のすべての文字と一致する正規表現となります。
例えば、
book[^123]、book[^1-3] は book1、book2、book3 と一致しません。
book[^abcABC]、book[^a-cA-C] は booka、bookb、bookc、bookA、bookB、bookC と一致しません。
- 文字列と1文字の正規表現を組み合わせて使用する正規表現
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アスタリスク(*)は、1文字の正規表現の次にアスタリスク(*)が続いた場合、1文字の正規表現を0回以上の繰り返したものに一致する正規表現です。
例えば、
abc* は ab、abc、abcc、abccc などと一致します。
ab[1-3]* は ab、ab1、ab12、ab123、ab1111 などと一致します。
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プラス符号(+)は、1文字の正規表現の次にプラス符号(+)が続いた場合、1文字の正規表現を1回以上の繰り返したものに一致する正規表現です。
例えば、
abc+ は abc、abcc、abccc などと一致します。
ab[1-3]+ は ab1、ab12、ab123、ab1111 などと一致します。
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文字列 \((バックスラッシュ左かっこ) と \)(バックスラッシュ右かっこ)の間に囲まれた正規表現は、その囲まれた文字列と一致する正規表現です。\((バックスラッシュ左かっこ) と \)(バックスラッシュ右かっこ)の指定は9個までの制限があります。
例えば、
\(abc\)\(xyz\)\(abc\) は abcxyzabc と一致します。
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\N(バックスラッシュ数字)は、前方で記述した\((バックスラッシュ左かっこ) と \)(バックスラッシュ右かっこ)の間に囲まれた文字列と一致した文字列と一致する正規表現です。
数字Nは、左端から数えてN番目の\(と\)に該当します。
例えば、
\([ab]c\)\1 は acac や bcbc と一致します。acbc とは一致しません。
- 単語と一致する正規表現
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\<(バックスラッシュ左中かっこ)は、文字列の始まりに一致させるか、あるいは、数字、アンダライン文字(_)、英字でない文字の後に続くように制限する正規表現です。
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\>(バックスラッシュ右中かっこ)は、文字列の終わりに一致させるか、あるいは、数字、アンダライン文字(_)、英字でない文字の前に続くように制限する正規表現です。
- 行の先頭、または、最後と一致する正規表現
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カレット(^)は、正規表現文字列の先頭にある場合、行の先頭に一致する正規表現です。
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ドル記号($)は、正規表現文字列の最後にある場合、行の最後に一致正する正規表現です。
[注意]
- 記号(\)は、コード0x5cに該当する文字であり、表示する環境によってはバックスラッシュとなります。
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