Symfoware(R) Server 概説書 - FUJITSU -
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上へ第1章 Symfoware Serverとは何か
上へ1.4 Symfoware Serverの適用分野

1.4.1 大規模なデータベースシステムを必要とする業務

一般に、データの処理時間はデータベースの規模に比例して増大します。したがって、大規模データベースを必要とする業務に適用されるシステムは、単に大容量のデータが処理できるだけでは不十分です。データ処理が高速であることが、強く要求されます。

このような業務にSymfoware Serverを適用すると、パーティショニング(表の分割運用)や、ロードシェアの優れた拡張性、Advanced Backup Controllerを利用した高速バックアップ、リカバリにより、大量のデータを扱ことができると共に、高速に処理することができます。

■店舗在庫管理システムの場合

1日に数10万から数1000万ものデータが発生する店舗を、200店舗持つ企業があります。Symfoware Serverのデータベースをパーティショニング(テーブル分割)することにより、各店舗から地域事業本部サーバへの処理、地域事業本部サーバから商品本部サーバへの処理は、並行に行うことができ、大幅に処理時間を短縮することができます。

店舗在庫管理システムの例について、以下に示します。

[図:店舗在庫管理システムの例]

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■コンビニエンスストアの販売システムの場合

全国各地に店舗を持ち、商品販売に加えて、公共料金や通信販売の払込み、バイクの自賠責保険なども行っているコンビニエンスストアがあります。このようなコンビニエンスストアのPOS(Point Of Sales)システムでは、1日に処理されるデータ件数は膨大です。

このようなPOSシステにロードシェを適用すると、膨大な販売データの処理が滞ることもなく、また商品の増加や店舗の増設にも柔軟に対応できます。

ロードシェア機能を適用したコンビニエンスストアの販売システムの例について、以下に示します。

[図:コンビニエンスストアの販売システムの例]

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■銀行の勘定系システムの場合

全国に支店を持つ大手銀行の勘定系システムでは、1日に何万件ものデータを扱います。

このようなシステムにAdvanced Backup Controllerを適用すると、バックアップ所要時間を大幅に短縮できます。また、バックアップ所要時間が短くなることにより、業務範囲全体を一括してバックアップする運用が実現可能になり、バックアップ運用を単純化することができます。当然この場合においても、Symfowareが従来から持つ、メディアリカバリの局所化技術によって媒体障害が発生した時には、他の正常な媒体を利用中の業務に影響を与えずに高速なメディアリカバリを実現できます。

Advanced Backup Controllerを適用した銀行の勘定系システムの例について、以下に示します。

[図:銀行の勘定系システムの例]

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