Symfoware(R) Server 概説書 - FUJITSU - |
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Symfoware Serverは、Sun Microsystems社によって提唱されたJavaと連携し、SQL文を実行するデータベースを操作するためのインタフェースであるJDBC(Java DataBase Connectivity)ドライバを用意しています。
JDBC APIを使用して作成されたJavaアプリケーションから、JDBCドライバを利用して、データベースにアクセスすることができます。フレームワークとして、J2EEを利用することもできます。
Javaでの開発についての詳細は、“JDBCドライバユーザーズガイド”を参照してください。
Javaでの開発のシステム構成について、以下に示します。
JDBCドライバの基本機能は以下のようなものがあります。
データベースとの接続/切断
データ操作
トランザクションの管理
ストアドプロシジャの実行
データベースのメタデータの取得
データベースの定義情報の取得
例外の情報の取得
Symfoware ServerのJDBCドライバについて、以下の機能を説明します。
Javaプログラミング言語でのトランザクションの操作はデータベースとの接続に対して行います。トランザクションは、SQL文の実行により自動的に開始されます。トランザクションの終了方法には次の2種類の方法があります。
自動的にコミット処理を行う方法
各々のSQL文の操作が完了すると共に、自動的にコミット処理が実行されます。
デフォルトではSQL文ごとに自動的にコミット処理を行う方法が採用されます。
アプリケーションでトランザクションの終了を制御する方法
データ処理を行う一連のSQL文処理を一つのトランザクションとして扱う場合は自動コミットを無効にして、アプリケーションでトランザクションを制御することができます。
自動的にコミット処理を行わない(無効にする)方法やトランザクションを終了(COMMIT文/ROLLBACK文)させる方法についての詳細は、“JDBCドライバユーザーズガイド”を参照してください。
JDBCドライバでは、データベースへのコネクションをキャッシュする機能を提供します。
作成されたコネクションは、クローズされたタイミングでキャッシュに保持されます。その後、次回のコネクション作成時に再利用されます。
データベースへの接続処理は、非常にコストがかかります。コネクションプーリングでキャッシュされたコネクションは、データベースと接続したままです。そのため、再利用の際に接続コストはかからず、性能向上に有効な機能です。特にデータベースへの接続と切断を頻繁に行うアプリケーションで有効となります。
繰り返し実行されるループやメソッドの中で文の準備・実行・開放が行われると、その都度、文の解析と作成およびカーソルの作成が行われます。ステートメントキャッシュは、このような場合に、文をキャッシュして再利用することで性能を向上させる機能です。ステートメントキャッシュを利用すると、以下のメリットがあります。
定型SQL文を繰り返し実行する場合に性能が向上します。
コネクションプーリング機能と組み合わせることでコネクションをまたがって文がキャッシュされ、性能が向上します。
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